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伝統の一戦、3−0で快勝!

伝統の一戦、3−0で快勝!

◇ 第2回関関女子定期戦◇対関学大◇8月11日◇神戸LFC◇

【前半】関大0-0関学大
【後半】関大3-0関学大
【試合終了】関大3-0関学大

▼スターティングメンバー
GK 瀧沢雪
DF 井口、南中、中尾、山田志
MF田中光、𠮷尾、青木、瀧沢美、森重
FW 吉田遙

昨年から開催された関関女子定期戦。連勝を目指し、強い気持ちを持って挑んだ。巧みなパス回しで、前半から何度も相手ゴールに接近。決定機があったものの得点を奪うことができず、0-0のまま試合を折り返した。後半も勢いそのままにボールをキープする。MF青木陽和(政策1)のゴールを皮切りに、一挙3得点。3-0で勝利し、伝統のある一戦で関大なでしこの強さを見せた。

キックオフは18時。太陽はまだまだ空にたたずみ、熱い日差しをピッチへと送り込んでいる。開始早々、FW吉田遙(情1)が左サイドを駆け上がり1枚をかわしてシュート。ゴールの枠を捉えたが、これは惜しくも相手GK のファインセーブに阻まれた。直後にはCKを獲得。DF中尾純菜(社4)からMF田中光紀(安全4)のショートコーナーを利用し相手を翻弄(ほんろう)するが、得点にはつながらない。

その後も攻撃の手を緩めない。FW吉田遙がDF南中優衣(人4)へ流れるようなパス。さらにMF青木陽和(政策1)が相手DFをものともせずドリブルで駆け上がりチャンスを作る。前半10分の間で何度も相手ゴールへと接近するが、決定機をつかみきることができない。

給水タイム直後はボールを片サイドに絞れない時間もあったものの、やはり試合の主導権をキープしているのは関大。果敢に相手ゴールへと迫る。前半40分には今試合7回目のCK。再びショートコーナーを利用し、ボールを受け取ったMF田中が振り向きざまにシュートを放つが、惜しくも枠外に。前半終了間際にはMF𠮷尾香音(社3)が左サイド2枚をかわし中央へ運ぶが、得点にはつながらない。ボールを完全に保持し終始圧倒していたが先制点を奪うことはできず、試合を折り返した。

日は完全に沈み、会場のライトが点灯した。後半の始まりの合図だ。関大は、MF森重亜衣子(政策4)に変えてDF吉田りん(政策1)を投入。関大ボールから始まった後半開始早々、待ちに待った瞬間が訪れた。MF青木が右サイドから真ん中までボールを運び、相手ゴール目前へ。プレッシャーをかけたことにより相手がミスしたのを見逃さず、すぐさまボールを奪う。そのまま放ったシュートは相手ゴールを貫き、待望の先制点に。春季リーグからスタメンで活躍してきた1年生が、大舞台でその力を見せた。

得点後相手にカウンターされる場面もあったが、GK 瀧沢雪乃(人4)が冷静にキャッチして対応する。後半24分にはDF吉田り、DF山田志穂(人2)に変えてMF馬場悠月(人1)、MF冨田歩花(政策3)をピッチへ。

追加点を狙う関大は、積極的な攻めを継続。MF馬場が左サイドをあがり、体を張ったプレーで相手DFと接触するとCKを獲得。ゴール前で混戦するが、最後は相手GK の手の中に収まり、追加点とはならない。しかしその直後の後半32分。FW吉田遙が中央へボールを運び強烈なロングシュートを放つ。これが貴重な追加点となった。

関大はさらにMF山口紗弥(人2)とFW池田恵美(人1)を投入する。そのFW池田がピッチイン直後に放ったシュートに相手GK は反応できず、ダメ押しの3点目。大学からサッカーを始めこの日公式戦初出場のニューカマーの活躍に、ベンチも応援も大きく沸いた。試合終了間際には相手に初のコーナーキックを与えるが、徹底した守備で対応。まもなくして勝利を告げるホイッスルが鳴り、関大なでしこの表情には笑顔が浮かんだ。

伝統の一戦で、3−0と圧勝を収めた。春季リーグでは思うように結果が残せなかったが、それで得ることができた収穫もある。秋季リーグでは、この試合のような得点ラッシュを、そして1部に返り咲く光景が見たい。【文:合田七虹/写真:岩口奎心】

▼DF中尾
「(試合を振り返って)前半立ち上がりからセットプレーを取れたり、シュートを打てたりしてすごくいい形が生まれたが、関学の守備も堅くてなかなか決めきれずに前半を終わってしまった。難しい試合になるなとは思っていたので、後半いいプレスから得点が生まれてそこから3点取れて、しっかり試合を決めることができた。(春季リーグが終わり)春季リーグの課題をしっかり洗い出して、パススピードやテンポのところが遅いという課題が見つかった。練習はしっかりパススピードやボールを動かすテンポを意識しながらやっていたので、それがいい形で出たのかなと思う。(1年生や若い世代に期待すること)ポテンシャルや能力値が高い選手はすごくたくさん多いので、その子たちがいかに特徴を生かしてサッカーをできるかというところが大事だと思う。そのために自分たち上回生が支えていくということを意識しながら、伸び伸びやってもらえるように、しっかり練習から特徴を生かすというところをやっていきたいなと思う。(秋季リーグの意気込みと目標)目標は全勝優勝。全勝優勝でまず1部に戻ることを目標にしていて、そのためには無失点で、しっかり得点を取って勝つというところが大事だと思う。1部でやってきたことをしっかり自信に持って、2部の相手にしっかり勝てるようにやっていきたい」

▼MF青木
「(試合を振り返って)何回も裏抜けしてチャンスがあったが決め切ることができなかった。でも後半のあの時間で得点できたのは良かった。(自身のゴールシーンについて)後半に先制点を自分で決めたいと思っていたので、あの位置でボールを奪えて決め切れて良かった。(秋季リーグの意気込みと目標)1部昇格するために2部は全勝して優勝したい。そして、秋季リーグのチームの中で自分が得点王になれるように、たくさんポイント得点を取りたい」

▼FW池田
「(チームの雰囲気について)ずっと攻撃していて点も決まっていていい雰囲気だったので、その流れのままいけたらいいかなと思っていた。あわよくばと思っていた。(ピッチインした時の気持ち)点決めたろかなみたいな(笑)(点を決めた時の気持ち)やっぱりか笑みたいな(笑)(秋季リーグの意気込みと目標)春はもうベンチに入れなくて全然絡まなかったんですけど、秋はやっちゃうぞみたいな(笑)具体的にやっちゃうぞの意味としましては、ちゃんと出場して、点も決めちゃう。それがやっちゃうぞの意味です(笑)」

▼FW 吉田遙
「(試合を振り返って)自分たちが関学に勝つために1週間練習して振り返りもしたことが全部試合で出せたゲームだった。(自身のゴールシーンについて)自分自身後半であまりボールを触れる機会がなくて、ボール持ったときに何かしようという気持ちがあった。ボール持ったときにゴールを見たら空いてたので、打ったら入ったという感覚だった。(春季リーグが終わり)春リーグは関西1部リーグで戦ってなかなか勝てなくて、勝つことが難しいという感覚だったんですけど、今回絶対に勝ちたいっていう気持ちで挑んで勝って良かった。(秋季リーグの意気込みと目標)チームとしては全勝で2部優勝をかかげていて、個人としてはシュートを決め切るというところを意識して頑張りたい」

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