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栗原が第3位に輝く!岡本怜、大橋も全国を決めた!

栗原が第3位に輝く!岡本怜、大橋も全国を決めた!

◇第70回関西学生剣道選手権大会◇5月1日◇おおきにアリーナ舞洲

【1回戦】

○上田 1―0

〇大橋 2―0

〇吉本 2―0

○井上 1―0

〇岡本怜 1―0

〇内城 1―0

○舘井 1―0

〇藤井 1―0

【2回戦】

●上田 0―1

〇大橋 2―0

●吉本 0―1

●井上 1―0

〇岡本怜 2―0

●内城 0―1

○舘井 1―0

●藤井 0―1

○栗原 2―0

【3回戦】

〇大橋 1―0

〇岡本怜 2―0

●舘井 0―2

○栗原 1―0

【4回戦】

●大橋 0―1

〇岡本怜 2―0

○栗原 1―0

【5回戦】

〇岡本怜 2―0

○栗原 2―1

【準々決勝】

●岡本怜 0―1

○栗原 2―0

【準決勝】

●栗原 0―1

女子の大会が終わった後に行われた男子の大会。関大の選手が躍進を見せた。栗原蒼空(経2)が第3位、岡本怜大(化生4)はベスト8の結果を残した。

第1試合で先陣を切った上田監基主将(経4)は拮抗(きっこう)した試合を遠間からの思い切った面で勝利。主将の1勝で関大勢に勢いを持たせた。しかし、続く試合は遠間から面を打ちに行くも相手に応じられ、2回戦での敗退となった。

△上田
△藤井魁大(人3)
△井上央章(情4)

昨年の大会でベスト30入りし、全国大会に出場した内城毅(法3)、舘井慎太郎(経3)、吉本瑞輝(化生4)の3人。熱戦を繰り広げるもあと一歩及ばず。今大会は悔いの残る結果となった。

△舘井
△内城
△吉本

大橋宙暉(法4)は1、2回戦を順調に突破し、全国大会を懸けた試合を迎える。昨年はここで敗れたため、一層集中していた。両者引かない試合は延長戦までもつれ込む。小手を意識させ、手元が下がったところを打った1本は相手の面を捉える。思い切った一打で全国大会への切符をつかんだ。次に迎えたのは「苦手」と語る上段の選手。延長戦で上段からの面を決められ敗北した。苦手な上段克服がこれからの鍵になりそうだ。

△大橋

岡本怜は1回戦をなんとか突破すると、どんどん調子が上がっていく。上段という特殊な構えから振り下ろす力強い面がさえわたる。2本勝ちでの連勝を続け、全国大会出場を決めた。その後も岡本怜の勢いは止まらない。「全日本が決まってからは気持ちが楽になって思い切って飛べた」。次々に技を繰り出しさらに2勝を重ね、ベスト8に輝いた。「こんなに勝ち上がれるとか正直思わなくて嬉しい」と語り、笑みを見せた。

△岡本怜

シードで2回戦からの登場となった栗原は3回戦で同じ奈良大付高出身の選手と相まみえる。「高校時代からも負けていたりしたので、こいつだけには勝ちたかった」と語るように大きく意識する。竹刀が折れるほどの熱戦を繰り広げる。最後は始めの合図とともに捨て身の合い面勝負に持ち込んだ。見事面を奪い勝利した。この1勝で緊張が取れた栗原はここから快進撃を見せる。持ち前の前に攻める剣道を見せ、次々に強敵を破る。本人も「ここまで上がれるとは思ってなかった」と語るベスト4まで上りつめた。しかし、「正直にいうと全然満足できていない」。栗原はこれからもさらなる高みを目指す。

△栗原

エース格でない選手も強さを見せ、層の厚さを感じさせる関大。西日本選手権、関関戦、全日本選手権と大きな大会が続く。さらなる飛躍に期待大だ。【文:荒川拓輝/写真:𠮷村虎太郎】

▼大橋

「(試合を終えて)僕は一番強い大学がいない枠でした。4年生の副キャプテンとして責任感を感じながら、周りにいけると言われながら上がれて嬉しいです。いつも一緒に追い込みをしている栗原が準決勝まで行ってくれたことは嬉しいですけど、自分もそこまで行きたかったです。(調子は)今年の中で一番よかったです。力を抜いて剣道ができました。(強みは)僕は後半までもつれて最後に取るのが強みです。でもそれだと後半に力尽きて、技が出なくなってしまいます。今回は早め早めに勝負を仕掛けていこうと思っていました。(最後打たれた面は)打てると思っていて自信を持って打ちました。これまで出た個人戦の大会は全部上段の相手に負けています。越えたかった山です。(全日懸けの試合について)去年もそこで負けました。そこだけは集中していました。相手に小手を意識させて、竹刀を下げたところで面を打ちました。(見つかった課題は)やっぱり上段です。中段に関しては最近負けることは少ないです。全日本で上段に当たる可能性もあります。岡本と一緒に練習をして鍛えていきたいと思います。(次に向けて意気込みは)最後の年なので悔いのないように練習を毎日頑張りたいと思います」

