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3発快勝で14大会連続の関西選手権準々決勝へ

3発快勝で14大会連続の関西選手権準々決勝へ

◇第51回関西学生選手権大会4回戦◇対甲南大◇7月3日◇たけびしスタジアム京都◇

【前半】関大1-0甲南大
【後半】関大2-0甲南大
【試合終了】関大3ー0甲南大

GK 山田和
DF 松尾、髙橋、木邨、川島
MF 深澤、平松、三木仁、足立
FW 久乗、西村真

△試合前

関西選手権4回戦で甲南大を3ー0で下し、14大会連続の準々決勝進出が決まった。前半から試合を支配すると、飲水後にMF平松功輝(情4)のクロスにMF深澤佑太(社4)が頭で合わせ先制。後半にも3戦連発のMF足立翼(人4)のゴールなど2得点を追加し、相手を寄せ付けない。2日間の連戦となったが、初戦の姫獨大戦をサブメンバー中心に8ー0で快勝すると、この日も1部のチームを相手に複数ゴールを決め関大の強さが光った。

前日の照りつける暑さとは一転、地面にたたきつけるような大雨の中40分遅れて試合が行われた。イレギュラーな状況下でロングボールなども使いながらチャンスをうかがった。中盤でMF三木仁太(政策1)やMF深澤がボールを奪い、ゴール前まで運んだもののフィニッシュまで行けない時間が続いた。

△MF三木仁

守備では相手のカウンターを受ける場面も、2戦続けてスタメン起用されたGK山田和季(社1)が前に出てしっかりと対応する。相手のクロスはDF木邨優人(政策2)が頭ではじき返すと、DF川島功奨(社2)がクリア。やや攻め込まれる時間帯もあったが、無失点の立ち上がりを見せた。

△GK山田和
△DF木邨

セットプレーも何度かあったものの決定機はないまま。18分には左サイドからMF足立が上がるとゴール前のFW久乗聖亜(政策4)、FW西村真祈(法3)の反応したもののシュートは打てないまま飲水タイムに入った。

応援

スコアが動いたのは飲水明けすぐ。左サイドでMF足立が相手を引き付けると、MF平松の正確なクロスにMF深澤が飛び込み欲しかった先制点を獲得した。その後も何度かいい形を作り、関大ペースで試合を進める。相手陣でのFW西村真、FW久乗、DF松尾の連携など相手ゴールを脅かした。サイドから相手が突破を図る場面もDF髙橋直也(商3)やMF足立がいち早く対応し、先制後はシュートを打たせることなく1点リードで試合を折り返した。

△MF平松
△MF深澤

勝利を確実にするために2点目が欲しい後半戦。左サイドを崩してチャンスを作ると、FW久乗がゴール前でフリーのFW西村真につなぎ確実に追加点を奪った。直後の後半9分、ゴール前で関大ボールにすると今度はFW西村真のアシストからMF足立がゴール。後半の立ち上がりに一気に2点を追加し、相手を突き放した。

△FW久乗
△FW西村真
△MF足立

その後も相手のパスミスを見逃さず、左サイドをDF川島とMF足立が崩す。MF平松がフリーだったDF松尾に完璧なスルーパスを供給する場面もあったが、水たまりにはまり得点にはつながらなかったが、いいシーンを多く作った。後半も半分が過ぎたところでMF谷岡昌(社3)、続いてMF堤奏一郎(社3)を投入。フリーキック(FK)の場面ではMF深澤のキックをMF堤がうまく折り返すとFW西村真がシュート。

△DF川島
△DF松尾
△MF谷岡

さらに、この日FWとして登録されたMF古賀楓真(文3)がFW久乗に代わりピッチに入った。投入直後にMF深澤からのいいスルーパスに抜け出す。MF谷岡が中盤で相手をかわしてゴール前に運ぶ場面や、DF髙橋がミドルシュートを放つ場面もあったがゴールにはならない。アディショナルタイムにはゴールネットを揺らすシーンもあったが、オフサイドの判定。終盤はチャンスを作りつつも決めきれない展開が続き、3ー0で試合終了となった。

△DF髙橋

昨年は第1シードの大体大にPK戦の末に敗れ、総理大臣杯出場を目の前で逃した関大。準々決勝の相手は、昨年準々決勝で敗れ関大と同じく全国を逃した京産大に決まった。関大にとっては今季初の黒星を喫した相手だ。リベンジに燃える両者が万博記念競技場で再び激突する。目標の関西制覇へ、まずは準々決勝を突破し4年ぶりの全国出場を決める。【文:牧野文音/写真:大森一毅・貴道ふみ】

▼MF深澤
「まずは難しい試合になるということは分かっていた。その中で試合に入る前に集中を切らさずに入ろうという声かけをした中で入れたので、その結果として試合の入りだったり、飲水をはさんだ後とかもいい入りができたので良かった。(先制シーンは)顔を上げた時にMF平松と目があったので、ここだと思ってはいたところにMF平松が正確なボールを上げてくれたので、あとはしっかり枠に合わせて飛ばすことだけを意識してできた。あのプレーは日頃からMF平松との連携ができていたからこそ生まれたゴールなのかなと思う。後半入る前に、次の1点がすごく大事になるという話をしていて、あとはセットプレーのピンチは準備を早くしたら大丈夫だという話をしていた中で、チームとして意識して、しっかり集中した中で狙い通りに相手より先に点を取れたというところは良かった。3ー0という結果だけど、攻撃陣としてまだまだ満足できる結果ではないし、攻撃のクオリティを上げていかないと、関西1位を取ることだったり、総理大臣杯に出ることだったり、総理大臣杯出てからの相手に通用しないと思うので、そういう意味では今の攻撃のクオリティに満足することなくもっともっと高みを目指していく必要がある。関西選手権ではTOPチームの短期目標として、関西で優勝して全国大会に乗り込むということを常に目標にしている。びわこ大からの延期明けからの大産と、阪南と全勝で走り抜くというところを掲げている。全国出場は通過点で、自分たちが掲げているのはまずは関西1位を取って大臣杯に乗り込むのがトップチームの目標なので、来週の試合も頑張っていけたら」

