Loading Now
×

全勝で2部優勝!最短復帰で1部へ返り咲いた

全勝で2部優勝!最短復帰で1部へ返り咲いた

◇令和5年度関西学生秋季リーグ戦◇6日目◇対大成蹊大◇9月7日◇ベイコム総合体育館◇

◯関大4ー3大成蹊大
[S1]窪●2ー3
[S2]園家●1ー3
[S3]中西●0ー3
[W1]津村優・人見◯3ー1
[S4]津村優◯3ー1
[S5]人見◯3ー1
[S6]小林◯3ー2

春季リーグで2部へ自動降格となった卓球部男子。最短で1部に復帰するべく、チーム一丸となって秋季リーグに挑んだ。最終戦は大成蹊大と対峙(たいじ)。大接戦の末に、関大の勝利をつかみ取った。

トップバッターは窪優世(情4)。第1ゲームでは、先にゲームポイントになったものの、デュースに持ち込まれ、逆転を許す。これを取り返すように、第2ゲームでは窪が優勢にゲームを展開。相手のミスを誘い、11ー5と差をつけた。第3ゲーム序盤、3点を献上したが、先ほどの勢いは止まらない。7連続得点と脅威の追い上げを見せた。第4ゲームを8ー11で落とし、第5ゲームではリードしていたが、タイムをうまく利用されてしまう。9ー11の僅差で敗北を喫した。

△窪

2番手は園家凌太主将(シス理4)だ。第1ゲームは、7ー11で落としてしまう。しかし第2ゲームは、7点目まで拮抗(きっこう)した状況だったものの、巧みなサーブで得点するなどして、一気に差をつける。第3ゲームはオーバーなどのミスがあり、大差をつけられてしまう。第4ゲームでは、何度も形勢が逆転する展開に。5ー8でタイムを要求し、差を埋めていく。先にゲームポイントをつかんだのは園家だったが、デュースに持ち込まれ、11ー13で惜しくも敗北となった。

△園家

3人目はリーグ戦初出場となった中西玉(化生2)。第2ゲームでは、8ー11まで迫ったもののストレート負けとなってしまう。しかし来春には、リーグ戦で大きな戦力を担っていた4年生が3人も抜ける。リーグ戦に出場して得た経験は、チームにとっても貴重なものとなった。

あと1回でも負けると、関大は全勝での2部優勝を逃してしまう。大事な局面を任されたのは、津村優斗(社4)・人見航希(社2)ペア。9点まで同点と並んでいたが、デュースには持ち込ませず第1ゲームを奪う。第2ゲームは攻めるがゆえのミスが相次ぎ、僅差で落としてしまう。流れに乗り始めた第3ゲーム、第4ゲームでは、抜群のコンビネーションで相手を圧倒。両ゲームとも、11ー3と大差で勝利した。

ダブルスで勝利した津村優と人見が引き続きシングルスにも出場。2人とも勝利を収め、なんとか最後の小林莉久(経3)までバトンをつなぎたい。津村優は、順調に得点を重ね、第1ゲームを難なく奪う。第2ゲームはデュースまで持ち込まれたものの、12ー10でこのゲームを守り切った。第3ゲームではネットミスが続き、落としてしまう。が、第4ゲームでは、7点まで一度も相手に点を与えず。11ー2で関大に1勝をもたらした。

△津村優

人見は第2ゲームを9ー11で奪われたが、第3、第4ゲームでは、強い球で攻めの姿勢を崩さず。どんな球にも食らいつき返球し、相手のミスを誘発していく。津村優の後に続き、人見も勝利となった。

津村優、人見の2人のエースの他に、誰かが一勝しなければならない。チームが勝利を収める絶対条件として、この点が大きな課題となっていた。チームの勝敗をかけた大事な場面。プレッシャーが大きくのしかかる苦しい状況で登場したのは小林だ。第1ゲームは、相手を追いかける展開が続いた。8点で同点に持ち込み、そのまま3連続得点で第1ゲームを奪う。しかし相手も負けていない。第2ゲームでは6ー11で相手のものに。第3ゲームは、3点差をつけられてリードを許していたが、1点1点を積み重ね、徐々に差を埋めていく。デュースに持ち込み、12ー10で逆転に成功した。第4ゲームを4ー11で落とし、最終ゲームに突入。5ー3で相手がタイムを要求したが、全く動じず4連続得点する。このまま小林の勝利になるかと思われたが、相手も簡単には引かない。9ー6になった時、タイムを要求。それでも差を縮められ、デュースに。取っては取られる一進一退の状況に会場も応援で熱を増す。相手のオーバーで1歩リード、あと1点だ。サーブ権は小林。またしても相手のオーバーミスを誘い、小林の、そしてチームの勝利が決まった。その瞬間、両手を高く突き上げ、全身で喜びを表現。観客席からは拍手が送られ、ベンチで応援していたチームのメンバーとグータッチを交わした。

△小林

全勝で2部優勝を果たした関大。最短で1部へと返り咲いた。津村優は敢闘賞を受賞。チームを率いてきた4年生はこのリーグ戦をもって引退となる。来春、新たな顔ぶれも交えながら、再び1部の戦いの場に戻ってくる男子卓球部。「1部上位を目指して頑張ってほしい」。4年生の思いは後輩へと託された。【文/写真:貴道ふみ、写真:井藤佳奈】

▼園家主将
「今回は2部だったので、最短で1部復帰することを目標にこの6日間戦ってきました。初めての2部だったので、最初の方は、なかなか簡単に勝てないというのが印象的でした。その中でも、津村優、人見という2人のエースを率いながら、あと誰かが1勝するところが課題で、小林であったり自分であったり、いろいろな人たちのチーム力で勝てたのかなと思います。正直、最後は1部で戦いたかったなと思うのですが、また来春から1部で戦えるので、後輩たちには男女で1部上位を目指して頑張ってほしいです」

▼小林
「3対3でラストに回ってきて、すごく緊張はしたんですけど、そもそも最後に試合できること自体が幸せ者だと思って、それを感じながら試合に臨みました。激戦の中、最後勝つことができて、チームも勝つことができたので、非常にうれしく思います。1位で1部に復帰したいと思っていたので、今回2部で優勝することができて本当によかったです。今まで自分がいた代では3位が最高成績なので、レベルは高くなりますが、優勝、準優勝を目指して、少しでも多く勝っていけるように頑張りたいと思います」

Share this content:

コメントを送信