◇令和5年度関西学生新進トーナメント◇3月4日◇於・万博テニスガーデン
【男子シングルス4回戦】
○ 井戸垣2(6-0,6-4)0福田(京産大)
○堤2(6-1,3-6,6-0)1増成(関学大)
○天野2(6-4,6-1)0串阪(大体大)
●堀川0(4-6,3-6)2川田(近大)
○薦田2(6-1,6-3)0川田(甲南大)
●村上0(3-6,3-6)2藤井(近大)
【男子ダブルス2回戦】
○堀川・銘形組2(4-6,6-3,10-8)1浜本・山本組(近大)
【女子シングルス3回戦】
○ 安川2(6-3,6-3)0山本(関大)
○ 宮本2(6-4,3-6,6-2)1村田(関大)
中西1(6(7)-7,6-2)1佐野(関外大)※日没順延
【女子ダブルス1回戦】
○ 村田・宮本組2(3-6,6-3,10-8)1原・矢羽多組(姫大)
○ 中西・中川組2(3-6,6-3,10-5)1島田・岩野組(園田女大)
●山本・安川組0(4-6,1-6)2菰方・久保組(同大)
大会4日目は、関大からシングルス9名、ダブルス4組が出場した。各々が実力を出し切り、シングルス6名、ダブルス3組が白星をつかみ取った。
8番コートに登場したのは、堀川莞世(文3)・銘形剛希(情3)組の同級生コンビ。銘形のナイスリターンで試合が開始するが、そのまま勢いに乗ることはできずブレイクを許す。続く第2ゲームは相手のサーブに苦戦。サービスエースを許すなど失点が重なり、ストレートでこのゲームを献上した。その後巻き返しを見せる場面もあったが、序盤の差を詰め切ることができず。ゲームカウント4-6で第1セットを落とした。しかし続く第2セットは堀川・銘形組が流れをつかむ。ゲームカウント6-3で第2セットを奪った。10ポイントタイブレークは接戦となるが、最後は堀川のナイスボレー、そして銘形のナイスリターンがさく裂しゲームセット。見事白星を勝ち取った。
6番コートには、村田千聡(政策2)・宮本美姫(政策1)組が登場。王座で関学大を相手に勝利を収めた、期待のペアだ。序盤から流れをつかみたかったが、立て続けに失点しゲームカウント0-2と厳しい展開から試合がスタート。それでも着実にポイントを重ねていく。村田のリターンが相手のミスを誘い、続く第3ゲームはブレイクに成功。しかし相手の流れを止めることはできず、第1セットをゲームカウント3-6で献上した。しかし、第2セットから逆襲を見せる。2人の息のあったプレーで一気に3ゲームを連取し、ゲームカウント3-0に。そのままの勢いで第2セットを奪取し、試合を振り出しに戻した。運命の10ポイントタイブレークは、拮抗(きっこう)した展開に。しかし、勝機を手繰り寄せたのは村田・宮本組。取っては取られの大接戦を見事制し、2回戦へと駒を進めた。
9時半から始まった女子ダブルス1回戦。12番コートには、中西夢乃(経3)・中川桃(商3)組の姿が。試合開始早々、先制点を奪うも、相手の鋭いアタックに反応出来ずにミスが続く。第2ゲームでは、中川の鋭いボレーで応戦。中西のアタックもネットインし、このゲームを奪うも、第1セットはゲームカウント3-6で落としてしまった。続く2セット目、長いラリーの末、相手のボールが大きくコートの外へ。そこから試合の流れは関大に傾いた。中川のクロスショットに相手は追いつかず。さらに、相手のミスも重なり、ゲームカウント6-3で第2セットを奪った。そしてタイブレークにもつれ込む。中川がフォアハンドで大きく相手を揺さぶり、隙をついて中西がボレーでアタック。2人の連携プレーで着実に点を重ねていく。そして長いラリーを制し、見事逆転勝利を収めた。
中西・中川組の隣のコートでは、山本未来(文1)・安川美緒菜(政策1)組の女子ダブルスが始まった。山本が鋭角にボレーを打ち込み、得点を重ねる。しかし、長いラリーを制された後から、試合の流れを相手につかまれた。ゲームカウント4-6で第1セットのブレイクを許す。続く第2セットでも相手の勢いは衰えることを知らない。山本がボレーを狙うも、関大の陣地にボールが吸い込まれてしまった。その後もミスが続き、相手の点が重なる。徐々にコートの雰囲気も暗くなる中、「顔上げて!大丈夫大丈夫」と、応援の声が。簡単に点を決めさせず、長いラリーに持ち込むも、第2セットも取られてしまう。セットカウント0-2で敗北を喫した。
14番コートでは、井戸垣一志主将(人3)のサーブで試合が開始した。相手のミスで先制点を奪う。その勢いのまま、ゲームカウント6-0、ストレートで第1セットを獲得した。第2セットでは、相手にサービスエースを決められる場面も。しかし、相手のミスを誘う試合展開で確実に点を取っていく。そして、ゲームセット2-0のストレート勝ちを収めた。
