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◇2020ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第3節◇対立命大◇11月21日◇ 布引グリーンスタジアム

【前半終了】関大 0―19 立命大
【後半終了】関大 0―19 立命大
【試合終了】関大 0―38 立命大

開幕2戦、いずれも敗北を喫している関大。今節の相手・立命大も同じく2連敗中のため、絶対に譲れない戦いだった。しかし、試合開始早々に1トライを決められ、ゲームの主導権を相手に握られてしまう。後半も反撃かなわず、今季初の完封負け。悔しいリーグ3連敗となった。

IMG_9424-265x200 立命大に完封負け。リーグ3連敗...

冷たい風が吹き込み、布引グリーンスタジアムは冷気に包まれる。だが、ピッチには寒さを感じさせない、熱い戦士たちが陣を敷いた。関大のキックオフでゲームが始まると、立命大は関大ディフェンスラインの穴を潜り抜け、立命側左サイドを一気に駆け上がる。出鼻をくじかれた関大は、相手の勢いを止めきれず、トライを許した。しかし、反撃に燃える関大。フッカー淡野徳蔵主将(人4)が相手のタックルに負けず、ボールを進める。しかし、インゴールにたどり着くまでに相手にボールを取られ、得点には至らなかった。その後も、WTB勝又佑介(人4)が相手の隙間に走り込み、プロップ龍田恭佑(人3)が敵陣深くまでボールを押し進める。一度は立命ボールとなるも、淡野がタックルし奪い返し、NO8高井杏輔(社4)、フランカー池原自恩(商2)とつなぎゴールラインに迫った。だが、ここも立命大の粘り強いディフェンスを崩し切ることができず、無得点に終わる。

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点差を詰めれずにいると17分、自陣深くでのスクラムから、立命大CTBに抜け出され追加点を浴びる。さらにゴールも決まり12-0と差を広げられた。前半の失点は前半のうちに取り返したいところ。24分、SH溝渕元気(人1)からFB松本大吾(経4)にパスが渡るも、ボールが松本の手から離れ、相手ボールに。CTB川瀬諒太(政策3)のパスも最後までつながらない。高井が右サイドを抜け出そうと試みるも、立命大がフィジカルの強さで抑え込んだ。トライにつながりそうなチャンスは度々訪れるが、決定的なプレーが出ない。前半ロスタイムには、インゴール付近に迫ったが、ノットリリースザボールで好機を逃し、逆に相手に独奏を許し、3トライ目を決まられてしまった。

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19点差を追う後半。関大は攻めの姿勢を見せ、守備でも好プレーを発動させる。しかし、トライに至るまでプレーがつながらず、19分にはまたも立命大にトライが生まれる。点差が広がるごとに追い込まれていった関大は、ミスも増えていき、悪い流れを断ち切れない。立て続けに選手交代をし、何とかリズムを変えようと試みたが、裏腹に立命大はさらにギアを上げていった。2トライとコンバージョンキックを決められ、0-39。一矢報いることもできないままノーサイドを迎えた。

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得点力や、守備でのミスなど課題が残る一戦となった。「 前節から課題に感じていたところだったが、今回も出てしまった」と園田晃将ヘッドコーチ。昨年、やっとの思いで昇格を果たしたAリーグの舞台で、まずは1勝を挙げたい。好プレーを単発のままで終わらせず、全員でボールをつないで、次節の順位決定戦で念願の勝利を決めてみせる。【文:勝部真穂/写真:竹中杏有果】

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▽園田ヘッドコーチ
「今日の試合、チャンスは作れていたが、前節同様、そのチャンスを生かしきれなかった。前節から課題に感じていたところだったが、今回も出てしまい、結果的に無得点に終わってしまった。また、フィジカルの部分で立命さんは強いことは分かっていたが、そこでトライを取られてしまったし、アタックしたときにも、近いところでプレッシャーを受けて何度も押し返された。シンプルにやられたなという感想。崩せているシーンがあった中で、次の準備というか、そこで取り切るという意識が(なかった)。例えばラインブレイクのリアクションの遅さ。シンプルにキャリアがスペースを狙って前に行くアタックをすれば良かった。もう一回外へふる意識であったり、準備しているところがあるのかなというのが課題だと思う。個人でもう少し、崩した場面では勝負していかないといけないと思う」

▽フッカー淡野主将
「前節で大学選手権出場という目標はなくなってしまったが、切り替えて、Aリーグでの1勝を勝ち取りに行こうと臨んだ試合だった。入りの部分から、スコアで差をつけられてしまった。相手のディフェンスに対してアタックでミスが重なってしまったことと、簡単に自陣に(相手を)入れてしまって、相手にアタックする機会を多く与えてしまったことが敗因なのかなという風に今は思っている」

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