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スナイプ級総合3位。次の舞台に向け準備進める

スナイプ級総合3位。次の舞台に向け準備進める

◇2021年国際スナイプ級関西選手権大会◇7月3・4日◇新西宮ヨットハーバー◇

[スナイプ級]
19位 増田光(経2)・松岡千咲(人2)
21位 田代彩子(商3)・奥村悠大(法1)
23位 福田新之介(経3)・竹中麻結(社安1)
26位 児玉沙耶佳(商3)・三品祐里子(社2)

総合順位
1位 関学大
2位 甲南大
3位 関大
4位 神大
5位 近大
6位 阪大

予報では雨だった1日目。当日は雨の予感はなく、一時は晴れ間が見える天候となった。しかし、先週の大会に引き続き微風。ヨット競技において芳しくない状況だ。

定刻通り10時10分に出艇するものの、微風のためレースができない。1レースも行われないままレース延期の旗が上がり、一旦港に戻ることとなった。再レースを願い待機。14時30分、再び出艇し、16時30分ごろから無事レースが開催された。

第1レース、2度のゼネラルレコードで9艇が失格し、不安な空気の中始まった。どの艇も失格を恐れ出遅れてしまう。それは関大も例外ではなかった。その中で好スタートを切った児玉・三品ペアだったが、帆走が膨らんでしまい、上マーク通過時点で後れを取ってしまう。他ペアもスタートこそ出遅れたものの、中順位につく。しかし、全体を通してあまり良い順位でフィニッシュすることはできなかった。

△児玉・三品

1レースしか行われなかった1日目とは一転、風も吹き2日目は順調に5レースが行われた。なんとか巻き返したい関大だが、序盤は思うようなレースを展開できないでいた。

この日最初のレースでは、増田・松岡ペアと田代・奥村ペアが10番台でのフィニッシュとなるが、満足のいく結果とはならない。

△増田・松岡
△田代・奥村
△福田・竹中

第3レースでは、全員が安定したレースを見せると、第4レースで田代・奥村ペアが首位を守り続ける好走。だが、フィニッシュラインを越えてもブザーはならない。スタートでリコールの判定となり、涙を飲む結果となった。田代は、「結果的に失格にはなったけど、優位な位置に立った時にそこをキープできたのは社会人の方々を抑えてレースできていい経験になった」と、次につながる収穫を得た。

その後は、他の選手たちも調子を取り戻し上位に食い込む走りを見せる。目標通りとはいかないまでも、総合3位で全日本インカレの通過ラインを突破した。

総合3位の結果ではあるが、首位の関学大とはスコアでも大きく差を広げられている。「指導者の方にミーティングをしていただいて教えてもらっていたけど、それを会場で存分に発揮することができなかった」と福田。若いメンバーを中心にますますの成長を見せ、関大ヨット部の名を全国に轟かせる。【文・写真:小西菜夕・宮本晃希】

▼福田
「昨年はコロナの影響でレースが全然できなくて、今の2回生に経験を積ませてあげられなかった。なので、今年はレースを多くこなして、1回生2回生ともにインカレへ備えていきたいという気持ちで挑んだ。チームとしては総合3位で、全日本インカレの通過にギリギリのライン。関学にも大差を付けられて負けているし、これからのレースで挽回していきたい。(狙っていた順位は)みんながトップを取るつもりで頑張っていた。指導者の方にミーティングをしていただいて教えてもらっていたけど、それを会場で存分に発揮することができなかった。そこが負けた原因かなと思っているので、レースの雰囲気に呑まれずに学んだことを出し切ることが今後の課題。(良かったところは)個人的には最初の方で順位を落としてしまったけど、そこからの挽回で抜いていく力を付けられたのかなと思う。今日に関してはスタートを課題として臨んで、レースを追うごとに良くなっていって、最後の方ではしっかり出られたのでよかった。(今後に向けて)9月には関西インカレ、11月には全日本インカレを備えているということで、そこに向けての大会がこれから行われる。それをプレインカレとしてチーム全体で1位を目指して頑張っていく」

▼田代
「今日は久々の風があるコンディションの中で、体重がある1回生とペアで他と同等の走りができる中挑んだ。1レース目は割と動作で慣れていない部分があった。頑張ってくれていたけど、順位を落としてしまうところがあった。2レース目は風が落ち着いて、冷静にコースを選択できたと思う。でも、今日の3レース目に下を狙って、スタートしたけど、急に風が振れてしまった。1度戻らなくてはいけないけど、無理して出ようとしてリコールしてしまった。それはチームにとってやってはいけないことで、もっと冷静に判断できるようにならないと団体戦で安定した成績を残せないので反省点。個人的には当たり前だけど納得はいっていない。高校からスナイプも乗って3年目やのにというところはある。クルーが1回生だろうと、コースミスや判断ミスはしてしまったので、そのあたりは自分の実力だと思う。チームとしてはずっとやっている2人がいて、2人が今年からスキッパー。前2艇が走らなければいけないところを他の2艇と同じような走りをしてしまっているのが現状なので、もっと福田と私で引っ張って、引き上げるような走りをしていきたい。最終レースの2上で風を見極められたのは大きかった。結果的に失格にはなったけど、優位な位置に立った時にそこをキープできたのは、社会人の方々を抑えてレースできていい経験になった。(今後に向けて)これから関西インカレ、全日本インカレと戦っていくに向けて、今はチームがどんぐりの背比べな状況だけど、3年目のスナイプスキッパーらしく、引っ張っていけるように頑張る」

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