◇第70回全日本学生選手権大会◇女子団体◇8月11日◇日本武道館◇
【試合結果】
[四ツ矢]8中(全12射)
[決勝トーナメント1回戦]○関大8―4東北福祉大(全12射)
[決勝トーナメント2回戦]●関大9―10国際武道大(全12射)
大会2日目は、女子団体戦が行われた。全国常連校の関大弓道部女子だが、あと一歩優勝に届いていない。今回こそ日本一をつかむべく、試合に挑んだ。

予選から試合開始。関大は最終立に登場した。メンバーは、宮本紗衣(文4)、植木鈴華(商3)、奥野早紀主将(化生4)の3人。集中した表情で、射位についた。流れを作る重要な1本目を宮本が確実に的に収めると、続く植木も的中。しかし、大落の奥野主将が放った矢は惜しくも的外へ。この流れを引きずらず、宮本は2本目も確実に的中させた。その後も奥野主将の調子が振るわないが、宮本と植木がカバーする。植木は皆中を果たし、会場からは拍手が沸き起こった。予選の結果は8中となり、見事決勝トーナメント進出を決めた。



決勝トーナメント1回戦の相手は、東北福祉大。選抜大会でも対峙(たいじ)し、接戦を繰り広げた相手だ。優勝を狙うためにはまず突破しなければならない戦いだったが、大前の宮本が1本目を外してしまう。リズムに乗れないかと思われたが、後続の植木、奥野主将が確実に的に収め、立て直した。2本目も植木、奥野主将の2中となる。しかし3本目からは宮本も勢いを取り戻し、3射皆中に成功した。4本目では植木、奥野主将が外してしまったが、宮本があて粘りを見せる。四ツ矢を引き終え、結果は8中。一方相手は4中にとどまり、初戦突破となった。




続く2回戦は、国際武道大との一戦。ここから宮本に代わり、小田桐朱璃(商1)が出場した。交代で入り、緊張の1本目。小田桐はこれをしっかりと的中させ、チームを勢いづけた。植木、奥野主将も勢いに乗り、次々と矢を的に入れていく。チームの前半6本を全て的中させ、好調な滑り出しとなった。しかし、好調なのは関大だけではなかった。相手も前半6射全てを的中させ、両者ハイレベルな戦いとなる。先に抜いた方が崩れるという場面。相手の大前が先に離れを出し、矢は的外へ。ここで関大があてれば、リズムに乗り勝てる可能性はあった。しかし、小田桐の3本目は的外へ逸れる。なんとか植木で止めたいところだったが、植木、続く奥野主将でも止めることができない。3本目は0中と、痛手を負った。一方相手の3本目は2中。チームとして最後の3本を残し、2中のリードを許した。勝つためには、誰一人外さないことが絶対条件となった最後の1本。小田桐が3本目の流れを引きずることなく、確実に的に収める。続く植木、奥野主将も勢いを取り戻し的中。3射皆中となったものの、相手も2中を記録してくる。結果は9―10と、わずかあと1本届かず。女子団体は、決勝トーナメント2回戦敗退となった。




優勝を狙っていただけに、悔しい結果となった。「すごく悔しい」と、植木は悔しさをあらわにする。納得のいく結果とはならなかったが、日本一を狙えるだけの実力は確実に持っている。関大弓道部女子の優勝への挑戦はまだ終わらない。【文:横関あかり/写真:横関あかり・大森一毅】