▼FW西村真
「今日は雨で水たまりも結構たまっていたので、自分たちのサッカーができるかというところが結構不安要素だった。最初はロングボール多めで、全然で守備してボールを奪うというところを意識してやっていく中で、前半はあまり敵陣に水たまりがなかったので、自分たちのサッカーができると分かっていたので、そっちにシフトチェンジして、しっかりつないで攻撃の形とかはできていたと思う。最後決め切るところが自分たちは課題になっていると思う。次の試合はもっとタフになっていくと思うので、改善していかなければならない。(2点目を振り返って)左サイドを崩していく中で、FW久乗くんが抜け出したときに、自分のポジションのまわりに相手がいないことはわかっていたので、出してもらえれば流すコースがあるというのは分かっていた。あとはFW久乗くんがしっかり自分で打つんじゃなくてこっちという選択をしてくれたので、それに応えて決められたので良かった。(3点目は)最初ボールを佑太くん(=MF深澤)から受けたときに、前向いて勇佑くん(=DF松尾)が内側走っているというのは分かっていたので、そこで勇佑くんがシュートを打つかなと思ったんですけど、もう1個リターンという選択を勇佑くんがしたので、僕も最初反応していなかったけど、相手もぎりぎり勇佑くんの落としに引っかかっていたので、いけば間に合うかなと思っていた。ちょうど相手が触ったボールが自分の体にあたって、翼くん(=MF足立)が来ているのは見えていたのでそっちの方に流れればいいかなと思って、それで自分にボールきた時に翼くんの方にボールを流せたので、あとは翼くんがしっかり決めてくれたので良かった。(総理大臣杯での目標)去年僕は試合に出れないなかで、大阪体育大学さんと準々決勝をを戦って負けてしまって総理大臣杯でれなかったので、今回しっかり自分たちの力で勝ち切って、PK戦じゃなくて、自分たちのサッカーをして点を取って勝てれば」

▼MF平松
「難しい戦いになるというのは分かっていたので、チーム一丸となってまずは内容よりも結果にこだわるというのは話していた。その点については点差もつけられたし、勝てたのがなにより良かった。(試合を振り返って)MF足立が結構ボールを持てる選手で、うまいので、僕はその横で最悪のサポートみたいな感じで(ポジションを取っていた)。MF足立が相手の選手を引きつけてくれたので、MF深澤ともいいイメージを共有できてゴールにつながって良かった。(ボランチはスタメン争いになっているが)MF三木仁だったり、僕、MF谷岡、MF岡崎駿の4人で練習からバチバチやっていて、誰が出ても同じパフォーマンスができると思うし、どの選手が出てもみんなで切磋琢磨(せっさたくま)して結果を残していければいいと思っている。ライバルでもあるし、仲間でもあるので、そこは全員で話し合ったりしてうまくやっていけている。(関西選手権での目標は)僕は去年からTOPチームに上がっていて、初スタメンが関西選手権という思い出深い大会でもあるので、今年は絶対に関西選手権優勝して、関西で1位を取った状態で全国に向かえるように頑張りたい」

▼FW久乗
「やっぱり負けたら終わりなので、雨の中で難しいゲームでしたけど、入り全員で集中して入れたら今年のチームは問題ないと思っていたので、いい形でチームとして入れたので良かった。今年はつなぐチームだけど雨の中でボールが止まったりして前に蹴り込む形が多くなった。そこで僕とかFW西村真が体を張って収めたり、ゲームをコントロールすることを考えてやっていた。うまくいったかは分からないけど、チームとして点が取れたので良かった。(2点目は)打とうか迷ったけど、真祈(=FW西村真)がいい所で呼んでいたので、普通に出して無事に決めてくれたので良かった。(関西選手権での目標)後ろは無失点で、攻撃は複数得点でこの2試合来ているので、この勝利だけが目標じゃないので、これから先全国大会に出ること、関西優勝、そしてその先の日本一というところを目指してやっていく」

▼GK山田和
「自分が大学に入って初めての初戦から出るトーナメント式の公式戦で、点数にこだわるのはもちろんだけど、チームが勝って全国に進むというのが自分の目標だと思っているので、そこを意識してやっている。昨日は人工芝でボールがよくはねるピッチで、今日は雨で逆にはねなかったりボールが伸びたりするところで、昨日も今日も自分のキックミスが目立った。そこのキックはこの1週間もっと取り組んで改善していかなければいけない部分。あとは自分の良さはセービングだったり、ハイボール。今日も最後の1本とかで出せているのでそれは良かった。(課題は)キックの精度と飛距離。あとは、DFとのコミュニケーションも経験が少なくてまだ弱いので、コミュニケーションは日々の紅白戦から意識して調整していかないとあかん。(2日間続けてのスタメンだったが)走行距離やスプリントの回数は少ないポジションだが、暑さや集中力の影響はある。でも集中力は自分の意識で変えられるので、そこはよく集中してできた。(関西選手権でも目標)優勝がチームとしての目標だが、自分としては無失点、もしくは最小失点で優勝するというところへ意識を向けてやっていきたい」

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