◇第64回関関戦前哨戦◇対関学大◇ 5月27日◇ 於・たかつきアイスアリーナ◇
[第1P]関大2-0関学大
[第2P]関大1-0関学大
[第3P]関大2-1関学大
[試合終了]〇関大5-1関学大
FW嶋野瑛心主将(文4)率いる関大アイスホッケー部が、伝統の一戦で幕を開けた。OBや応援団などのKAISERSコールで観客席が盛り上がりを見せる中、試合開始。開始1分も経過しないうちにFW神山太一(人3)がシュートを決めると、勢いは関大に。続く第2ピリオド(P)、第3Pでも追加点を挙げる。難なく白星を挙げ、関大の総合優勝へ一歩近づけた。そして、チームとしても良いスタートを切った。
フェースオフで、相手にパックを奪われる形で始まった第1P。関大がパックを取り返すと、開始50秒も経たないうちにFW黒須誠眞(情3)、DF鈴木郁也(情4)のアシストでFW神山が先制点を決める。その後、相手にシュートを放たれるが、ここはGK常川渉稀(人2)が全身でゴールを死守した。ディフェンディングゾーンでのフェースオフでは関大が相手にパックを渡さず、アタックキングゾーンに運ぶ。FW根本慎太郎(情4)がサイドからゴールに攻め上がるもここは止められてしまった。7分が経過したとき、関大がキルプレー(数的不利な状態)に。相手にゴールを放たれるも、GK常川の好セーブで失点を防いだ。
9分、高橋寛騎(法2)が相手からパックを奪うと、それを受け取ったDF熊谷天智(情3)がゴールを狙ったがここは惜しくも決まらず。しかし、アタッキングゾーンでの攻撃が続く展開となった。試合時間が残り8分になろうとした時に点数が動く。FW嶋野がニュートラルゾーンからパックを保持し、攻め上げる。そのパックはゴールの前を通り、逆サイドにいたDF鈴木のもとへ。DF鈴木がゴールを決め、チームは喜びあった。相手が攻めようとするも、関大がパックを奪いゴールに近寄らせない。残り、6分でパワープレー(数的有利な状態)になり、アタッキングゾーンでに攻撃が増えるもここでは追加点を挙げられず。2点差をつけ第2Pに進んだ。
FW高橋柊伍(人1)のフェースオフから始まった第2P。攻めては攻められの激しい攻防が続く。相手の攻撃をFW山根早加(社3)が全身で阻止すると、観客席のOBからは「ナイス!」と声があがった。FW嶋野主将、FW根本がパスをつなげ攻めるも、ゴールは決まらず。第2P開始7分が経過したところで、今日2度目のキルプレーに。 ディフェンディングゾーンで守る時間が続くも、DF佐藤翼(法4)がパックを奪い相手をゴールから遠ざける。不利な状態ながらもシュートを打たせなかった。しかし、メンバーが入れ替わった直後、2度ゴールを放たれてしまったが、GK常川が守り切った。
第2Pが残り半分を過ぎたところで関大のパワープレーに。しかし、ニュートラルゾーンで相手にパックを奪われてしまう。相手プレーヤーがフリーでゴールまで駆け上がり、GK常川と1対1に。GK常川が勝負を制し、関大からは大きな歓声が起こった。その直後、FW山根が相手を交わしながらパックを自陣に運び、パスを受けとったDF熊谷がシュートを決めた。残り4分でこのP2回目のパワープレーに。応援に力をもらい攻め続ける展開が続くも追加点を与えたくない相手にを阻止されてしまった。関大がパックを保持する時間が増えたまま、第3Pへ挑む。
3点リードで迎えた最終P。開始直後にFW嶋野主将がシュートを放つもここは止められてしまう。その後も何度もゴールを狙い攻める姿勢を崩さなかった。4分が経過しようとした時、FW黒須のパスはフリーだったFW山根のもとへ。このシュートは相手GKに跳ね返されたが、FW山根がDF佐藤へ返す。ブルーラインからDF佐藤がゴールを狙った。そのパックをゴール付近にいたFW神山が押し込み得点。今日2得点目を決めた。約2分後、関大にピンチが訪れる。センターラインでフリー状態だった相手にパックが渡り、攻め込まれる。DF久田晴貴公(社2)が追うも、GK常川との1対1に。今日2度目のプレーヤーのとの直接対決だったが、全身を使いゴールを守り切った。
このPの折り返しを迎えようとした時に関大がキルプレーに。相手に攻められ続けたが、関大が守り切った。キルプレーが終わった直後に再び関大がキルプレーになり、不利な状態が続いた。この時間にもFW嶋野主将などが積極的にゴールを狙う。試合時間が残り6分を切ったとき、相手に1点を決められてしまった。しかしこれで終わるのが関大ではない。その約1分後に関大がパワープレーになった直後、DF熊谷のパスを受けたFW髙秀稜(社3)が相手GKの隙間を通るシュートを決め切る。1点を取り返した。負けじと相手もシュートを打つがGK常川が得点を許さない。最後まで攻め合いが続き、試合終了。両校の熱い気持ちがぶつかりあい、白熱した姿を見せる場面もあった今試合。関大が4点差をつけ勝利し、関大に華を添えた。
声出し応援が3年振りに解禁され、応援の声に包まれた、たかつきアイスアリーナ。ホーム地で新チームは良いスタートを切った。来月から始まる関カレで、関西最強の力を今年も見せつけるだろう。今年もアイスホッケー部の活躍を見逃すな。【文/写真:村中望乃】
▼FW嶋野主将
「1週間前に練習試合をして、その時のほうが正直動きは良かったです。点が入ったから勝てただけです。(主将になってみて)歴代の主将の大変さと、監督のありがたみがよくわかるようになってきました。(1年はどのようなメンバーか)例年とは変わったタイプの子たちが入って、それが自分たちの足りない部分に相まっていいじゃないかなと思います。(関カレに向けて) 今年は自分たちで練習することが多いので、自分たちで話し合って、修正して勝てればいいんじゃないかなって思います。(今年の目標)インカレベスト4を獲りに行くというか、ベスト4を絶対に超える。最低限の目標がベスト4です」
▼FW神山
「(先制点を決めたが)最初から足を動かそうと決めてて、動かした結果、点がついてきたのでうれしかったです。(関カレの意気込み)今日の試合が関大にとって、100㌫じゃないので、コンディション上げていきたいと思います。(今年の注目の部分は)自分はパスが武器だと思っているので、そこで相手を上回るプレーをしたいと思います」
▼GK常川
「(今日の試合は)前回の関学との試合より、チーム的には良い内容ではなかったです。チームで月曜日からしっかりやっていこうという話をしました。(どのような気持ちで挑んだか)最初はとても緊張しました。第1Pのシュートを止めてから今日は安定感のあるセーブできたかなと思います。(第2Pで1対1を止めたが)前回の練習試合で2失点してしまったので今日こそは無失点で抑えようという気持ちで止められました。(関カレに向けて)無失点という目標を成し遂げたいです」
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