◇2020年度関西大学連盟秋季リーグ戦第8日◇対親和女大◇10月25日◇
(無観客開催のため、会場は非公開)
[第1セット]関大 17-25 親和女大
[第2セット]関大 25-21 親和女大
[第3セット]関大 25-19 親和女大
[第4セット]関大 21-25 親和女大
[第5セット]関大 13-15 親和女大
[セットカウント]関大2―3親和女大
試合前の段階では、親和女大、神院大、関大、芦屋大の4校が3勝3敗勝ち点9で並び、セット率の差で4、5、6、7位と順位がつけられていた。全日本インカレへの切符は上位6校に与えられるため、その当落線上での争いは熾烈を極めた。インカレ出場権をつかみ、リーグ戦の上位争いに食い込むためにも落とすわけにはいかない一戦だった。第1セットを落とすも、第2、第3セットでは流れをつかみ逆転。しかし、第4、第5セットを惜しくも奪えず。前節に続き、2試合連続の敗北を喫した。
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1セット目の立ち上がり、江口夏鈴(4年)がライトから幸先よく1点を決めるも、相手のサービスエースや、関大のスパイクミスとキャッチミスがあり、リードを許す。それでもエース・原幸歩主将(4年)が攻撃に緩急をつけて得点を重ね、さらに点差が開かないように食らいつく。その後、高山梨夏子(4年)、江口のサーブから得点が生まれるも、関大のアタックがなかなか決まらず、流れをつかみ切れない。石田成実(4年)は強打を止め、プッシュや、ブロックに当てて出すスパイクで得点を決めた。一方の親和女大は速い攻撃で関大コートにボールうまく落としてリズムを作り、関大の反撃を許さない。タイムアウト時には原主将から「絶対追いつける!」とチームを鼓舞する声が掛かるも、決まったのは江口のライトからのストレートだけ。最後は親和女大の4連続ポイントでこのセットが終わった。
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石田に代わりコートに加わったのは小林瑞季(3年)。立ち上がりは、原のスパイクが決まったり、アウトになったりで、点差は付かない。そんな中、小林がフェイントで1点を取ると、その次も小林のスパイクが決まり逆転。そこから流れをつかんだ関大は、高山のブロックポイントや、江口の重いスパイクで得点を重ねる。守備でも小林が粘りを見せ、リベロの芦田彩音(2年)、セッターの芦田幸音(2年)の双子ペアもナイスレシーブでチームを盛り立てる。升谷未来(2年)のコースをつくスパイクや、交代で入った長畑蒼衣(3年)のクイックで20点にのせると、最後は芦田彩のキャッチから江口が決め切り、セットを奪い返した。
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ペースをつかんだ関大は第3セット出だしに5連続得点を決める。序盤で一気に差をつけて優位に立つと、一時、相手の速攻で追いつかれそうになったが、芦田幸のツーやコースを打ち分けるスパイカーの工夫で逃げ切り、セットをつかんだ。勝てば勝利が決まる第4セット。しかし、「勝てそうやのに、結局自分らのミスが原因で勝手に崩れて、相手に楽させてしまう」と原主将。長いラリーを相手に取られ、イージーミスが増える。5連続失点でスコアを逆転され、追い詰められた。それでも、リベロ春名映里(3年)のスーパーレシーブが得点につながるなど、好プレーはあったが、届かず、セットを落とした。
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最終セットに入る前、「悪い感じではなかったから、このまま行こうという感じで、盛り上げて、いつもやってきたようにやろうとみんな声掛け合いながらやっていた」と江口。しかし、15点マッチの第5セットで先手を取ったのは親和女大だった。関大の穴をつく速い攻撃で、3点差をつけられると、相手のミスを挟み、さらに3連続失点。6-11から小林と江口のスパイクで反撃し、春名のレシーブで粘りを見せ、13-14まで追い詰めるも、最後の長いラリーを粘り勝ったのは親和女大だった。