5番コートで試合が開始した堤隆貴(社2)は、第1セット終始相手を圧倒。相手に1ゲームしか献上しない素晴らしい内容で、ゲームカウント6-1で第1セットを獲得した。しかし第2セットに入ると、次第に流れが相手ペースに。ゲームカウント2-1で迎えた第4ゲームをブレイクされたことを皮切りに、立て続けにゲームを落とす。ゲームカウント3-6で第2セットを落とし、試合を振り出しに戻されてしまった。しかしファイナルセットは完全に堤の独壇場。相手を寄せ付けない完璧なプレーで、ゲームカウント6-0で第3セットを奪い取る。関学大の主将を相手に、見事白星をつかみ取った。
天野響(社3)は、混戦する第1セットをゲームカウント6-4で奪い取る。続く第2セットも勢いは止まらず、終始相手を圧倒。ゲームカウント6-1で第2セットも奪取し、難なく勝利を収めた。
堀川の男子シングルスでは、第1ゲームは難なく点を重ねるも、第2ゲームからは、相手のサーブに翻弄(ほんろう)される展開に。さらに、相手のライン際を狙った攻めにも対応できず、堀川のリターンがネットにかかってしまう。互いに点を取り合い、ゲームカウント4-6で第1セットのブレイクを許してしまった。続く第2セットの中盤、ゲームカウント3-4の接戦を繰り広げる。第8ゲームは相手のサーブから始まった。両方の声援も熱を帯びる。「チャンス来るよ、絶対。我慢我慢」と外から声が聞こえてきた。その声に応えるように、堀川がラリーに持ち込みポイントを狙う。しかし、最後はボールがネットにかかり試合終了。惜しくも黒星となった。
18番コートで行われたのは、安川と山本の同門対決。さらにこの2人は、ダブルスのペアとして共に戦った2人だ。序盤から、試合の流れは安川に傾く。長いラリーで、山本が安川を揺さぶる場面もあったが、常に安川のリードで試合が進んだ。第1セットはゲームカウント6-3安川がつかみとる。第2セットもその勢いは衰えることなく、山本の攻めに対して安川は冷静に対応。第8ゲームで、山本がサービスエースを決め反撃する。しかし、安川のアタックがネットインするなど、逆転を許さない。そして、安川がセットカウント2-0でストレート勝ちとなった。
17番コートでは、宮本と村田の同門対決が行われる。宮本が3ゲームを連続で先取した。その後は、村田のサービスエースが決まるなど、互いに点を奪い合う。ゲームカウント6-4で第1セットは宮本が獲得した。第2セットでは、村田に流れが傾き、力強いアタックで得点を量産する。点が欲しい場面でボールがネットにかかってしまい、宮本がしゃがみ込む場面も見られた。第2セットは圧倒的な差で村田が奪い、フルセットへともつれ込む。そして迎えた第3セット。コート整備後、宮本のサーブで試合が再開すると、両者一歩も譲らないラリーを繰り広げる。村田の力強いアタックに翻弄(ほんろう)されるも、負けじと宮本もボレーで反撃した。最後まで激しい点の取り合いが続いたが、最後は村田のボールがネットにかかり試合終了。セットカウント21で同門対決は宮本が制した。
薦田直哉(商1)は、相手を終始圧倒する内容で試合を進める。相手のアウトを誘い先制するとそのままゲームを連取。ゲームカウント6-1で第1セットを奪い取った。続く第2セットも勢いそのままに、攻めのプレーを展開する。ゲームカウント6-3で第2セットも奪取し、勝利を収めた。
11番コートに出場した村上周平(情3)は、第1セットから厳しい展開を強いられる。サーブが入らない場面も目立ち、ブレイクを度々許してしまった。ゲームカウント3-6で第1セットを献上すると、続く第2セットも流れを変えることができず敗北。3回戦を突破することができなかった。
13番コートには中西が登場。一気に3ゲームを連取し、幸先の良いスタートを切る。しかしここから相手が追い上げを見せ、4ゲームを立て続けに落としてしまった。その後は取っては取られの展開となり、タイブレークへ突入。そこでも拮抗(きっこう)した状態が続く。ゲームポイントが7-7となった場面。大事な局面だったが中西が連続でネットしてしまい、混戦となった第1セットを落とした。しかし第2セットは流れを引き寄せる。相手のスマッシュに良い反応を見せ、ナイスリターンで得点するなど応援を沸かせた。ゲームカウント6-2で第2セットを奪取したところで、日没順延で試合中断。勝敗は後日へとお預けになった。
大会4日目も白熱した戦いを見せた。3月5日は雨予報のため順延。大会5日目は6日に行われる。次第に門が狭くなるなかでより上を目指すべく、死闘を繰り広げる。【文/写真:藤井海、合田七虹】
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