Loading Now
×

大体大に計5トライの快勝!

大体大に計5トライの快勝!

◇2021年度関西大学春季トーナメント順位決定戦◇対大体大◇7月3日◇天理親里競技場

【前半終了】関大21―14大体大
【後半終了】関大14―0大体大
【試合終了】関大35―14大体大

今トーナメントでは、1回戦を不戦勝で勝ち上がり、2回戦で敗北したことから、白星を挙げられていない関大ラグビー部。気持ちを切り替え挑んだ大体大戦は、計5トライを決める攻撃でゲームの流れを支配する。待望の勝利をつかみ取った。

前半開始約3分、PR龍田恭佑(人4)が相手のディフェンスを振り切り、トライを決める。さらに、CTB工藤広和(人4)がコンバージョンキックを成功させ、好調のスタートを切った。しかし、大体大が前半12分にトライを決めコンバージョンキックも成功させる。追いつかれる展開となった。

△PR龍田
△CTB工藤

だが、前半24分FO山本大輝(商4)がまたもや、相手のディフェンスをかいくぐりトライに成功。コンバージョンキックも確実に決める。さらに、前半35分SH末井健将(社2)がトライを決め、大体大を突き放す。しかし前半41分、ゴール前の攻防で粘りを見せるもトライとゴールキックを決められてしまう。そのまま、21-14で関大がリードしたまま前半を折り返した。

△FO山本
△SH末井

リードで迎えた後半、安心とは言えない点差の中で、関大は積極的に得点を狙う。7分にはSH溝渕元気(人2)が前線へ駆け、サイドのWTB木村一信(社4)につなぐ。その後は、PR成宮銀次郎(人4)が一気に抜け出しチャンスを演出。ゴールライン際でのスクラムとなるが、得点には至れなかった。

△SH溝渕
△WTB木村
△PR成宮

そして19分、SH溝渕が相手をかわして前線へ切り込むと、SO高桑基生(人4)につなぎ、逆サイドでフリーになっていたWTB木村へパス。そのまま危なげなくトライを決めると、CTB工藤がこの日4度目のコンバージョンキックに成功し、点差を広げた。

△SO高桑

勢いに乗った関大は守備面でも相手に流れを渡さない。FL池原自恩(商3)が自陣深くまで攻め込まれても落ち着いたタックルで守り切る。さらに、33分にWTB木村がまたしてもトライ。CTB工藤は圧巻のキックで得点を重ねる。サイドに振られる場面もあるが、チーム全員で奮闘。後半を無失点で守り切る粘り強さを見せ、大体大を相手に快勝を果たした。

△FL池原

今季、なかなか白星を挙げられていなかっただけに、今日の勝利はチームにとっても大きなものとなる。「チームの目標は大学選手権出場」とPR龍田主将。秋に控える関西大学リーグヘ向け、再スタートを切る。【文・写真:宮本晃希・永松愛】

▼森監督
「春季トーナメントでは負けていて、最終戦ではまずはチャレンジしようと決めて練習してきた。相手はフィジカルが強いチームなので、ボールを動かすラグビーを準備した。前半はなかなか出す機会がなかったけど、後半はリーダーを中心に修正して、後半は流れに乗れた。もう少しいきたかったけど、これが今の実力なのかなと。チームとしてはディフェンスを軸に、前からプレッシャーをかけて相手のアタックの加速をつける前に仕留めたいと考えている。人数制限もあり、セットプレーなどの練習があまりできていない。コロナが収まったら、スクラムなどもしっかり改善していきたい。前半の体大の得点源がフォワードのピックアンドゴーだったり、カウンターだった。なので、フォワードを前に出させないことや、ペナルティをしないこと、相手にアタックさせても自分たちはしっかりディフェンスするといったエリア的に戦えたと思う」

▼龍田主将
「勝ちがない中で、結果的に勝利を収められたのはよかったところ。内容はアタックで準備してきた、後半で相手の体力がなくなってきたところでボールを動かすラグビーが形になったと思う。ただ、セットプレーの面では相手にやられてしまったのでそこが課題だと思う。チームでけが人が多い中、不慣れなポジションを務める選手が多くても勝ちを残せたのはよかった。ただ、セットアップでかなりかけられていたんじゃないかと思う。ゲーム中に修正しようと声掛けはしていたけど、うまくはいかなかった。相手がかけてくるのを狙っていこうともした。1本は取れて、駆け引きはうまくできたけど、根本のぶつかるところで負けていたので、そこは試合までの準備不足だったと思う。僕たちはスクラムでペナルティを取ろうというチームではないので、継続的なフィールドプレーをするというメンタリティーがある。バックスも踏ん張って、よくディフェンスしてくれた。(Bリーグの有力チームに勝利したことについて)体大は、正直僕たちを狙っていると思う。そこは春の段階でも負けたくないというのはあった。そういった面で、今日の勝利は大きかったのかなと思う。チームの目標は大学選手権出場。この春シーズンに上位の学校と戦って、コンタクトレベルのブレイクダウンであったり、フィジカルの強さを感じた。でも、それで小さい自分たちがフィジカルを鍛えなくていいとはならないので、この夏で全員体を一回り大きくしたいし、練習の強度で他のチームに負けないよう激しくやっていきたい」

Share this content:

コメントを送信