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最終回にひっくり返され敗戦

最終回にひっくり返され敗戦

令和5年度関西六大学連盟春季リーグ第3節◇対神大2回戦◇4月12日◇わかさスタジアム京都◇

神 大 000 000 005=5
関 大 100 000 021=4

(神)村上、内田、前田―前田、井林
(関)山下、田治―福永

1(右)藤澤
2(指)林
3(遊)福留
4(左)日高
5(一)今村
6(三)古田
7(補)福永
8(中)加藤
9(二)濱田
先発 山下

ここまで8戦を3勝で終え、この試合に勝利すれば関西選手権進出ラインとなる4位が確定する加藤準硬。小雨が降りしきる中、3週間前に雨天延期となった神大2回戦が行われた。先発の山下皓司(化生4)がしっかりゲームを組み立て、良い流れで試合を進められていたものの、最終回に相手に流れをひっくり返される形となった。

1回裏、先頭の藤澤駿平(政策3)がいきなり中堅手の頭を越える二塁打を放つ。続く林風太(商4)は犠打を試み、うまく球を転がし内野安打になった。無死一、三塁のチャンスで打席が回ったのは3番・福留涼平(商3)。併殺打に倒れるものの、その間に三塁から藤澤が生還。1点を先制した。

△福留

先発の山下は毎回のように得点圏に走者を背負うも、要所は締める投球を披露。8回まで被安打5、与四球1で無失点の好投を見せた。

△山下

山下を援護したい打線だが、2回以降は7回まで1安打と沈黙が続いた。しかし8回、ようやく試合が再び動く。この回先頭の藤澤が四球で出塁すると、続く林の打席ですかさず盗塁。さらに相手の牽制が逸れたのを見て三塁まで進んだ。林は二ゴロに倒れ、1死三塁で再び福留に打席が回った。福留は三塁手にゴロを転がし、藤澤が本塁へ突入するも判定はアウト。しかし、ここで関大打線は終わらなかった。4番の日高涼汰(経3)が左前への安打でつなぐと、5番の今村優真(経2)が外野を切り裂く二塁打を放ち2点を追加した。

△今村

ここまで完封ペースの山下は9回のマウンドにも上がった。しかし、先頭打者を四球で出塁させると、1死満塁のピンチを招く。ここで山下は連打を浴び、走者を全員生還され同点に。なおも1死二、三塁の勝ち越しのピンチ。相手打者が放った打球はしぶとく一塁線を破り、逆転を許した。山下は4失点したこの場面で降板。2番手の田治健太郎(経4)がマウンドに上がった。しかし、田治も相手の流れを止められず適時打を浴びた。打者一巡となり、なおも1死満塁の場面。ここで相手打者の放った打球に一塁手の今村が飛びつき、一直併殺に仕留めた。しかし、この回5点を失い、2点を追いかけ9回裏の攻撃に臨むことになった。

△田治

このままでは終われない関大打線。代打・橋本昴来(安全2)が二塁打で出塁すると、代打・中野寛都(人2)も四球を選び1死一、三塁のチャンスを作った。ここで藤澤が遊撃手の右を破る適時打を放ち1点差に詰め寄る。さらに代打・磯崎正太郎(文4)も四球を選び、1死満塁と一打逆転サヨナラのチャンスを作った。しかし、この場面で福留は三振に倒れると、日高も中飛に倒れゲームセット。1点差で敗戦した。

△橋本
△藤澤

残すリーグ戦は3日後の関学大戦のみとなった加藤準硬。順位は最終戦が終わるまで分からない。最終戦に勝利し、1日でも多く加藤準硬が躍動する姿を見られることを願う。【文/写真:𠮷村虎太郎】

▼加藤主将
「(今日の試合を振り返って)今日勝利すればほぼ4位が確定する試合で、目の前の一戦に勝つことだけを考えて試合に臨みました。しかし、負けてしまったことは仕方ないので残り一戦に全力で挑みたいと思います。(最終回の攻防について)これまで山下が8回まで0点に抑えてくれたというのがあったので、そのままの流れで山下が抑えてくれるかなと思いました。しかし、そう簡単にいかないのが野球の難しいところで、逆転を許してしまい、最後の攻撃でチャンスを作りあと1点というところまでいきましたが、残り1本が出なかった所にこのチームの弱さが出たと思います。(最終戦に向けて)関学大は強い相手ですし、いい順位に付けている相手なので苦しい試合になると思いますが、勝つしかないのでできることをしていこうと思います」

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