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回数を重ねて出来た「つながり」

回数を重ねて出来た「つながり」

 先日、バイト先に昨年の取材で大変お世話になった方が来た。向こうが気づいてくれて、わざわざ声をかけていただいたとき、ふと感じたのが「つながり」だ。

 高校時代、自分でプレーすることに限界を感じていた私は、新たな視野でスポーツを見てみたいという理由からカンスポに入部を決めた。入部して最初の取材で見た先輩と取材先の部員の姿を私は今でも忘れられない。インタビューしている時は真剣に受け答えを、いざ終わるとお互いに和やかな空間で雑談をしている様子を見て、私もいつか取材先の人とそのような関係性を築きたいと強い憧れを持つようになった。

 それから一年、私は2年生となり一人で取材に行くことも増えた。だが、取材先の人とそのような関係を築けているとは言えず、下手なインタビューをすることも。そんなとき先輩や同期に相談するとそろって返ってきたのは「回数」という言葉だった。その時の私はそれだけでは解決にはつながらないというのが正直な気持ちだっただろう。

 しかし、夏休みも明け、秋シーズン真っただ中に私は実感することになる。秋季リーグ戦、卓球部は53年ぶりにリーグ制覇を成し遂げた。担当班でもある私は全試合に取材に行った。一試合一試合を重ねるにしたがって高まっていく興奮。自然と私の中でも選手の興奮や会場の熱狂を上手く伝えたいと思うようになっていた。中身の濃い記事を書くには濃いインタビューをしなければならない。その過程を重ねるからこそ信頼関係が生まれるのだと初めて気づいたのだ。

 閉会式後のインタビューは春までの自分からは想像できないインタビューが出来たと自負する。選手の熱がこもった言葉の数々が発信できたのも、信頼関係があったからこそだ。まだまだ理想とする関係性にまでは程遠いが、一歩前進することは出来た。ラストシーズン「つながり」を意識して、より良いものを、より選手に寄り添った活動をしていきたい。 【北島大翔】

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