◇第92回全日本大学総合選手権(団体の部)◇3日目◇対金城大・専修大◇於・横浜武道館◇
【女子決勝トーナメント1回戦】
関大◯3ー2金城大
[S1]石橋●0ー3
[S2]榎●0ー3
[W1]徳田・石橋◯3ー2
[S3]徳田◯3ー1
[S4]藤原◯3ー0
【女子決勝トーナメント2回戦】
関大●1ー3専修大
[S1]徳田●0ー3
[S2]藤原◯3ー0
[W1]徳田・石橋●1ー3
[S3]榎●0ー3
2日間の予選も終わり、ついに決勝トーナメントの火蓋が切られた。関大卓球部女子は昨年も決勝トーナメントまで残ったが、フルゲームの末惜しくも1回戦敗退。リベンジを果たすべく、チーム一丸となって全国の強豪チームに挑んだ。
1回戦の相手は金城大。予選敗退となった男子も応援に駆けつけた。石橋愛理(人3)と榎花恋(人1)がストレート負けを喫する。3番手のダブルスで敗北すると1回戦敗退が決まる絶体絶命の状況。この状況を覆したのが、徳田明梨(人3)・石橋ペアだ。第1ゲーム目序盤はリードしていたものの、連続得点で逆転を許すと、9ー11でゲームを落とす。第2ゲームを奪い返したが、第3ゲームは相手が主導権を握る。7ー10で相手のゲームポイントになるも、確実に1点を積み重ね、デュースに持ち込むことに成功。一進一退のゲームを制し、第3ゲームを奪取した。第4ゲームを取り切り、1勝を収めたいところ。5点目までは点を取っては取られるのを繰り返したが、一気に引き離され、7ー11で第4ゲームを献上。ダブルスはもちろん、チームとしての勝敗も最終ゲームに懸かっている。先制点こそ許したものの、驚異の強さを見せつける。引き合いの状態になるも粘り強く点を奪い、11ー4で相手を圧倒。次へと望みをつなげた。
たすきを受け取ったのは徳田。第1ゲームを6ー11で落とすが、第2ゲームを大差をつけて奪い返す。第3ゲームは、ゲームポイントになったところから巻き返しを食らい、デュースに持ち込まれてしまう。しかし1点差を守り抜いた。第4ゲームでは11ー5と危なげなく勝利し、ラストの藤原優(商1)へと託した。
この勝敗ですべてが決まる、プレッシャーのかかる試合。大役を任されたのは1年の藤原だ。第1ゲーム、緊張からかサーブミスで連続失点。しかし、決して焦る様子を見せず、冷静に返球していく。5点目で逆転すると、サービスエースを決めるなど、流れは一気に藤原に傾いた。5連続得点で第1ゲームをものにした。第2ゲームも勢いそのままに奪い取る。第3ゲームでは、最大4点差をつけられるなど苦戦した。だが、7点で同点に並んだのを境に連続得点。最後はスマッシュを叩き込み、ストレート勝利でチームに貢献。勝利へと導いた。
数時間空けて、2回戦へ。対するは、関東春季リーグ戦1部2位の専修大だ。
トップバッターは徳田。第1ゲームは、7点までは両者一歩も譲らぬ戦いを繰り広げていたが、4連続得点を許し相手のゲームに。第2ゲームも9ー11で相手に献上してしまう。第3ゲームではデュースに持ち込むなど粘りを見せたが、追いかける展開から抜け切れず、ストレート負けとなった。
2番手は午前に大活躍した藤原だ。5連続得点で始まった第1ゲーム。順調に得点を重ねて1ゲームを取ると、ゲームを追うごとに相手との差を縮めていく。第3ゲームでは相手に4点しか与えなかった。またしてもストレート勝利で存在感と実力を示した。
ダブルスの徳田・石橋ペア。第2ゲームを7点の大差をつけて奪ったものの、負けてしまう。また、続く榎も第2ゲームでは8ー11と相手に迫ったが、ストレート負けを喫した。
昨年は初戦敗退だった女子。頼もしい新入部員たちも加わり、昨年よりも成長を見せた。来月にはインカレ(個人の部)の予選、秋季リーグも控える。このインカレで見せた飛躍だけに期待がかかる【文:写真/貴道ふみ】
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