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◇第17回西日本学生フィギュアスケート選手権大会◇10月21・22日◇於・滋賀県立アイスアリーナ

[6級女子]
4位 滝野晴 65.01
21位 西田 53.70

[4級女子]
1位 久我 37.36
2位 稲葉 37.32
3位 伊葉 35.89

[5・6級男子]
3位 酒井 63.23

[5級女子]
1位 岩本 58.62

[7・8級男子]
4位 片伊勢 130.07
5位 木科 118.66

[7・8級女子]
2位 白岩 117.83
6位 鈴木な 95.38
10位 久保 87.25
12位 木下 81.33

インカレ出場を懸けた戦いの火蓋が切られた。関大からは13名が出場。4級女子では、表彰台を独占し、団体優勝を飾った。5級女子でも岩本理彩(外4)が優勝。さらに7・8級女子も団体1位に輝くなど躍動し、多くの選手が入賞を果たした。

1日目の6級女子には、滝野晴日(社2)と西田琴海(社2)が出場。西田は、2回転フリップを決めスタート。中盤では腕を上げてのジャンプも飛び出す。ピアノの音の細部にもこだわり、合わせた動きを見せた。滝野晴は、バイオリンの音色とともに、華麗に滑り始めた。冒頭のダブルアクセル、コンビネーションジャンプは美しく着氷させたものの、後半は、回転不足やエッジエラーで減点に。最後のコンビネーションスピンではレベル3を獲得し、最終結果は4位入賞となった。

続いて4級女子。稲葉晴佳(社1)は、「Baby God bless you」のピアノの演奏に合わせ、リンクを大きく使ったスケーティングを披露した。技術点では1位を獲得し、豊かな表情で最後まで滑り切った。昨年王者の伊葉優(商2)。冒頭の2回転ルッツは回転不足となる。スコアが伸びず3位となったが、ダンスや演技力で会場を魅了。プレゼンテーションでは全出場者で1位となる3.00をマークした。久我悠月(経1)は、大きなミスなく全てのジャンプを着氷させる。アップテンポなリズムに乗りながら、弾けるような笑顔で滑った。久我、稲葉は初出場の大会ながら堂々たる演技を披露し、1、2位に。伊葉も3位で、関大勢が表彰台を独占し、団体優勝となった。

1698071845921-300x200 6名が表彰台、インカレに弾みをつける!
△稲葉
1698071849001-300x200 6名が表彰台、インカレに弾みをつける!
△伊葉
16980718511612-300x200 6名が表彰台、インカレに弾みをつける!
△久我

5・6級男子に出場した酒井優真(環都4)。冒頭の3回転トーループをきれいに着氷させると、会場から注目を浴び、拍手で包まれた。後半は着氷が乱れる場面もあったが、昨年より約15点もスコアを伸ばし、2位に輝いた。

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△酒井

2日目の演技は5級女子からスタート。関大からは岩本が出場した。冒頭に音源トラブルがあったものの、曲が始まるとすぐさま世界観に入り込む。2回転フリップ+2トーループ+シングルアクセルのコンビネーションジャンプを決めると、そのまま全てのジャンプをきれいに決めた。スピンでも高いレベルを獲得。昨年の2位から一つ順位を上げ、見事優勝を果たした。

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△岩本

続いて行われたのは7・8級男子だ。木科雄登(安全4)は冒頭のトリプルアクセルは惜しくも転倒になってしまったものの、他のジャンプは着氷させる。柔らかい雰囲気の曲に合わせ、1つ1つの動きを丁寧に滑り切った。片伊勢武アミン(法2)はトリプルアクセルを何とか着氷させスタート。続くコンビネーションジャンプは軽やかに決め、GOE(出来栄え点)1.18を引き出す。スピンでもレベル4を獲得し、持ち前の表現力で観客を魅了した。

7・8級女子には4人の選手が出場。最初に登場した木下咲良(文2)は、しなやかな動きで滑り始めた。3回転サルコーは着氷がやや詰まってしまったが、点数が高くなる後半のジャンプは美しく決め切る。指先まで意識された優雅な演技を披露した。久保智聖(人3)は近畿選手権大会で転倒してしまった3回転サルコーを2本ともきれいに着氷させる。ジャンプの回転が抜けてしまう場面もあったが、リンクを大きく使い、のびやかなスケーティングを見せた。続いて登場した鈴木なつ(人2)は、ダブルアクセル+3回転トーループ+2回転トーループのコンビネーションジャンプをしっかりと決める。スピンも全てレベル4を獲得し、6位入賞となった。関大勢ラストは白岩優奈(文3)。近畿選手権大会後に重点的に練習してきたという3回転ルッツ+3回転トーループを決めると会場に大きな拍手が鳴り響く。残りのジャンプも着氷させ見事2位に。演技後にはスタンディングオベーションを受ける。さらに団体優勝も成し遂げ、笑顔が弾けた。

