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大一番を制し、総理大臣杯出場決定!

大一番を制し、総理大臣杯出場決定!

◇第53回関西学生選手権大会準々決勝◇対大経大◇6月23日◇於・万博記念競技場

【前半】関大0-0大経大
【後半】関大2-1大経大
【試合終了】関大2-1大経大

スターティングメンバー
GK山田和
DF上原、中島超、木邨、川島
MF村井、和田、三木仁、真田
FW淺田、前田龍

勝てば総理大臣杯出場が決まる大一番に臨んだ関大。前半は相手にボールを握られる時間帯が多かったが、スコアレスで後半戦へ。MF真田蓮司(法2)の2試合連続ゴールで先制するも、すぐさま同点に。その後も苦しい時間帯が続くも、この状況を打破したのFW日笠蓮康(情1)だった。コーナーキック(CK)の混戦から、押し込み勝ち越し弾。逃げ切りに成功し、準決勝進出と総理大臣杯出場を決めた。

△スターティングメンバー

関大ボールで試合がキックオフ。序盤は相手が素早く前線にボールを送り、押し込まれる時間が見られる。関大も細かくパスをつなぎながら、攻撃を組み立てるが、決定的なチャンスは演出できない。前半10分、左サイドから攻撃を仕掛けられ、CKを与える。ファーサイドから折り返され、ゴール前の相手選手が合わせるが大きく枠からそれた。その後のゴールキックから関大がビルドアップで前進しようとするも、自陣でボールを失いショートカウンターのピンチに。クロスに対しては、DF木邨優人主将(政策4)がヘディングで跳ね返す。セカンドボールをFW淺田彗潤(人3)が拾い、前線にいたFW前田龍大(人4)にパスを供給するが合わない。押し込んでくる相手に対して、最終ラインを上げることができず、苦しい展開が続く。

△FW前田龍

同14分、接触時に相手選手が足を痛め、約3分ほど試合がストップ。その後のCKをしっかりと跳ね返し、ここから関大が徐々にペースを握り始める。同19分、DF中島超男(こなん=商4)のロングボールで、左サイドに展開。MF真田が受け、ファールを獲得する。精度の高いキックで幾度となくチャンスを演出した、キッカーMF和田健士朗(人2)がボールをセット。MF和田のボールにDF木邨主将が合わせるも、相手DFが跳ね返す。セカンドボールをMF村井天(経2)が拾い、再びボックス内へ。しかし、ここでアクシデントが発生する。FW淺田とDF中島がボールに向かったところ、正面からぶつかりFW淺田が出血。これまで今季公式戦全試合先発の11番が、前半半ばで交代を余儀なくされた。FW淺田に代え、FW兎澤玲大(法1)がピッチ送り込まれる。

△応援に駆けつけた部員たち

緊急出場となったFW兎澤だが、存在感を発揮する。同32分、自陣から攻撃を組み立て、相手DFがつられて空いたスペースに、MF和田からFW兎澤へスルーパス。自ら仕掛け得意の角度から強烈なシュートが放ったが、惜しくもゴールの枠を捉えることはできなかった。その後は両チームが特徴を見せ、一進一退の試合展開に。両者譲らずスコアレスで試合を折り返した。

ハーフタイムにDF上原壮(文3)に代え、DF桑原航太(社2)が出場。後半は開始から関大がボールを握り、ゴールへと迫る。同3分、CKからDF木邨主将が頭で合わせるが、惜しくも枠を捉えることができなかった。MF和田とMF三木仁太(政策3)のダブルボランチが、相手をいなしながらサイドに展開し相手陣地に侵入していく。時折、DF木邨から相手の高い最終ラインの背後を狙ったロングボールで、一気に前線へ送りチャンスを演出。しかし、現在リーグ最多得点の大経大も黙っておらず、試合は拮抗(きっこう)した展開が続く。この状況を打破したのはMF真田だった。同31分、DF桑原のスローインを受けたMF和田が、バイタルエリアにいたMF真田へ素早く展開。数タッチしてから、素早く右足を振り切りゴールネットを揺らした。

△MF真田

しかし、MF真田の2試合連続ゴールで先制点を獲得したのも束の間、3分後に被弾。試合を振り出しに戻され、その後もピンチが続く苦しい展開に。だが、アディショナルタイムに突入する直前に、ドラマは待っていた。CKからゴール前は混戦。関大の選手が競り続け、最後は途中交代のFW日笠が押し込み追加点を獲得した。残る時間はアディショナルタイムの5分。相手にセットプレーを与えピンチを招くが、失点は許さない。そして、試合終了のホイッスルが鳴り響き、選手たちは喜びを分かち合った。

△FW日笠

今試合の勝利で総理大臣杯出場が決まった関大。しかし、大会はまだ残り2試合残っている。目指すは優勝のみで、関西1位で総理大臣杯に乗り込むこと。昨年は準決勝で敗れ、同大会を4位で閉幕。ここからが本当の正念場だ。「優勝していい流れで全国に行きたい」とMF真田。同大との準決勝を制し、2年ぶりの王座奪還への挑戦権を獲得する。【文/写真:岩口奎心】

▼FW日笠
「(自身の勝ち越し弾)追いつかれてチームとして苦しい状況だったから、セットプレーから点を決められたのは大きかった。(自身の体を張ったプレー)僕の特徴は、泥臭いプレーや、ゴール前で足を出して最後自分が決めきること。そういうプレーが得意なので、この試合でも前からのプレスや、頭を出して決め切ることができて良かった。(関西選手権からメンバー入りしTOP初ゴール)長い間けがをしていて、こういう緊迫したゲームというのは、なかなか味わえていなかった。こういう雰囲気はやっぱり楽しいなと思う。これからも全国や、準決勝、決勝があるから、こういう緊迫した試合になると思う。その中で自分のプレーを発揮できたらいいなと思う。(総理大臣杯出場が決まった)まだ先だが、関大自体あまり勝てていない印象。そういう中で、まずは全国で関大として結果が出るように成長していきたい。(準決勝同大戦への意気込み)中2日で厳しい戦いではあるが、しっかり勝ち切れるように頑張っていきたい」

 

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