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今週の試合は両日とも黒星に終わった。「4回生としてやっぱり勝たなきゃいけないし、勝ち切りたい試合だったので、正直悔しいというのが一番」と江口。リーグ優勝を目指していただけに、悔しさは計り知れない。その中でも今までにストレート負けはない関大。原主将は「(負けた試合も)全部本当は勝てる。でも、負けてきてるから、自分らの中に原因はあるはずで、そこを詰めていかないといけない」と振り返った。課題もある。だが、関大のバレーを突き詰めていく。そこにインカレへの道がある。【文:勝部真穂/写真:小西菜夕】
▼岡田監督
「今日の試合は、相手の対策としてやってきたところは結構当たってて、対応もできていた。そこは良かったと思うが、取り切れるところを取り切れていないというところが課題かなと思う。(セットを取り切れない原因は)メンタル面が大きいかな。やっぱり(コロナで)チーム作れていなかったから、勝ち切るというところを今まで練習試合とかでやってこれなかった。そのまま試合に入って、試合で何となく自分たちのバレーはできているけど、試合で勝ち切るというのがそんなにないままいった。今まだ、どうやって勝ち切るか、勝ちパターンがチームで出来上がっていない状態で、勝てそうになった時にその辺が不安になって崩れる。(セッターの起用について)流れが単調になってしんどくなる時があるから、セッターを入れ替えて、流れを変えたり。2人のトスの感じとかも違うから、それでリズムを変えたり。気持ちでいけない時の流れとかパターンを作っていきたいと思っている。技術的なことはできてきている。今もベンチスタッフと話をしていたが、勝ち切れるってなってから、急にサーブを強気に攻めていたのが弱くなったり、ポロポロボールが落ちたり、サーブレシーブが入らなくなったりする。そこまで普通にできていたことが、できなくなっているので、技術的なことより、メンタルのところを変えていく必要があるのかなと思う。インカレでベスト4という目標でやってきて、僕は全然あきらめるつもりはない。チームとしてはいいチームなので、そこにもう少し、作り上げていくということをしたり、ゲームの勝ち方を覚えていったら、全然関東とも戦えるチームになっていくと思う。そこを絶対にあきらめずに、インカレに行ってある程度結果を残したいと思うので、リーグ戦をやり切りたい」
▼原主将
「流れは良かったのに、なんなんだろうという感じ。何とも言えない。勝てそうやのに、結局自分らのミスが原因で勝手に崩れて、相手に楽させてという展開が多すぎる。大事なところで自分らのミスがポンポンって出ちゃうのがもったいない。そこを来週までに詰めていきたい。(気持ちの面は)前よりはマシになって、少しずつバレーも形にはなっているが、それはどのチームも一緒。そこでもう1個、もう少し我慢して…って言いながらリーグ終わりそうなんですけど。今までの負けた試合も全部、1セットは絶対取ってるし、全部本当は勝てる。でも、負けてきてるから、自分らの中に原因はあるはずで、そこを詰めて頑張らないといけないなって思う。(1週間でどういう練習をしたいか)しんどい場面を作ってそこでミスせずに攻めたバレーをできるような練習をしたい。(残りの試合)本当に負けられない。まだ全カレ(全日本インカレ)への可能性はゼロではないから、頑張りたい」
▼江口
「4回生としてやっぱり勝たなきゃいけないし、勝ち切りたい試合だったので、正直悔しいというのが一番。やっぱり自分たちのミスが。いいプレーも出たけど、悪いプレーも出ちゃったという感じ。できていたところは100%できていたのに、課題のところも持ち越していたなという風に思っている。自分たちの力を100%出せていたからこそ、悔しかった。いい時はつなぎがいい。どういうときであっても、ボールが落ちることが少なくて、スパイカー陣も結構決めきれてる。悪いセットになるとお見合いが増える。間にポトンと落ちたり、同じことを何度もやられたり。そういうのが増えた時に焦って、いつもと違うってなった時が、バタバタして悪い雰囲気になってしまう。(最終セット臨む前は)最初の4セット、負けたセットとかも悪い感じではなかったから、このまま行こうという感じで、盛り上げて、いつもやってきたようにやろうとみんな声掛け合いながらやっていた。(次戦に向けて)負けられないというのもあるし、絶対に負けたくない。このリーグが全カレに向けての最後の戦いになるが、どこが最終地点になってもどの試合も全力で、自分たちのいいところを全部出し切れるようにしたい」
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