◇2022年度関西学生新人大会決勝トーナメント準決勝◇対大院大◇8月31日◇大阪学院大学第2グラウンド◇
【前半】関大0ー1大院大
【後半】関大3ー0大院大
【試合終了】関大3ー1大院大
GK 安田
DF 鎌谷、木邨、松名、坂上
MF 前田龍、岡村、三木仁、鶴内
FW 大矢、浅田
総理大臣杯で決勝進出を決めた勢いのある大院大との対戦。これに勝てば全国への切符を手にする大事な試合だが、前半に失点を許す。しかし自慢の攻撃力で反撃を見せ、後半7分にFW松村幸哉(シス理2)のゴールで同点に追いつく。その後2点追加で大院大を突き放し、見事逆転勝利で決勝進出、そして全国へと駒を進めた。

試合開始直後からCKを与えるなど大院大のペースにのまれ、関大のゴール前でボールが行き来する展開に。前半10分には空いたスペースにクロスからヘディングで合わせられ、先制を許した。序盤から痛い失点を喫した関大。しかしここから攻めの姿勢へ移る。失点直後にMF前田龍大(人2)がドリブルでペナルティエリアまで持ち込みシュートを放つが、これは惜しくも相手GKに弾かれる。前半23分にはMF前田龍のチャンスメイクでCKを獲得。だが、キッカーのFW大矢瑞樹(情1)のボールは相手の頭に当たり得点にはならない。


動きを変えるため、前半25分にDF坂上司(政策2)に代えてDF辻澤賢(人1)を投入。相手のゴール前で混戦する時間が続くが、クーリングブレイク後もその勢いは衰えず関大の流れに。前半30分にはMF三木仁太(政策1)のパスに反応したMF鶴内夢士(情2)がシュートを放つも、相手GKに阻まれる。その後もFW浅田彗潤(はうる=人1)からFW大矢への流れるようなパス回し、そして抜け出したMF岡村真波人(人1)が頭で合わせようとするがタイミングが合わない。クーリングブレイク後はシュート数も増えるが、相手のディフェンスをなかなか崩すことができず同点弾は生みだせない。0-1で前半を終えた。






まずは同点に追いつきたい関大。前半の攻めの姿勢は変わらず、後半開始直後から相手ゴールに接近する。後半2分にMF鶴内がシュートを放つが相手DFに弾かれ、そのこぼれ玉に反応したMF前田龍は、手前に出てきた相手GKを見て即座に浮かせたボールを蹴るがわずかにバーの上。その後もDF辻澤がドリブルで2人を抜きゴール前まで持ち込むが、相手GKにキャッチされる。そして試合が動いたのは後半6分。MF三木仁の縦パスから真ん中に抜け出したFW松村がシュートを放ちゴールネットを揺らした。長くボールを保持していた関大から、待望の同点弾が生まれた。後半10分にはCKを獲得し、キッカーMF鶴内のボールに合わせたDF木邨優人(政策2)がゴールを奪うが、ファールがありノーゴール。惜しくも追加点とはならなかったが、関大優勢で逆転の空気がただよう。後半16分にはFW浅田からのパスをもらったMF三木仁がシュートを打つがこれは相手DFの体に当たる。その後もFW松村やMF鶴内がゴール前でシュートを放つが、ポストに嫌われ得点にはならない。

クーリングブレイク後は自陣のゴール前に持ち込まれる場面もあったが、GK安田翔悟(シス理2)のファインセーブ、MF三木仁がボールをカットし対応。そして後半29分。MF岡村が落としたボールに反応したFW浅田の強烈なシュートがゴールに刺さり追加点。逆転に成功した。さらに勢いづけるため、MF橋本晃太(人1)とMF藤川敏暁(法1)を投入。後半43分には、FW松村のサイドからのパスを受けたMF前田龍のダイレクトシュートが決まり、3-1と大院大を突き放した。後半のアディショナルタイムでもCKを立て続けに獲得するなど最後まで攻めの姿勢を見せ、そのまま試合終了。見事な逆転勝利で全国への切符をつかんだ。



前半にいきなり失点を許す厳しい展開となったが、後半に3得点という圧倒的な攻撃力で逆転勝利。決勝トーナメント進出、そして全国大会出場を決めた。目標の舞台に立ち、勢いのある攻めのサッカーで全国1位を目指す。【文:合田七虹/写真:貴道ふみ】

▼GK安田
「前半の立ち上がりで相手に押し込まれる時間が多くて実際に失点してしまったが、前半の給水タイム明けくらいに自分たちのペースに持ち込めてシュートの本数も増えた形だったので、ハーフタイムではこのまま続けようと、続ければ点が入るので自分たちでやろうという声かけがあった。(決勝、全国に向けて)新人大会は各カテゴリーの1、2回生が集まってきているので、チームとしてメンバーを組んでいるわけではないので、連携の部分だったりとかまだまだ浅いけど、そこは試合の中で連携を取りながら次の決勝、全国大会でも一丸となってやっていきたいと思う。僕たちの目標は全国大会に出ることではなくて、全国で日本一になることなので、これに満足せずにまずは決勝で勝って関西第1代表として全国に乗り込みたいと思う」
▼FW松村
「(試合を振り返って)前半で0ー1で負けている状況で後半の最初で決められて振り出しに戻せたという面ではめちゃくちゃ良かったなと思っている。今までTOPのポジションとして点が取れてなくて、やっと取れてそこからチームを勢いづけられて1点しか取れていないけど勝たせるということができたのでそこは良かったと思う。(チームについて)TOPから落ちてくるメンバーでうまい選手ばかりでとてもやりやすくて自分のやりたいプレーをやらせてくれたり、出したいところに毎回いたりしてとてもやりやすくできている。過去にないくらい良かったと思う。自分の中では点を決められて結構上がっていて、新人戦では初(ゴール)。1対1で外したりして取れてなくて、ちょっと悩んだりしていたけど、今日1点目を早めに取れて、とても気分良くテンション上がって流れに乗れた。(決勝、全国に向けて)今の試合みたいなチームが流れに乗れるようなプレーに出来たらなと思う」
▼MF前田龍
「(プレーを振り返って)前半も含めて自分のところでチャンスがあったけど、なかなか決められていなかったんで最後の最後になったけど3点目で追加点を良い時間に取れて良かったと思う。最初に失点したというのは予想外というかプラン外だったけど、しょうがないので切り替えて逆転できるように、前半から勝ち越しを目指してやっていたのでそれが自分の動きにもつながっていたと思う。(全国に向けて)日本一を目指して、まずは次勝って全国でも優勝できるようにがんばっていきたい」
▼FW浅田
「仁太(=MF三木仁)がいい感じにゴール前で持ってくれて、ちょろっとたらしてくれて、何も考えずに打ったら入った感じで、めっちゃ気持ち良かった。(先制されて)ひやっとした。やばいなと思ったけど、正直10人であれだったので、めっちゃ攻め込まれるシーンもあったのでそんな焦りはなかったけど、1点返して2点目決められたので勝ったなと思った。(後半に3点も入ったのは)気持ちです。大院大はTOPチームが全国を決めるときに1回勝って、負けてという相手だったので、関大としては負けられない、チームみんなで絶対勝つぞという気持ちで試合に入っていて、それが3点という形につながったのかなと思う。(決勝、全国では)基本的に観客が観にくるので、個人としては観客に喜んでもらえるプレーがしたい。チームとしては全国でも勝ちたい」
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