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[なでしこ]5−0快勝で、首位奪還へ一歩前進!

[なでしこ]5−0快勝で、首位奪還へ一歩前進!

◇2024年度関西学生女子春季リーグ第6節◇対阪南大◇6月9日◇関西大学中央グラウンド◇

【前半】関大2-0阪南大
【後半】関大3-0阪南大
【試合終了】関大5-0阪南大

スターティングメンバー
GK 勢古
DF 藤田、岩川、徳弘、瀧沢
MF 植田、吉田遙、𠮷尾、前田柊、
FW 木田、冨田

3位で迎えた第6節は、2位の阪南大との対戦。首位奪還のために、ホームの地で負ける訳にはいかない。試合開始早々にPKを獲得し、DF徳弘海羽(人3)が冷静に決め先制。さらにMF𠮷尾香音主将(社4)がコーナーキック(CK)から直接決め、2点リードで試合を折り返した。後半に入ると、関大なでしこの独壇場。一挙3得点で相手を引き離し、5-0で白星をつかみ取った。

△MF𠮷尾主将

優しい雨が、千里山の地に降り注いでいる。試合は関大ボールからスタート。開始早々、チャンスが訪れた。FW冨田歩花(政策4)が右サイドを駆け上がり、中で待っていたMF前田柊(政策1)へクロスを供給。前を向いた瞬間に相手GKと接触し、PKを獲得した。キッカーはDF徳弘。冷静にゴールの枠を捉え、先制点を奪取する。DF徳弘はリーグ復帰後の今季初得点。選手たちの表情に、あふれんばかりの笑顔が弾けた。

しかし、先制点後は攻められる時間が続く。同12分には今試合初のCKを献上するが、枠を外れ難を逃れた。直後に自陣ゴール前で混戦される場面が見られるも、最後はMF𠮷尾がクリア。徹底した守備で同点弾は渡さない。

飲水タイム後は、徐々に関大がボールを保持するように。何度も惜しい場面がありながら、時間が進んでいく。そして前半終了間際の同45分。MF前田柊が斜め後ろ方向へのクロスボールを上げる。FW冨田が割って入るも、相手DFにクリアされCKを獲得した。キッカーはMF𠮷尾。右足を大きく振り切り放たれたボールは、うねるようにカーブしゴール方向へ。そのままネットを揺らし、第5節に続くスーパーゴールで追加点をもたらした。直後に前半終了のホイッスル。2−0で試合を折り返した。

△MF吉田遙(情2)

雨が止み視界が鮮明になった後半は、ゴールラッシュに。同6分、パスを受けたMF前田柊が左サイドを駆け上がる。相手2人を交わし、そのままニアゾーンへ。最後は体制を崩しながらも押し込み、貴重な3点目を奪取した。MF前田柊はリーグ戦初得点。「1節、2節をスタメン出場して決めきることができなかったことと、アシストしかできなかった悔しさはずっと持っていた」。難しい形からのゴールを冷静に決め切り、チームをさらに勢いづける重要な役割を果たした。

△3点目直後

完全に試合の主導権を握った関大なでしこ。同10分には、MF植田真央(情1)がミドルシュートを放つ。相手ゴールに鋭く突き刺さり、4得点目。さらに同35分には、CKからまたもやMF植田が頭で合わせ、ダメ押しの5点目を奪い取る。MF植田は第2節、立命大戦以来の2ゴールで、存在感をアピールした。

△MF植田

その後も、途中交代のFW山口紗弥(人3)、MF福田紗良(経1)を中心に攻めのサッカーを展開する。そしてまもなく、試合終了のホイッスルが。2位の阪南大を相手に5−0と快勝を収め、首位奪還へ一歩前進した。

△FW山口紗

昨年秋季リーグ最終節で親和大と引き分け、1部自動昇格を逃した苦い思い出があったホーム・千里山の地。今節快勝を収め、記憶を上書きした。残るはあと3試合。目標ではない、夢ではない、1部昇格が現実となるのは、今春だ。【文:合田七虹/写真:岩口奎心】

