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逆転優勝に向け、痛い勝ち点1に

逆転優勝に向け、痛い勝ち点1に

◇第101回関西学生リーグ後期第6節◇対阪南大◇10月15日◇関西大学・中央グラウンド◇

【前半】関大1ー2阪南大
【後半】関大2ー1阪南大
【試合終了】関大3ー3阪南大

GK 山田和
DF 川島、髙橋直、谷岡、吉村瑠
MF 真田、吉永、三木仁、菊地
FW 百田、西村真

大経大との再開試合を制し、リーグ優勝に望みをつないだ関大。首位・京産大との勝ち点差を5にして阪南大と相まみえた。だが、前半うちに2点を先行される苦しい展開に。それでも、このまま終わらないのが今年のTOPチームだ。前半終了間際にFW百田真登(経4)のゴールで1点を返し、試合を折り返す。後半には、FW西村真祈(法4)の同点ゴールが決まり、振り出しに戻した。さらに、勢いは止まらずその5分後にDF川島功奨(社3)の逆転弾がネットに突き刺さる。しかし、終了間際に相手のミドルシュートが決まってしまい、再び同点に。そのまま3-3で痛み分けとなった。

再開試合では課題の立ち上がりから高い集中力を見せ、先制に成功した関大。しかし、この日は立ち上がりから相手に翻ろうされる。まず、10分にドリブルで持ち込まれると、そのまま決め切られた。さらに、32分にもクロスのこぼれ球を混戦から押し込まれ、追加点を許す。

先に2点を奪われる苦しい展開。それでも、ホーム開催でこのまま何もできないまま終わるわけにはいかない。前半終了間際にFW西村真のクロスにFW百田が合わせる。1度はポストに弾かれたが、跳ね返りを自ら決め切った。得点ランキングトップまでついに1点差に迫るFW百田の意地のゴールで1点ビハインドとなり、試合を折り返す。

関大は後半開始からMF真田蓮司(法1)に代えてMF前田龍大(人3)を投入。そのMF前田龍の右サイドからの攻め上がりもあり、徐々に攻撃機会を増やしていく。攻め込む時間が多くなるが、なかなかネットを揺らすことができない。畳みかけたい状況でMF吉永陸人(商3)を下げ、MF和田健士朗(人1)をピッチへ。

すると、後半28分。DF吉村瑠晟(経2)がボールを持ち運び、ペナルティーエリア付近で圧巻の3枚抜き。数的優位でパスを選択。エリア内でFW西村真が確実に合わせ、ついに同点に追いつく。

得点後、MF菊地孔明(人4)からDF木邨優人(政策3)に交代。DF木邨はけがからおよそ2カ月ぶりの復帰戦となった。そのDF木邨がDF谷岡昌(社4)との2CBに。DF髙橋直也(商4)がボランチの位置に立ち、MF和田がMF菊地のプレーした左サイドハーフに配置転換された。

交代後も関大の勢いが止まらない。DF髙橋直の展開からMF前田龍がクロス。DF川島が豪快なボレーをネットに突き刺す。2点差からの大逆転に成功する。逆転後もDF吉村瑠やMF三木仁太(政策2)がキレのあるドリブルを見せるが、得点にはつながらない。それでも、守備面ではGK山田和季(社2)が統率し、堅い守りを見せる。

△DF川島

大経大戦から中3日ということもあり、交代枠をフル活用。終了間際にはFW大矢瑞樹(情2)と久しぶりの出場となったDF上原壮(文2)を投入する。逃げ切り体制に入ったが、その直後。一瞬の隙ができると、相手のミドルシュートがネットに吸い込まれてしまう。まさかの失点で再び同点に。そのまま3-3で両者痛み分けとなった。

ホーム開催で目の前まで迫った白星と自力優勝復活。あと一歩のところですり抜けた。首位・京産大との勝ち点差や3位・関学大の追い上げを考えると、ダメージはかなり大きい。だが、まだ両チームとの直接対決も残っており、優勝の可能性は十分に残されている。「やることを変えずに週初めから取り組んでいかないとまた今日みたいな結果になる。しっかり準備していきたい」とFW西村真。上位直接対決を前にまずは今週末のびわこ大戦から再起を図る。【文/写真:大森一毅・写真:滝口結月】

▼前田雅文監督
「(大経大戦から中3日で)あんまり準備できなかったが、それは相手も同じこと。そういう中での戦いになった。(前半2失点からのスタートになったが)人数もそろっていたが、人任せになってしまって失点につながったと思う。(前半終盤に1点を返したが)最後引き分けに終われたのは前半最後の1得点があったのが大きかった。(ハーフタイムは)相手のハイラインに対しての破り方をチームで合わせた。あとはリスク管理の部分で確認をした。(復帰戦となったDF木邨について)なかなか押し込める状況でなかったので、セットプレーとかも含めてDF木邨の高さとか強さに期待して出した。(後半の展開は)そんなにチャンスが多かったわけではなかったが、逆転できて良かった。そこから相手の鋭い攻撃に対して自分たちが対応できない時間帯が続いてしまった。(首位・京産大までの勝ち点差は4となったが)なかなか難しいと思うが、チャンスがある限りはしっかりやっていきたい。(次節に向けて)全部勝とうと思ったら全員の力が必要。しっかり準備してコンディションを整えていきたい」

▼FW西村真
「今日の試合に向けてやってきた練習としてはまったく準備できていなかった。練習の雰囲気や質はもっとギアを上げないといけない部分だった。京産を越えてやろうという気持ちがまだまだ足りなかった。(序盤の失点は)攻撃のところで後ろと前の意図、見方の連携がまったく合ってなかった。それが相手のカウンターや個人技での突破につながり、失点してしまったと思う。(自身の得点シーンは)DF吉村(瑠)が3枚はがしてくれて、枚数はそろっていた。あとは流し込むだけだった。(首位・京産大までの勝ち点差は4となったが)まだ関学もいるし、自分たちが優勝するには残り全部勝つことが必要。来週からもう一つ引き締めてやっていきたい。(次節に向けて)自分たちはやることを変えずに週初めから取り組んでいかないとまた今日みたいな結果になる。しっかり準備していきたい」

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