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接戦演じるも、わずかに届かず

接戦演じるも、わずかに届かず

◇第47回総合関関戦◇6月8・9日◇新西宮ヨットハーバー

[470級]
久保旬也(商4)・榎本圭佑(法3)
西川哲生(化生4)・田附大和(方2)/奥村悠大(法4)
河野大陸(人3)・森大地(法2)/田附

[スナイプ級]
赤松佑香(商3)・佐田ひなた(人4)
竹田大輝(人2)・福永晃志(シス理3)
竹中麻結(安全4)・大畑大河(安全2)

[総合]
●関大44-40関学大

長年の良きライバルとして互いにしのぎを削る関大と関学大。ヨットはかつては関大が関西王者としての誇りを示していたものの、現在は関学大の強さが際立っている。しかし、ここ数年関大の急成長によりその差は縮まる一方。「今年こそは関大に白星を」。その一心で戦い抜いた。470級では2点差の末、関学大を上回るものの、総合成績では4点及ばず。雪辱を果たすことはできなかった。

△円陣を組む

2日間の合計で勝敗を競うヨット。1日目は470級、スナイプ級ともに2レース(R)が行われた。まずは第1R、470級では久保・榎本が最初のポイントをトップで回る。その後も首位の座を譲らず、見事1位となった。続く第2Rでも2位フィニッシュを果たした同ペア。着実な進化を遂げ、今後のシーズンにつなげた。

△久保・榎本組

一方のスナイプ級、見せ場を作ったのは赤松・佐田組だ。ここまで2年連続関西女王に輝いている2人。今大会でもその強さは健在だった。第1R、関学大ペアとの激しい首位争いを演じる。一度は逆転し首位に立ち、逃げ切りを図ったものの、最後は2位フィニッシュ。第2Rでも3位でゴールし、安定した強さを見せつけた。

△スタート前の様子

2Rのみで終えた1日目終了時点で、470級は関学大を上回る成績。スナイプ級でも6ポイント差と射程圏内の中迎えた2日目。思うような風が吹かず、レースコンディションが整わない。逆転優勝のために、レース実行を信じ続けたが、自然の力には叶わず。2日目に試合が行われることはなく、1日目終了時点での成績がそのまま最終スコアとなった。

△田附・西川組

△河野・森組

わずかな差で今年も関学大を上回ることができなかったヨット部。それでもレース前には、「今までやってきたことをやるだけ」。「スタートで前に立つよ」。「絶対勝つ」など果敢な声が飛び交い、自信をみなぎらせていた。昨年からもレース前、互いに声を掛け合う場面が見られたが、今年のチームもその良き伝統を継承し、年々チーム力が上がっている象徴的な場面だった。入部間もない1年生がチームのために献身的に支える姿、レギュラーメンバーでなくとも、サポート艇からさまざまな役割をこなす選手・マネージャー。そして部員全員の思いを背負ってレースに挑む選手からも、「なんとしてもでも関学大に勝ちたい」。そんな姿が海上にはあった。2週間後には関西女子インカレ、さらにそのまた2週間後には関西個人選手権などレースは続く。勝ちにこだわった新たな関大ヨット部が躍動する1年はまだまだ始まったばかりだ。【文/写真: 稲垣寛太】

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