▼MF𠮷尾主将
「(前半を振り返って)最初に先制点を取ることは大事だなというところは、今日の試合に入る前から全員が共通認識を持っていた。開始早々のPKだったんですけど、先制点を取ることができて、そこからいい流れに乗れたかなというのがあって、終了間際にも追加点が取れたのは大きかったと思う。(自身の2点目について)実際に直接狙ったわけではないが、ゴール方向に向かうボールを入れて、誰かが触ってくれたなと思ってたので、ちょうどたまたまボールがよくてそのまま入ったので、ラッキーだったというのが正直なところ。(後半を振り返って)前半の流れが良かったので、その流れのまま後半もいこうとハーフタイムで話していた。後半も自分たちでボールを保持する時間が長くて、いい形でゴールに向かえたので、3点取れたかなと思う。途中で入ってきた選手がフレッシュで、その選手も上手く使えたのが後半の良かったところかなと思う。(次節の意気込み)大教大は手強い相手で、大勝した後の試合というのはすごく大事で、そこをしっかり勝つことが残り3節の運命を分けるかなと感じる。まずはそこに向けて1週間もっとレベルアップして、きょうの反省点も生かしながら大教大戦に向けてやっていきたいと思う」

▼MF前田柊
「(前半を振り返って)入りから自分的に調子が悪くて、味方から受けたボールをロストするシーンがあったが、今日テーマにしていたのが試合を通して声を出し続けることで。声を出して自分がミスをしてもチームを活気づけれる声が出せたらいいなと思っていて、ミスもありながらだったがチームを鼓舞する役割ができたところは良かったと思う。(自身の3点目を振り返って)この1試合を通して、自分は右足で持って中に入っていく形を得意としているんですけど、中が切られていて、左足で縦でいこうと後半から意識を持つようにしていた。そのシーンも、中が切られている中で、左足で縦を見て突破した時にゴールが空いてたので、後は流し込むだけだと思って流し込んだが、相手当たっての得点だったので、もっとそういう形も練習して完璧にゴール決めれるような選手になりたい。(リーグ戦初ゴールの気持ち)1節、2節をスタメン出場して決めきることができなかったのと、アシストしかできなかった悔しさはずっと持っていて、今日の試合を出るにあたって1点決めて味方を元気づけられるようにできたらいいなと思って。そういう形であのゴールが生まれたので、自分としてもうれしいですし、チームとしても4点目5点目につなげられた、あの時間帯でのゴールができたことは自分自身でも評価していいところかなと思う。(次節の意気込み)前節引き分けになってしまって、今日それを立て直したのはいいことだが、その中でも課題はたくさん見つかってると思う。自分自身もチームとしてもここからたくさん分析を重ねて、リーグ全勝という目標は叶わなかったが1位という目標は残ってるので、それに向けてまた勝ち続ける1つ目になると思うので、次も絶対に勝つために準備をしっかりしたいなと思う」

▼MF植田
「(前半を振り返って)早い段階から点を決めて、チームもいい雰囲気でいけたので良かった。(自身の得点を振り返って)4点目は、ゴールが空いてたので、いけるなと思って振ったら入った。5点目は、香音さん(=MF𠮷尾)からいいクロスが来て、公式初めてヘディングで決めれたので、めっちゃ良かった。(勝利した中で得られた課題や収穫)ディフェンスがちょっといまいちだったので、そこを改善していきたいと思う。(次節の意気込み)チームで戦って勝ちたいと思う」

▼DF 徳弘
「(どんな気持ちでPKに臨んだ)蹴る時は、いつも通り落ち着いてきっちり蹴ろうと思っていた。(今季リーグ戦初ゴールの気持ち)点を決めたいなと思っていたので、貴重な先制点でチームの勝利に貢献できてうれしい。(試合を通して)前半のうちに2点を決めれたのはすごく大きかったし、サイドの1年生が点を決めてくれた。それもおのおのの特徴が生きたゴールで、交代の選手もたくさん使えたので、チーム全員で勝てた試合だった感じる。前節すごく悔しい気持ちをした分、きょうのために頑張ってきたので、ここから波に乗ってあと3節勝っていきたい。(勝利した中で得られた課題や収穫)後半になると頭がきれてきて、守備のところで隙が見えたかなと思う。2部相手に隙をなくすというのは自分たちもいつも言っていることで、勝つ中でも隙を見せないという部分はこれからもっと意識していきたい。(次節の意気込み)あと3節の1節目なので、ここから波に乗って、チーム全員で勝ちに行きたい」

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