第75回関西地区大学選手権大会2次予選トーナメント◇対甲南大◇5月20日◇久宝寺緑地公園野球場◇
関 大 231 004 000=10
甲南大 024 103 20X=12
(関)山下、岐部、田治、山本倖ー中野、福永
(甲)勝俣巧、前村、鐘樢ー宮川
1(右)藤澤
2(左)日高
3(中)加藤
4(遊)福留
5(補)中野
6(指)木下
7(三)橋本
8(一)今村
9(二)濱田
先発 山下
1次トーナメントを突破し、2次トーナメントに挑む加藤準硬。近畿六大学リーグの覇者である甲南大と相まみえた。序盤から点の取り合いを繰り広げるが、結果的にはわずかに競り負け敗戦した。
1回表、藤澤駿平(政策3)が中前への安打で出塁すると、それを皮切りに2死満塁のチャンスを作る。ここで打席に立った木下立清(りゅうせい=人2)が遊撃手への強襲安打を放ち、2点を先制した。
2回表、1死から藤澤、日高涼汰(経3)が連続で四球を選び得点圏に走者を置く。ここでこの日4番起用の福留涼平(商3)に左翼席への一発が飛び出し、3点を追加。リードを5点に広げた。
また、3回表にも二塁走者を送ろうとした濱田凌平(経4)の犠打が相手の失策を誘い、1点を追加した。
好調な打線とは対照的に、先発の山下皓司(化生4)は乱調であった。初回は無失点に抑えるも、2回は2者連続与四球でピンチを招き、2本の適時打を浴び2失点。さらに、3回には3ラン本塁打を浴びるなど4失点。この日の山下は3回を投げて6失点という、らしくない投球となってしまった。
6ー6の同点で迎えた4回裏、マウンドには2番手の岐部大凱(社3)が上がった。しかし、先頭打者に四球を与えると、そこから無死満塁のピンチを招いた。ここで相手の4番打者に適時打を浴び1点を勝ち越されるも、最少失点で切り抜ける。
1点を追いかける6回表、先頭の濱田が中前への安打を皮切りに無死満塁のチャンスを作る。ここで打席に立った加藤陽也主将(人4)が適時二塁打を放ち逆転。さらに、木下に適時打、代打・林風太(商4)に犠飛が生まれ、この回打者一巡の猛攻で4得点を挙げた。
その裏、3番手の田治健太郎(経4)が2死満塁のピンチを招くと、制球を乱し3者連続押し出し四球を与え同点に追いつかれる。さらに、7回には相手クリーンナップに2ラン本塁打を浴び2点を勝ち越された。
8回のマウンドには4番手の山本倖輝(安全4)が上がった。山本倖は2死三塁のピンチこそ招くも、きっちりと抑え最後の攻撃に託した。
2点を追いかける9回表の攻撃、先頭の木下が二遊間を破る安打で出塁する。しかし、後続はつなげることができず、10-12で敗戦した。
試合時間が3時間を超える乱打戦を落とした加藤準硬。この敗戦で全日本出場の可能性はなくなり、代わりに清瀬杯出場権をかけた戦いが始まる。近畿六大学リーグの覇者に必死に食らいついたチームの流れは、決して悪くないはずだ。【文/写真:𠮷村虎太郎】
▼加藤主将
「(今日の試合を振り返って)相手の打線が良くて点を取られることは想定していたので、いかにロースコアで自分たちのペースで試合をするかというのが大前提でした。しかし、良くも悪くも点を取ることができて、追いつかれても引き離されずについていくことができたというのは良かったと思います。そこで守り切れず、点を取られてしまうというのは勝ちきれないチームの象徴だと思うので、もっと詰めてワンプレーにこだわっていかないと次の試合で勝つことができないと思うので、そういうところを踏まえて次に向かっていかないと行けないと思います。(清瀬杯予選に向けて)今日もですが負けられない試合なので、相手も負けたくないっていう気持ちでやってくると思います。そういった点で変わらないですし、実両区で相手を上回れなかったら後は気合いでなんとか頑張って行くしかないと思うので、気持ちで負けないようにしていきたいと思います」
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