◇第100回関西学生リーグ前期第8節(延期分)◇対びわこ大◇8月14日◇ヤンマースタジアム長居◇
【前半】関大4-1びわこ大
【後半】関大2-0びわこ大
【試合終了】関大6ー1びわこ大
GK 山田和
DF 松尾、木邨、夘田、中西渉
MF 深澤、谷岡、三木仁、足立
FW 西村真、久乗
2度の延期を経てようやく開催された関西学生リーグびわこ大戦。前期リーグ全チーム最後の試合となった。この試合の前の同大と大体大の対戦で大体大が3ー2で勝ったため、1〜3位が勝ち点22で並ぶ状況。関大が勝ち点18で4位、びわこ大が勝ち点22で3位と勝っても順位は変わらないものの、今後のリーグ戦を優位に進めていくためには是が非でも勝ち点3がほしい試合だった。関西選手権準決勝で逆転勝利をした相手だけに難しい戦いが予想されたが、開始3分で先制。その後はPKによる失点だけで、6得点のゴールショーを繰り広げた。強敵・びわこ大相手に今季2連勝で、22日から始まる大臣杯に向けて弾みをつけた。

開始3分でいきなり試合が動いた。この日キッカーを任されたMF足立翼の左からのコーナーキック(CK)がオウンゴールを誘い先制。お互いに譲れない上位対決で先制に成功し、その後のゲーム展開を楽にさせる。押し込まれる時間もあったが、前節からスタメンに復帰したMF谷岡昌(社3)の守備や、GK山田和季(社1)のパンチングでしのぐ。



すると先制からわずか10分後。DF松尾勇佑(文4)がFW西村真祈(法3)とのワンツーで仕掛ける。一度は相手DFに阻まれたものの、こぼれたところをFW西村真が拾い追加点。さらに、前半27分にはDF中西渉真(経4)が左サイドを崩すと、FW西村真のクロスにFW久乗聖亜(政策4)が飛び込み3点目。10分に1点のハイペースで得点を重ね、早々に相手を突き放す。



スコアでは関大が圧倒していたが、相手のチャンスも決して少なくなかった。前半35分にエリア内に侵入されると、ゴール前の混戦からシュートを放たれる。スライディングで防ぎに行ったものの、PKを取られそのまま失点。直後にも中盤でボールを失い相手にシュートを打たれそうになったがDF松尾がなんとかクリア。

再び攻撃に転じると、MF深澤佑太(社3)がボールを前線に供給。そのままMF足立の個人技でゴールネットに突き刺し、PKでの失点をすぐに帳消しにする4点目。前半から3点のリードを奪い試合を折り返した。



後半は関大がボールを握る展開となったものの、なかなかフィニッシュまで持ち込めず。立ち上がりからFW西村真やDF松尾が何度かエリア内まで持ち運んだもの決定的な場面はなし。相手のセットプレーが続いたが、GK山田和の連続好セーブやDF夘田康稀(文4)の体をはったプレーで得点は与えない。相手のショートカウンターからシュートを打たれる場面もあったが、ポストにはじかれる。スコアが動くことなく後半開始から20分が経過。



試合も終盤戦に差しかかり、互いに選手を入れ替えた後半25分。DF松尾がドリブルで相手をかわしながらゴール前に運ぶと中央で待っていたFW西村真がゴールに流し込む。その直後にもDF松尾のドリブルから同じ形でFW久乗がゴール。ツートップ2人の2点ずつを含む6得点で、今季リーグ戦最多得点試合とした。


その後は交代で入ったメンバーも躍動。FW百田真登(経3)のファーサイドを狙ったクロスや、MF濱瞭太(情4)のボール奪取からMF古賀楓真(文3)の持ち上がりで相手ゴールに迫る。アディショナルタイムには右サイドを崩されゴールインされる場面もあったがオフサイドの判定で点差は変わらず。DF髙橋直也(商3)がヘディングでボールを奪うと、MF岡崎駿希(法4)、MF濱とつなぎ、5点差としてもなお追加点期待させるプレーで前期リーグを締めくくった。




前期リーグは上位3チームが勝ち点22で並ぶ大混戦となった。関大は6勝2敗3分けの4位。得点数ではリーグトップとどこからでも得点できる攻撃力を武器に、後期リーグで首位奪還を狙う。さらに22日は3年ぶりの学生全国大会となる総理大臣杯初戦が控える。19年は準決勝で明大に敗れ惜しくも3位。まずはひとつ目の日本一を達成させる。【文:牧野文音/写真:合田七虹・木原綺音】

