◇第1回近畿学生氷上競技選手権大会◇12月2・3日◇大阪府立臨海スポーツセンター◇
[7・8級男子]
1位 木科 130.99
[7・8級女子]
3位 久保 85.33
[6級女子]
2位 滝野晴 66.92
5位 西田 62.05
[5・6級男子]
3位 酒井 50.73
[5級女子]
1位 岩本 54.00
[3・4級女子]
1位 稲葉 41.73
4位 久我 37.75
9位 伊葉 33.97
[2級男子]
5位 鈴木賢 12.81
[2級女子]
3位 穂垣 17.11
10位 押川 14.51
[初・1級男子]
4位 今津 8.90
[初・1級女子]
1位 井上 14.58
2位 吉岡 13.83
8位 佐藤 11.04
シーズンもいよいよ本格化。今大会には関大から10部門に16名が出場した。それぞれがこれまでの練習の成果を発揮し、9名が表彰台に。団体部門でも男子が優勝、女子が準優勝と関大の強さを見せつけた。
全部門のトップバッターで出場したのは5・6級男子の酒井優真(環都4)。3年目のプログラム『007』を披露した。どんどん変わる曲に合わせ、技のテンポなども変える。冒頭の3回転トーループは勢いがあったものの転倒。続く2回転ジャンプは着氷させたが、回転が抜けてしまうなどミスが続く。インカレよりスコアを10点近く落としたが、滑り切った。
6級女子には、滝野晴日(社2)と西田琴海(社2)の2名が出場。滝野晴は、バイオリンの音に合わせ、リンクを大きく使いながら滑り出した。3回転など全てのジャンプを着氷させる。だんだんと壮大になる曲調を表現。バレエジャンプなども織り交ぜながら優雅に舞う。3位と3点差をつけ、2位に輝いた。西田は、ピアノが鳴り出すと同時に顔を上げ、演技をスタート。軽やかに次々とジャンプを決める。美しいスパイラルや全身を使った技も披露。60点越えで5位につけた。
7・8級男子に木科雄登(安全4)が登場。音響トラブルがあったものの、全く動じない冷静さを見せた。『primavera』の冒頭に、高さのあるトリプルアクセルを決める。3回転ループ+3回転トーループのコンビネーションなど難易度の高い技も取り入れた。後半は疾走感のある音に乗り、高い表現力で圧巻の演技を披露。見事首位に立った。
7・8級女子の久保智聖(人3)は、しなやかで繊細なスケーティングで会場を魅了。ジャンプは転倒なく着氷させる。『ラヴェンダーの咲く庭で』に合わせた紫色の衣装で、にこやかな表情で滑り切った。
2日目は初・1級男子の演技でスタート。関大からは今津駿介(情1)が出場した。最初のジャンプを成功させると、続くコンビネーションジャンプもしっかりと着氷。音楽に合わせて次々とポーズを決めていき、全身を使ったスケーティングを披露した。
続く初・1級女子には3名が登場。井上果穂(文2)はピアノの音色に合わせ、軽やかに舞う。ジャンプも全て決め、安定感のある滑りで頂点に立った。真っ白な衣装をまとってリンクインしたのは佐藤和奏(安全2)。のびやかに滑りながら、全てのジャンプを着氷させていく。最後は軸の安定したスピンで締めくくり、8位入賞を果たした。佐藤に続いて吉岡理沙(商3)が登場。リンクを大きく使った軽快なステップを見せ、ほとんどのジャンプを決める。笑顔で『Friend Like Me』を演じ切り、2位に輝いた。
2級女子に出場したのは穂垣舞佳(経3)と押川詩穂(文2)。穂垣は冒頭のコンビネーションジャンプを決めると、他のジャンプも全て着氷させる。指先まで意識したスケーティングで『カルメン』を演じ、表彰台入りを果たした。押川は黒の生地に色とりどりのラインストーンを散りばめた衣装で登場。ジャンプやスピンをきれいに決め、丁寧なスケーティングを披露した。
2級男子の鈴木賢次(シス理4)は『See You Again』を選曲。冒頭の2回転サルコーは転倒してしまい、流れに乗ることができず。シングルアクセルもこらえる形の着氷となり、ジャンプを思うように決め切られなかった。それでも儚く繊細なメロディーに合わせた演技で会場を魅了した。
3・4級女子に登場したのは伊葉優(商2)、久我悠月(経1)、稲葉晴佳(社1)の3名。伊葉はこれまでとは違ったパンツスタイルの衣装で登場する。2本のジャンプで回転不足となってしまったが、キレのあるダンスと美しいスピンで観客の視線を釘付けにした。続いて登場したのは西カレで優勝した久我。2回転トーループ+1回転トーループなどのコンビネーションも含めたジャンプを転倒なく滑り切る。わずかに表彰台には届かなかったが、最後まで笑顔でプログラムを演じた。稲葉はジャンプをきれいに決め、回転の速いスピンではGОE(出来栄え点)でも高い評価を獲得。音楽に合わせた華麗な滑りを披露し、2位に2点の差をつけて優勝した。
近畿学生ラストの部門となる5級女子には、岩本理彩(外4)が登場。冒頭の3連続ジャンプを着氷させるが、中盤のアクセルジャンプでは回転不足になってしまう。それでも最後のスピンではレベル4を獲得するなど、しなやかで美しいスケーティングを披露。西カレに続き優勝を成し遂げた。
出場したほとんどの部門で表彰台入りを果たした今大会。団体総合部門では昨年の成績を上回るなど、確かな成長の証を残した。これからも互いに高め合い、関大の強さを示し続ける。【文:貴道ふみ・中吉由奈/写真:滝口結月・中吉由奈】
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