▼岡本

「(試合を終えて)こんなに勝ち上がれるとか正直思わなくて嬉しいです。その反面、ベスト4に後輩の栗原が入っていることに悔しい気持ちもあります。(調子はどうだったか)悪くはなかったですけど1回戦が正直一番危なかったです。なんとか突破できて、どんどんよくなっていきました。(後半はゾーンに入っていたか?)次に次にという意識はできていました。全日本が決まってからは気持ちが楽になって思い切って飛べたかなと思います。(強みは)上段なので特殊な構えで遠くから飛んでいける面です。そして粘り強く戦えるところです。(気持ちの面では)最後は腕を打たれて、ジンジンしていました。しんどくなってきたなという部分はありました。あのような形で負けてしまって悔しいです。(最後の引き面は最後は気を抜いてしまいました。鍔迫り合いに入ったかなと思っていました。コロナ禍のルールで1度反則を取られていました。別れないといけないと思い別れたら打たれました。

(正面打ちのイメージは被せるというよりは真っ直ぐ?)身長も高いわけではないので、被せるというよりは真ん中を割るというイメージで打っています。(今後に向けて)最後はあまり自分自身のいいところを出せなかったです。なので最後まで気持ちを持って戦いたいです。全員で勝ち切りたいと思います」

▼栗原

「(試合を終えて)今日は2回戦で同じ高校の人に当たって、そこには絶対負けたくないという気持ちでした。そこからは無心でした。絶対に全日に行きたいという気持ちが前にでて、全日が決まってからは勝ちたいという気持ちでした。(3位という結果について)正直に言うと満足できてないです。みんなはおめでとうと言ってくれますが、最後は打たれちゃいました。ここで満足したら上に行けないです。これからもっと練習からも真面目に頑張って、関西でも全日でも優勝したいと思います。(ここまで上がれると正直思っていたか)正直思っていなかったです。でも絶対に全日にだけは行きたいと思っていました。(調子は)慌てていたのはありました。途中からは切り替えることができ、相手を見て剣道を変えることもできていたので自分的にはよかったと思います。(強みは)先々攻められることが強みです。自分の負けパターンは相手に攻められることです。勝つときは相手を下がらせて(意識していた相手はいるか)やっぱり同じ高校の大体大の新垣です。高校からも負けていたりしていたので、こいつだけには勝ちたいという気持ちでした。(準決勝の相手について)去年から大体大の大将をしていて、自分も知っている人です。できることがうれしかったです。でも勝てなかったのは悔しいです。自分はずっと小さかったので、でかい相手には対策もたてて練習をしているので慣れています。(当たり負けとかはしないか)自分は体が小さいので当たり負けすると分かっています。当たってきたときにそこからどう技につなげるかを意識して練習しています。(苦しかった試合は)体力がなくて、ハアハア言いながら試合をしていました。3回戦の相手が1つ下のインターハイ2位です。1本先に取られてしまって苦しい試合でした。小手を取られてそこからすごく逃げられました。そこで思い切って技を出せたので、そこは相手にとって嫌だったと思います。そこで取れたのは大きかったと思います。(最後は引き面を決めましたが)あの技はルールが変わってからずっと練習していました。狙えると思って技を出しました。中途半端な間合いで前に踏み込みながら引き面を打ちました。(初立は得意か?)そうですね。捨て切って打たないと勝てない次元だと思っています。ここまできたら捨て切って打とうという気持ちでした。中途半端な気持ちでは負けると思って決心して打ちました。(ゾーンに入っていたか)そうですね。でも1回戦、2回戦はめちゃくちゃ緊張していました。3回戦ぐらいからは無意識に技が出るようになりました。ゾーンに入れていたかなと思います。いい時の動きができていたかなと思います。(今後の意気込み)全日では優勝目指して頑張ります。関関戦はまだやったことがないですが、関学大に負け越しています。関大を勝利に導きたいなという思いで頑張りたいと思います」

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