多くの選手がインカレへの切符をつかみ取った今大会。9人が入賞、2つの部門で団体優勝と関大の強さを見せつけた。インカレは来年の1月4日に開幕。全国の舞台ではどんな演技を披露してくれるのか楽しみだ。【文:貴道ふみ・中吉由奈/写真:貴道ふみ・中吉由奈・西村果凜】

▼久我
「(試合を振り返って)自分の中ではミスもあったのですが、笑顔で、スケーティングも早く滑れたので、良かったかなと思っています。(結果は)優勝できたので満足していて、ここからインカレに向けてもっと練習していきたいです。(高校の時は)コロナ禍だったので、今日は声援なども聞こえてうれしかったです。(関大のアイススケート部は)部員が仲良かったり、みんなで支え合えるところがいいなと思います。(インカレに向けて)自分が今まで大会のプログラムに入れたことがない技のスピンに挑戦したいと思っているので、またいい結果が残せたらなと思います」

▼稲葉
「(試合を振り返って)1つミスはあって完璧な演技ではなかったんですけど、楽しんで滑れたのですごく良かったです。(2位でしたが)(4級女子に)関大が3人いて結構熾烈(しれつ)な戦いでここまで来て、すごくみんな頑張っていたので2位でも悔いはないです。(関大のアイススケート部は)みんな一緒に頑張ろうという感じなので楽しいです。(高校と大学でスケートの違い)大学は仲間で頑張っていくという感じが印象的です。(インカレへの意気込み)悔いなくインカレまで気合い入れて頑張って、ノーミスしたいなと思います」

▼岩本
「(試合を振り返って)ジャンプはすべてミスなく入れることができたし、最後の西カレだったので楽しく滑ることを目標にアップとかをしていたので、楽しんで滑ることができて良かったです。(昨年の西カレよりも点数が上がった)嬉しかったしびっくりしました。前の曲のシェヘラザードよりは自分の感情を出しやすい曲だったかなと思うので、その自分の思いと一緒に踊ることができたので、ジャンプ以外にもスケーティングとかで(思いを)伝えることができたかなと思います。(1位の感想)嬉しい気持ちもあるんですけど、終わってからジャッジスコアを見て改善しなければならない部分もあったので、インカレではここで残した悔いを晴らせるように頑張りたいなと思います。(インカレへの意気込み)今回は予選でインカレのための試合だったので、まず通過することを第一にプログラム構成などを考えたので、インカレでは自分ができる最高の難度で挑みたいなと思います。(ラストシーズンへの思い)やっぱり最後なので、小さい頃にかなえられなかったダブルアクセルを跳びたいなと思っているので、演技もそうですけど自分の小さい頃からの目標もかなえられるように、これからも練習を頑張りたいなと思います」

▼白岩
「(試合を振り返って)今日は、まず近畿の時から3回転+3回転のコンビネーションとスピンを重点的に練習してきたので、それが西日本選手権に向けてどこまでできるかなっていうのを確認したくて、今回こけることなくコンビネーションもスピンも確認できたのでとりあえず良かったかなと思っています。(ジャンプもきれいにまとめた)練習量が増えたというか、練習の強度が高くなったのでその結果だと思います。自分に自信を持って、できたよっていうのを次の試合に向けての自信にしていきたいなと思います。(衣装が前回から変わった)今、衣装が手直し中で手元になくて、それでシェヘラザードの衣装もあまり着られていなかったので、せっかくやしと思って着ました。(女子7・8級の団体では関大が1位)まさか1位だとは思わなかったのでめちゃめちゃ嬉しいですし、やっぱり練習時間にみんなで切磋琢磨して、お互い励まし合ったりしながら一生懸命練習していたので、こうやって目に見える結果として現れて本当に良かったなと思います。(西日本選手権と今シーズンの目標)スケート人生の幕が第2章ということで、環境を変えて本格的に練習し始めたのが復帰明けというか、今回戻ってきてからしっかり練習量を(本田)武史先生の下で増やしているっていう状態で。目標として明確な順位とか結果っていうのはあんまり考えていなくて、とにかく自分が何をしたいのか、自分がどういう風にして今シーズンを終えたいのかっていうことを考えながら。例えばコンビネーション降りるとかの目標を掲げたとしたら、それに対してどうやって向き合っていくかっていうのを一生懸命考えたり、休養前に比べたら自分で考えて練習しているつもりなので、とにかく自分が納得して終わりたいなと思います。負けず嫌いで失敗するとすごく悔しくなるので、失敗しなかったらきっと満足すると思うので、自分が満足して終わりたいです」

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