◇第100回関西学生対校選手権大会4日目◇5月27日◇ヤンマースタジアム長居・ヤンマーフィールド長居
[男子200㍍決勝]
松井健斗(社3) 1位 20.65 大会新記録
濱田澪(法3) 2位 20.86
山田雄大(経2) 3位 20.90
[男子800㍍決勝]
石丸尚弥(環境4) 3位 1:51:90
高梨有仁(経3) 4位 1:51.99
富岡紋人(法4) 5位 1:52.01
[男子400㍍ハードル決勝]
京竹泰雅(人2) 6位 51.55
[男子3000㍍障害決勝]
池村剛志(人3) 13位 10:06.59
[男子4×400㍍リレー決勝]
関大 1位 (森原蓮斗(シス理2)、濱田、山田、松井) 3:07.62 優勝
[男子走高跳決勝]
藤井蓮也(シス理2) 4位 2㍍05
中戸大樹(シス理2) 13位 1㍍90
[男子円盤投決勝]
迫田祥太(人2) 15位 34㍍80
[女子200㍍決勝]
井上晴稀(法3) 5位 24.62
[女子800㍍決勝]
池﨑萌絵(商2) 5位 2:11.21
[女子5000㍍決勝]
伐栗夢七(法3) 2位 16:30.13 準優勝
磯野美空(社4) 3位 16:31.15
岩本風音(社2) 5位 16:45.10
[女子400㍍ハードル決勝]
延安美月(商4) 4位 1:00.24
立川加乃女子主将(人4) 8位 1:04.31
[女子4×400㍍リレー決勝]
関大 5位 (延安、粟津志帆(人4)、井上、野川明莉(シス理2)) 3:47.79
[女子三段跳決勝]
尾石陽菜(社3) 10位 11㍍94
上島優里(人4) 16位 11㍍50
悲願の関カレ総合優勝が現実味を帯びてきた陸上競技部。関カレ最終日は決勝種目13個で関大勢が躍動した。
まず男子円盤投決勝が行われた。迫田は3回円盤を投じるも、なかなか結果を伸ばせない。4回目以降に挑戦できず、15位に終わった。
女子400㍍ハードル決勝に挑んだ立川女子主将と延安。上位2人が頭を抜けていたが、延安は必死に追跡。3番手につけて走っていたが、終盤で逆転を許し4位に終わった。また、立川女子主将は苦しみ8位となった。
男子400㍍ハードル決勝には京竹が登場。しかし、序盤から追いかける展開になると、そのまま追い上げきれず6位となった。
女子三段跳決勝に挑んだのは尾石と上島の2人。しかし、強豪ぞろいの女子三段跳の壁は高く、3回目終了時点で8位以内に入れなかったため4回目以降には挑めず。尾石が10位、上島は16位となった。
男子走高跳決勝には藤井と中戸が出場。中戸は1㍍95を3回の挑戦で超えられず、1㍍90で終わり13位となった。藤井は上位争いに加わるが、2㍍10を超えられず4位に。あとひと伸び表彰台には届かなかった。
女子200㍍決勝には井上が出場した。井上は序盤は上位争いに加わるも、終盤で徐々に遅れを取り5位に終わった。
男子200㍍決勝には松井、濱田、山田の3人が出場。関大勢3人でのワンツースリーフィニッシュを目標としていた3人。序盤から松井が抜けると、濱田と山田も必死に食らいつく。終わってみれば、松井が大会新記録で優勝し、濱田が2位、山田が3位に。目標通り関大勢ワンツースリーフィニッシュを果たし、表彰台を独占した。
女子800㍍決勝に出場した池﨑は序盤は上位争いに食い込む。しかし、徐々に追い抜きを許して5位でゴール。表彰台には届かなかった。
男子800㍍決勝には石丸、高梨、富岡の3人で挑んだ。序盤は石丸が上位争いに加わり、富岡と高梨は中程から追いかける展開になった。石丸は上位2人に遅れを取り3位となったが、高梨と富岡は集団から抜け4位、5位となる。
池村は男子3000㍍障害決勝に出場。序盤から先頭集団に遅れを取ると、その差をますます広げられ、13位に終わった。
女子5000メートル決勝には伐栗、磯野、岩本の3人が登場。伐栗と磯野は上位陣に入り1番手の選手を必死に追跡。しかし、1番手の選手を最後まで捉えきれず、伐栗は2位、磯野は3位に終わった。また、岩本は上位の背中を追いかけ5位となった。
女子4×400㍍リレー決勝は、予選に出場した立川女子主将を井上に入れ替えて臨んだ。序盤から追いかける展開になると、最後まで上位陣に追いつくことができず5位でゴール。しかし、前日の予選で流した涙はなく、その顔は笑顔に満ちていた。
男子4×400㍍リレー決勝もオーダーを入れ替え、200㍍決勝でワンツースリーフィニッシュを果たした3人に森原を加えた磐石の布陣で挑んだ。序盤から森原が1番にバトンを渡すと、そのまま上位を奔走。しかし、アンカーの松井にバトンが渡る時には逆転を許し2番手となる。ここで松井の力走で一気に再度逆転し先頭に立つと、そのまま1位でゴール。見事金メダルを手にした。
ここまで4日間行われた関カレ。最後に総合優勝校が発表され、関大が2位に大差を付けての総合優勝を果たした。関大の総合優勝は実に54年ぶりのことである。また、三冠に輝いた松井は大会の最優秀選手賞を手にした。