▼前田雅文監督
「前期最後で、(前節勝っていれば)首位で折り返すチャンスもあったけど逃してしまって、その中でもこの試合で勝てばそんなに勝ち点が離れて折り返すわけではないから、そこら辺を目指してやっていこうというのと、関西選手権で自分たちが勝っていたのでびわこ大が気合い入っているだろうなとということで、のまれないように自分たちから積極的にやろうと話していた。(6ー1で大勝したが、良かった部分は)セットプレーで点を取れたのが良かった。立ち上がりは大阪学院の試合ではなかなかうまくいかなかった部分が大きかったのでそういう部分が改善できた。あとはコンビネーションのところでもうひとついける場面もありましたけど、そこからもう1回切り替えて、切り替えの早い攻防ができたのが良かった。そういうのが繰り返されたことで最後の点数になったと思う。(負傷などもあり、スタメン争いが激化しているが)15〜16人は入ってきてもスムーズに入れるようになってきた選手が多くなっているという印象。1人、2人だったら代えがきくかな。DF川島も今けがでいないけど、DF中西渉もいるし、MF堤も左SBもできる。DF中西渉もよく頑張ってくれているし、MF堤とかそのあたりにもしっかり準備しておいてほしい。(総理大臣杯に向けて)一昨年はコロナでなくて、去年はいけなくて久しぶりの全国大会。久々なのでしっかり自分たちがチャレンジャーとしてぶつかっていく」
▼MF深澤
「勝たないとびわこと(勝ち点差が)7開いてしまうし、勝てば首位と1差で折り返せる。さらに、全国大会前最後の試合だったので今日の試合は本当にすごく勝たないといけない試合というのは試合前に話した。そのなかで結果を出せたのは良かった。(試合を振り返って)早い時間に点が取れて、その後も点が取れたので良かった。だけど、まだまだ決定機の数とかもあったし、決めないといけない場面もあった。満足できる試合でもあるけど、全国大会ではもっともっと相手も強くなってくると思うので、そういう意味では攻撃のクオリティや得点力はつけていかないといけない。でも自分たちより今は順位が上の相手に6点取れたのは良かった。(良かった点は)しっかりチャンスで決め切ることができたことが大きい。あとは早い時間に点が取れて、自分たちがプレーしやすくなったというのは大きかった。(前節は体調不良で欠場したが)本当に僕がチームをまとめないとだめだなというところはこの前の試合を見ていて感じたし、自分がこのチームにいる存在意義はプレーで結果を出すのもそうだけど、チームをまとめたり鼓舞する声をかけたり、主将としての役割はすごく大きいんだなと、先週の試合に出れなかったことで改めて感じた。そういう部分で今日はより声かけとか意識してできた。(大臣杯へ向けて)個人としてはゴールとかアシスト、プラス声かけだったり主将としてチームを引っ張ることはやっていかないと本当にだめだと思うし、やっぱり数字にこだわっていきたい。チームとしても本当に結果が大事だと思っている。関西1位で行っても初戦とかで負けてしまったらやっぱり関東には勝てないんだなと思われちゃうと思うし、関東4つと当たる可能性もあるけど、そこに全部勝てば自分たちの力は本物だと思うし、みんなも力証明しようという感じになっているので、自分たちが春やってきたことをしっかり出せるようにラスト1週間しっかり準備して、全国大会で結果というところを出せるように頑張っていきたい」
▼DF中西渉
「前回は(残りの2試合とも勝てば)1位で折り返せるという状態で入ったけど、キャプテンだったりがいない中で4回生が声を出して盛り上げることもできずに悔しい結果に終わった。今週は自分も含め4回生がチームを盛り上げられるように試合に入った。(試合を振り返って)初めから点が取れたのが良くて、入りもアップからのいい雰囲気で試合に入れたので、最後までその雰囲気でいけたのが良かった。(スタメンが続いているが)去年はけがをしていて、3月くらいに復活して、ちょっと調子が上がってきた時にチャンスがきた。周りがみんなうまいので自分は全然ですけど、それについていけるように、最終的にはチームを勝たせられるような選手になっていけたら。(大臣杯に向けて)まずは目の前の試合にひとつひとつ全力で取り組む。個人的にはゴールとかチームを勝たせられるようなプレーをもう少し出していけたら」
▼DF松尾
「今日を勝つ負けるで、勝ったらびわこが25で自分らが18で、勝ち点が7開くので、そうなると優勝が結構難しくなる局面だった。そういうのもみんなで話して、ずっと大事な一戦というのも言っていたので絶対に勝たないといけない試合に勝ててよかった。(自分のアシストを振り返って)チームの2点目、だから自分の1アシスト目が良かった。真祈(=FW西村)からもらって、真祈にまた返して真祈が決めるというのだけど、練習から真祈とのコンビもそうだし、流れのなかでいい落としというか、相手3人くらい引き連れて真祈に渡して、というのができたので良かった。(来週の全国大会に向けて)関大として、最近関西があまり全国で結果を残していないので、1年の時のベスト4を超えれるように全員で優勝を目指して、個人としては、全国に松尾勇佑という名前を広げて、こいつがプロかと言わなくてもわかるくらいのプレーを繰り広げていきたい」
▼FW久乗
「チームとして、勝てば首位は厳しいが勝ち点差1で後期を迎えられるということで、チームのみんなとは絶対この試合に勝とうという強い気持ちを持って試合に臨んだ。(自身のゴールシーンを振り返って)1点目はあまり覚えていないが、左を崩していて真祈が折り返しマイナスをくれたので、適当にゴールに流し込むみたいな、とりあえず自分の感覚を合わせて打つだけだった。(前回のびわこ大との対戦を生かして)関大としてはコロナ関係で休みだったり、なかなか自分たちのコンディションが良くなかったので、この試合を勝つために全員がしっかり準備して、前のびわこでも6-2で快勝できたので、負けてはいけないという関西チャンピオンの意地というのを持って挑んだ。(来週の全国大会に向けて)自分としては大学に入って初めての全国大会なので、色々難しいこともあるかもしれないけど、このメンバーと最高の景色を見るために、22日の試合に向けて準備していきたいと思う」
コメントを送信