▼宮本
「(予選の感想)初めての全国大会の団体戦に出させてもらったので、緊張はしていました。なんですけど、緊張する中でもいつも以上に落ち着いて引けたなというのが正直な感想です。最初の1本目はすごく大事だというふうに練習からずっと言っていて、自分は3人の中で一番最初に引くポジションでもあったので、絶対1本目は入れるぞというふうな思いを持って引いて、実際にきれいに入ったのですごく良かったなと思っています。それ以降も続けていけたんですけど、3本目だけ奥野が××と続いて、「これ以上抜いたらいけないな」と思いながら引いてしまって、結局それに引っ張られて、抜いてしまったというのが、自分の中では反省ではあります。今までこういう選手権形式の試合は大阪府、関選と出たことはあったんですけど、両方予選は今まで2中しかしたことなかったので、皆中はできなかったんですけど、3中を出せたの良かったなと思っています。(決勝トーナメントの感想)決勝トーナメントは予選と同じぐらいの緊張度合いではありました。なんですけど、自分の中で最初の2本を連続で抜いちゃったんですけど、それ以降、今までだったら外してしまったら不安で、あわてふためくような感じだったんですけど、終始落ち着いて笑って楽しんで引けたなと思っています。最初✕✕としてしまった中、後ろの2人が〇〇〇と入れてくれたので、最後の2本は絶対2人のためにも入れようと思って、あてられたのは本当に良かったと思っています。(今日までの調整は)私はわりとうまくいっている方だったと思います。けがすることも特になく、突然的中率が下がったりとか、そういう調子を崩すこともなく、順調にできていたと思っています。ただ強いて言うなら、3中で安定はするタイプなんですけど、皆中ができないタイプで、本当にたまに皆中するというような感じだったので、インカレまでに皆中をたくさん出す。1日に1回だけとかではなくて、3回4回とできるような、そういう調整をできなかったっていうのが課題でもあったと思っています。(今後に生かしたいこと)今日、私が引いている立ではなかったんですけど、2回戦で3人が一気に✕✕✕と抜いてしまった時があったんですけど、やっぱりあそこでみんな抜いてしまったらダメなんだなと思いました。最初と最後を入れるというのももちろんそうなんですけど、連続で抜かない、その連続して抜くきっかけを作らない。そういう選手になることが、今後のリーグ戦につながっていくと思っているので、本当にこれから全部あてられるような選手になれるように頑張っていきたいと思っています」
▼奥野主将
「(予選の感想)予選は正直、自分自身全然あてることができなくて、宮本と植木に助けてもらった形で予選通過することになりました。でも誰か一人が崩れていても、他の人がカバーして予選通過ラインを越えるということに関しては、今日できたというところもあります。皆中を出してくれた植木もいるので、そういった面においては本当に心強い仲間とともに戦えたなと思っています。(決勝トーナメントの感想)宮本が外して、植木、奥野があててという形にはなったんですけど、ちゃんと自分たちのやることをもう1回切り替えてやろうと言っていて、3本目は詰めることができました。誰かが崩れて、ちょっとしんどいなという時にも、きちんと詰めることができたのは良かったと思います。2回戦の最初、まずは詰める。相手より先に抜かないと言っていて、詰めることができたというところは良かったのかなと思っています。でも相手も詰めていたので、その後に3連抜けてしまって負けにつながってしまったというのに関しては、誰かが粘るという関大らしさというのを出せたら良かったです。それが全員できずに終わってしまったというのは悔しいところではあります。でも最後に1本、もう1回詰められたというところに関しては、今まで連抜けした時に切り替えられなかったりする時があったんですけど、まず切り替えることができました。成長も見えたけど、まだまだ足りないところも見えたという決勝戦だったなと思います。(チーム全体の調子は)全員が万全の状態で、全員が絶対大丈夫という感じではなくて、少しやっぱりどこかに不安がもちろんあったんじゃないかなって思っていました。だけど、やることをやり切るということだけは本当にずっと思っていたのでそこに関しては自信を持ってくれていたのではないかなと思っています。(今後に生かしたいこと)リーグ戦は、インカレとか選抜とはと違って80本という中で何中かというので戦うので、一発勝負ではないという違いはあります。でもやっぱりあてていくには、今日みたいな3人連続で全員が抜いてしまうというのは、リーグでもインカレとか選抜でも負けにつながる要因になりかねないと思います。なので、連抜けをしない、誰かが止めるとか。あとは自信を持って自分たちのやることをやり切るという、この2つがちゃんとできれば勝っていけるんじゃないかなと思っています」
▼植木
「(予選の感想)初立に的中があまり出ないというのが練習で続いていて、今回自分たちは最終立での試合だったので、前のチームがどれだけあてているかを事前にちょっと見ていて、いつも通り9中以上を出そうっていうふうにして入りました。いつも通りやってちゃんとあたったら勝てるなって思っていたので、そんなに心配せずにちゃんと自分のやることやって、そしたら皆中できたので、すごく良かったなと思っております。(決戦トーナメントの感想)1回戦を無事勝つことができて、これもちゃんとお互い最初崩れている人がいても、後ろが詰めてっていうふうにして補い合いながら立を進められた。それで勝つことができたっていうのは良かったなって思っています。でも、最後止め矢の部分で私と奥野さんが2本連続して抜いてしまいました。やっぱりそこを詰めていたら、もっと次試合入る時の気分が楽に入れたと思うので、そこを次頑張ろうということで奥野さんと一緒に円陣をした時に話しました。それで2回戦に臨んだんですけど、結局リリーフした小田桐が抜いたのをきっかけに、自分も抜いてしまって、奥野さんも止め切れませんでした。いい流れで最初2本をあてたのに、3本目全員抜いてしまうのはすごくもったいなくて。あれがなかったら勝てていたのになと、すごく悔しいです。(2回戦の3本目、止め切れなかったことについて)お互いに6本全部詰めていて、相手が先に離れを出して3本目を抜いて、それが聞こえて小田桐があててくれるかなと思っていたら、小田桐も抜いてしまって。自分が止めないとと思って、すごく苦しくなってしまって、いつもみたいに真っすぐ狙って軽い離れを出すというのがちょっと甘くなってしまって弾かれるというふうになりました。(今後に生かしたいこと)今回の試合で連抜けが目立ったので、チームの流れを作るためには、やっぱりみんなで的中を重ねていかないとだめだし、誰かが抜いた時は誰かが止めるというのを徹底して、そういうチームの流れがいいまま試合運びができるように。これから夏しっかり合宿した時とかも練習して、リーグ戦本番では、強い隙のない関大として全部勝って王座に行きたいなと思います」
▼小田桐
「今けがしていて、あまりいいコンディションではなかったです。前の関選の、アリーナの試合があまりあたらなくて、今回はアリーナの試合ですごい不安だったんですけど、1本目からきちんと入れられて、大前の仕事もできて良かったなと思います。(リリーフで出たときの気持ち)とりあえず今日は出られないかなと思っていたんですけど、監督からいけるよって言われて、とりあえずチームのために出させてもらうので、頑張ろうと思いました。(今日までの調整は)インカレの3日前ぐらいにけがをしてしまって、矢数もかけられてなかったんですけど、少ない本数の中でしっかりていねいに引いて調整しました。だいぶ、けがする前と後で射形も変わったんですけど、しっかり引けました。(学んだこと)今日一番痛感したのは、やっぱり2回戦の3人連続で外してしまったことです。いい流れで来ていたのを私が止めてしまったという悪いところだったり、連抜けてしまって、結果1本差で負けてしまったというところが反省点です。(今後に生かしたいこと)今日学んだことや痛感した反省を、リーグ戦に生かせるように。あとは、けがとかもいろいろあるんですけど、次の試合では射形もけがの具合も万全にして、臨めるように頑張っていきたいと思います」
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