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3つの記憶

3つの記憶

「いよいよラストコラムを書く時期となったのか」。これが正直な感想だ。関大スポーツ編集局(カンスポ)に入部してからの約3年間は光のように過ぎ去った。ラスト取材は、12月16日の水泳の記録会。幸運にも大好きな水泳の取材で引退を迎えることができた。取材できることの幸せを噛み締めながら無事終了。

このように、カンスポの活動を振り返る機会も今まではなかったので、このコラムでは、これまでの活動で心に残っているカンスポの活動を3つ書き留めたい。

1つ目はやはり、私の大好きな水泳のインカレ取材だ。今年は東京アクアティクスセンターで開催。2021年の東京オリンピックが開催された地だ。関大の選手が多く出場し、全国の舞台での活躍する勇姿に元気をもらったことを思い出す。夢中でカメラのシャッターを切った。水がかかるほどの至近距離。取材席でなければ見られない景色だった。さらには、本多灯(日大)、難波実夢(近大)など、東京オリンピックに出場した選手を見る。夢のような環境に気分が高揚しすぎて、自撮りまで撮ってしまった。

△東京アクアティクスセンター前にて
△50㍍プールを一望する

2つ目は、航空の取材だ。コロナで全く行けていなかった航空部の取材に、カンスポとして3年ぶりに行った。空港という環境上、周りに建物が何もないのでとても寒かったことを覚えている。KAISERSで唯一「空を飛ぶ部活」の航空部。それだけに、目の前に広がる光景は、他の部活とは大きく異なるものだった。実際に離陸していくグライダーや、真剣に機体と向き合う部員の眼差し。「カッコいい」があふれていた。

△仲間に押されて離陸に向かう
△離陸する

3つ目は会計の仕事だ。カンスポの部員が取材に要する交通費や宿泊費は全て部費から出す。その処理という重責を担った。部員が毎月提出する申請書や領収書に間違いがないか確認したのち、その現金を小銭を含め用意する作業である。間違いが許されず、先の見えないプレッシャー。その重圧に最初の頃は逃げ出したくなったことを思い出す。ある程度の要領をつかむまで、時間も要した。責任のある仕事だったが、なんとか無事に終わらせられそうだ。

△関関戦開会式にて

このほかにも数々の貴重な経験がカンスポでできた。カンスポでの活動の光景全ては、目に焼き付いている。それらは、これからの人生で間違いなく糧となってくれることだろう。【中村祐貴】

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