◇第100回関西学生リーグ後期第9節◇対関学大◇11月5日◇JーGREEN堺S1◇
【前半】関大0ー0関学大
【後半】関大0ー3関学大
【試合終了】関大0ー3関学大
▼スターティングメンバー
GK 乾巧
DF 松尾、髙橋、夘田、中西渉
MF 深澤、谷岡、三木仁、足立
FW 久乗、西村真
▼得点
68分 失点
73分 失点
90+3分 失点
第9節で伝統の関関戦を迎えた。ここまで19試合でわずか2敗と崩れ知らずで首位の相手に、立ち上がりからボールを握られる。前半こそ互いにチャンスを作ったが、後半は相手に先制を許すとそのまま3失点。声出し応援が復活し、インカレ出場のためにも勝ち点3をつかみたい試合だったが、3失点で完敗。力の差を見せつけられる結果に終わり、関大は優勝の可能性が消滅した。
試合開始直後から相手にボールを持たれる時間が多くなる。最初のチャンスは13分。DF夘田康稀(文4)が自陣の深い位置でマイボールにすると、DF髙橋直也(商3)が縦に長いパスで前線を狙う。直後にはMF谷岡昌(社3)のボール奪取からFW久乗聖亜(政策4)、FW西村真祈(法3)のワンツーで持ち上がる。前線でプレーする時間を作ったものの、なかなかシュートは打てない。
関大最初のシュートはDF松尾勇佑(文4)。DF髙橋が運んだボールからMF深澤佑太(社4)がスルーパスを供給し、右サイドで展開した。左サイドでもMF足立翼(人4)がドリブルで相手をかわしてエリア内に侵入。こぼれたところをMF三木仁太(政策1)が前線で奪い返してキープ。さらにFW西村真がミドルシュートを放つなど攻撃の時間が続いた。
守備ではDF夘田が体を張って相手のラストパスをカット。DF中西渉真(経4)の最終ラインでのクリアや、MF三木仁の粘り強い守備もあり先制はさせない。相手のセットプレーが続く場面もあったものの、なんとかしのぎスコアレスで前半を終えた。
後半もなかなか自由にプレーさせてもらえない。前線からプレッシャーを与えて簡単には決定機を作らせなかったが、相手ペースで試合が進んだ。しかし、先に大きなチャンスを作ったのは関大。中盤でつなぐと、まずはMF足立が遠目からゴールを狙う。相手GKがこぼしたところをDF中西渉が逃さない。さらに、相手がクリアしたところからDF松尾がシュートを放ったものの、GK正面。
10分にはMF三木仁が相手のパスをカットすると、FW西村真がカウンター気味に仕掛ける。直後にもFW西村真がゴール前で相手DFをかわして先制のチャンスもあったが、得点にはつながらない。試合を先に動かしたのは関学大。ピンポイントのクロスを通され、後半23分に先制を許した。さらに飲水明けの28分にもマイナスのパスからニアで合わせれ失点。残り約15分で2点ビハインドと一気に追い込まれた。なんとか1点を返したい関大だが、相手もプレーの強度を落とさずなかなかチャンスを作れない。
DF松尾のクロスから、FW百田真登(経3)が外に折り返してMF前田龍大(人2)がシュートを放つが、GK正面。その後もDF髙橋、DF松尾のコンビネーションで何度も攻め上がるが、決定的な場面にはならない。MF平松功輝(情4)が前線でキープすると、MF堤奏一郎(社3)のクロスにFW百田が頭で合わせるなど交代メンバーがチャンスメークする場面もあったが、得点がないままアディショナルタイムに突入した。たたみかけたいところだったが、前がかりになったところを中盤で奪われそのまま失点。これがラストプレーとなり、0ー3とリーグ首位・関学大の強さを見せつけられる結果に終わった。
後期リーグでは初の無得点と完敗。優勝の可能性は完全になくなったが、自力でのインカレへの道はまだ残されている。そのためには延期された第2節を含め、残り3試合全勝が絶対だ。まずは9日の同大戦に勝って、インカレ圏内復活を目指す。【文:牧野文音/写真:大森一毅・牧野文音】
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