関カレは終幕したが、来月には全日本大学駅伝の関西地区予選が控えている。陸上競技部の躍進は関西ではとどまらせない。【文:𠮷村虎太郎/写真:小西菜夕・𠮷村虎太郎】
▼宮内主将
「(率直な感想)1年間頑張ってきて良かったな、というのと目標が達成できてほっとしているという気持ちです。(重圧はあったか)勝てるチームだったので、そのチームでトロフィーを手にしたいという思いがあり、トロフィーを手にできてホッとしています。(トロフィーは重いか)重たいです。最高の重みです。(自身の走りは)2日目に主将としていい姿を見せられたかと思います。(みんなに思いが伝わっていた)ワンツースリーを取ってくれるのは想定内だったのですが、まさか松井が関西学生タイ記録を出すとは思っていなかったので、より一層うれしかったです。(後輩たちに向けて)100回大会を優勝できましたが、大きいプレッシャーがかかってくると思いますが、第一に陸上競技を楽しんでもらって、そのあとに結果にこだわってもらえればと思います」
▼亀田
「(初日の10000㍍でチームのスイッチが入った)初日に10000㍍を走らせてもらい、初日に関大としての流れを作れたので、かなりプレッシャーもありましたが最終的に総合優勝というのをやってのけてみんな期待に応えてくれたので良かったと思います。(出場も危ぶまれたが)今日まで副主将という立場を任せていただいていたので、その恩返しができました。(大会新での優勝は)これ以上ないくらいの結果を出せて、いろいろな方に応援していただいたので恩返しができて良かったです。(後輩たちに向けて)この100回大会の総合優勝というのをきっかけに関大が関西で勝ち続ける大学になればうれしいし、後輩たちにはそれを目指して頑張ってほしいと思います」
▼松井
「(200㍍は昨日の段階で)今まで20秒台を出していたのは僕だけで、20秒台も出るだろうと思っていましたが、まさか僕の記録を超されるとは思っていなかったので決勝に燃えていました。自分の記録が超されて悔しかったのですが、その悔しさをバネに今日のレースを展開しようと思い前半から飛ばし、後半は少し失速しましたがいい走りができました。(200㍍決勝について)関大勢でワンツースリーフィニッシュを目標に、そして学生記録と大会新記録も目標にしていました。結果、ワンツースリーフィニッシュで大会新記録と関西学生記録タイを出すことができたので満足しています。(関西学生記録タイについて)昨日のレースを見れば狙える位置ではあると思っていました。ただ、記録は関東の方はバンバン出しているので、やっと関東の選手に渡り合える存在になれたのではないかと思います。マイルは最終種目なので1位を取って終わりたいです。
(マイルについて)正直4日目が始まる前にはワンツースリー達成してくれ、マイルも頑張ってくれと言われるのはプレッシャーになっていました。しかし、終わってみればワンツースリーもでき、マイルも優勝できたのでいい形で終われて良かったと思います。54年ぶりというのは実感がわきませんが、これからも優勝を目指して頑張って行きたいと思います」
▼濱田
「(200㍍決勝について)ゴールした瞬間は準決勝でタイムが出ていたので行けるかと思ってましたが、まだまだ松井相手には自分の力の足り無さを実感し悔しいです。(準決勝では関大勢トップだったが)しっかりするべきことをして、昨日もケアなどをしてこの結果なので、松井には敵わないと思いました。
(マイルについて)最初の亀田さん(仁一路=安全4)などが点を取ってくれていて、波に乗っていましたが、最後のマイルで負けてしまうと嫌な気分になってしまうので絶対に勝ちたいと思っていました。森原が1番手でバトンを渡してくれたので、後ろの山田と松井を信じて全力で走りました」
▼山田
「(200㍍決勝について)隣の近大の選手と競っていて、前の2人が先に行っているのは見えていたのでどうかとは思っていましたが、とりあえず自分の内容としてはまだまだ納得いかない部分が大きいです。ただ、表彰台を関大で埋められたことが良かったと思います。
(マイルについて)54年ぶりの総合優勝というのは僕の両親が生まれるよりも前の年になるので、すごく長い期間優勝出来てなかったのを、自分たちの年に勝つというのは凄く嬉しいです。僕自身凄く順位を気にして守りに走ってしまったので、少し勿体ない走りをしてしまいましたが、最後4人で勝ち切れて、大学としても凄く気持ちいい終わり方になったのではないかと思います」
▼森原
「(総合優勝して)54年ぶりの総合優勝なので素直に嬉しいです。そこで前の前に優勝が確定していましたが、それでも最終種目は注目されるので、しっかり1番手でバトンをつなげて良かったと思います。そして、最後に松井さんがしっかり1着でゴールして、こんな完璧な終わり方もないと思うので嬉しいです 」
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