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インカレ予選、好的中で決勝進出決定!

インカレ予選、好的中で決勝進出決定!

◇第69回全日本学生選手権大会◇男女予選◇7月3・4日◇関西大学弓道場◇

【男子団体】
[四ツ矢]18中(全20射)
[一手]8中(全10射)
[一本(1回目)]3中(全5射)
[一本(2回目)]4中(全5射)
同率4位で本戦トーナメント出場決定

【男子個人】
予選通過者:井上裕文(法4)・永森結祐(シス理3)

【女子団体】
[四ツ矢]10中(全12射)
[一手]6中(全6射)
[一本(1回目)]3中(全3射)
[一本(2回目)]3中(全3射)
同率1位で本戦トーナメント出場決定

【女子個人】
予選通過者:髙平愛花(人4)・奥野早紀(化生3)・宮本紗衣(文3)

今年もインカレ予選が開催された。昨年は決勝進出したものの、1回戦敗退という悔しい結果に終わった男子。女子は全国準優勝を果たした。今年は更なる高みを目指すべく、団体予選へ臨んだ。一方個人戦は、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止に。男女ともに2年ぶりの挑戦となった。

3日は、男子の予選が行われた。今回、団体戦に出場したのは佐々木大河(法1)、菅野竣介(シス理3)、中西啓(経4)、國米雄太(社2)、冨田涼太(シス理4)の5人。四ツ矢で的中数の上位24チームが決勝に進出する。「予選では最低でも17中を達成したい」と井上主将。決勝進出に向けそう意気込み、高まる緊張感の中競技が開始された。

競技は四ツ矢から開始。佐々木、菅野が続けて初矢を外してしまう幸先の悪いスタート。だが、悪い流れを止めたのが中西だ。1本目を的に入れ、チームを勢いづけた。その流れのまま、國米、冨田も的中を果たす。2本目以降は5人全員がすべての矢を的中させ、最終的には18中を記録。チームの目標をクリアし、決勝進出を決めた。

△佐々木
△菅野
△中西

その後、四ツ矢で勝負が決まらなかった場合にスコアが反映される一手と一本が行われた。ここでも安定した行射を見せ、団体予選を終えた。

△國米
△冨田

団体予選に続けて個人予選が開始。今年度は本戦会場での密を避けるため、例年よりも予選通過の条件が厳しくなった。まず、一次予選では「一手で1中以上」の的中を出さなければならない。その条件を突破した後に、二次予選で「四ツ矢で皆中」を達成する必要がある。試合出場経験が少ない選手も多く参加し、会場には緊張感が漂っていた。

一次予選の一手では、出場した選手の内、約半数である26人が突破を決め、順調な滑り出しのように思われた。しかし、本戦出場への壁は高い。二次予選突破の条件である「四ツ矢で皆中」を達成したのは井上主将と永森の2名と満足のいく結果にはならなかった。

△井上主将
△永森

「リーグ戦までにメンバー全員が四ツ矢で皆中できる選手を育てなければならない」と井上主将。団体、個人ともに本戦での活躍に期待がかかる。

4日は、女子の予選が行われた。今回の団体メンバーは、植木鈴華(商2)、三屋莉歌(法4)、髙平の3人。名古屋での決勝戦進出を見据え、選手たちは射位についた。

団体予選は四ツ矢から開始。3人は順調に的中を重ね、前半6射終了時点で5中を記録する。終始緊張感が会場を包むが、部員の思いを背負った3人の集中力が途切れることはない。後半でも安定して的中を出し、全12射中10中を記録。三屋が皆中を果たし、チームとしても満足のいく数字を出した。

△植木
△三屋
△髙平

続いて一手と一本が行われた。ここでも3人の勢いは止まらない。一度も外すことなく、各競技で全員が皆中を果たした。最終予選順位は同率1位。本戦へ向け、期待大の結果となった。

続いて、個人予選。女子は、四ツ矢で3中以上を記録し、続く一手で皆中を果たすと決勝進出が決まる。1年生から順に行射が開始され、1人1人がそれぞれのペースで四ツ矢を引いていく。一次予選が終了し、3中以上を達成したのは参加者34名中7名となった。

二次予選、一手。一次予選を通過した7名がこれに挑んだ。二次予選では2本とも的中させる必要があるため、失敗は許されない。会場からも選手たちからも、一次予選とは桁違いの緊張感が漂っていた。ここでも、選手たちはおのおののペースで行射を行う。プレッシャーを制し、見事決勝進出を決めたのは髙平、奥野、宮本の3人。髙平は団体個人ともに活躍を見せた。

△髙平
△奥野
△宮本

男女ともに団体戦での目標的中数を達成し、決勝トーナメント出場をものにした。個人戦では、厳しい条件の中5名が決勝進出を決めた。関大弓道部一丸となり、8月の本戦へと挑む。全国での躍動に期待だ。【文/写真:横関あかり・大森一毅】

▼井上主将
「団体戦に関しては5人で最低17中を出し、予選を突破するという目標を立てた。目標をクリアできたことは良かった。個人戦に関しては予選を通過し、本戦に良い流れで進むという目標のもと、競技に挑んだ。(予選突破2名という結果に関して)男子は40人近くの部員が出場した中で予選を通過したのが2人という結果はまだ男子全体のレベルとしては低いことを表している。現状、弱いチームであると主将として自覚している。インカレの本戦・リーグ戦までにはチーム全体としてレベルアップを目指す」

▼三屋
「(団体について)今日は絶対に予選通過して名古屋に行きたいっていうのと、選抜大会にも出させていただいてその反省点として、「8本とも全部みんなのために」と思おうと思って。これは自分の4本じゃなくて、全員分の4本やからと思ってやりました。そのために自分がやることやろうと思ってやりきって、なんとかあてれて本当によかった。(10中という結果は)すごくいいです。練習では、全員で12射詰めれることはあって。基本10中以上をコンスタントに出すという練習のしかたをしていた。誰かが抜いても誰か1人が絶対支えになって、10中出そうという練習をしてきて、本番でも出せた。なので、そこは本当にいい数字だったと思う。目標達成できた。(選抜大会から1週間。修正した部分は)射技の話になるんですけど、引分けと打起しという大三の構え方があって、私はそれがすごく課題で。緊張したら構えれていなくて、それで選抜の時も1本抜いてしまったなとすごく反省している。大三で矢線をまっすぐにして構えるというのを、この1週間ひたすら練習した。あと、緊張したらすごく速くなって、バランスが取れていないのに離してしまうみたいな。今日は緊張してるから、頑張って合うまでじっと待って、というのをやった。あと本当に、緊張したら頭が真っ白になるので、今日も個人戦でやってしまったんですけど。それでもみんなのためにという気持ちを8本続けるという気持ちの面も、練習から工夫した。(個人戦を振り返って)四ツ矢は、あたるやろと思ってて。四ツ矢の皆中は結構できているので、あたるやろと思ってやったら皆中できてよかった。でも一手では2本しかないと思ってしまって、すごく緊張してしまった。1本目あたってよかったと思ってたんですけど、2本目では息を下ろしても下りないぐらいバクバクしてて。今思い出せないぐらい緊張してたから、これが頭真っ白ってことかと今すごく悔しい。個人も関大の代表として行くという気持ちでやってたんですけど、それでも一手しかないという緊張に負けたかなと。自分に負けてしまったかなとすごく悔しいなと思う。練習で、会でねばるというのをやっていたので、それを6本やり続けるだけやって考えるべきだったなと思っている。特別感を出してしまったので、それが反省点です」

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