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龍大との接戦、各セットで一歩及ばずストレート負け

龍大との接戦、各セットで一歩及ばずストレート負け

◇2022年度関西大学連盟春季リーグ戦第9日◇対龍大◇5月14日◇

[第1セット]関大22―25龍大
[第2セット]関大21―25龍大
[第3セット]関大21―25龍大
[セットカウント]●関大0―3龍大

リーグ戦も、残すところ3戦となった。ここまで、思うように勝ちを重ねることができていない関大女バレ。今週の2試合が、春季リーグ最後の連戦となる。なんとしても連勝すべく、龍大と対峙(たいじ)した。全セットで接戦を繰り広げたものの、あと一歩及ばない。数点の差で惜敗し、ストレート負けを喫した。

第1セット、ワンタッチを取るスパイクで相手に先制点を許す。しかし直後、内田千晴(人1)の強烈なスパイクで取り返した。その後は日野美里(人3)のプッシュ、伊関万絢(まひろ=文1)のスパイク、芦田彩音(人4)の的確なラインジャッジなどで点を重ねる。立ち上がりは、両者互角の戦いを見せた。しかしその後、相手が波に乗る。4連続得点を決められたところで、関大はタイムアウトを要求した。このタイムアウトが奏功し、直後には川上良江(文2)からの2段トスを内田が決め切るなど、少しずつ点を取り返す。しかし中盤でもなかなかブレイクできず、相手に連続得点を決められる場面が相次いだ。5点のリードを奪われ、セットは後半へ。内田の、レシーブを許さない強烈なスパイクが連続で決まると、関大は流れをつかんだ。長いラリーの最後、自陣に返ったボールを中屋ちひろ(人3)が丁寧なオーバーパスで上げ、セッターの児玉光涼(文3)につなぐ。そして児玉からのトスを中屋がたたき込み得点。ここで、相手と同点にまで追いついた。ここから巻き返しを図ろうとした関大だが、終盤に相手が再び勢いづく。最後は相手のスパイクがブロックに当たり、関大のコート前方にボールが落ちる。第1セットを先取されてしまった。

△内田
△日野
△スパイクを打つ伊関
△芦田彩

奪取したい第2セット。内田のスパイクがアウトとなり、先制点は相手のものに。その後、ブロックアウトや人の間を狙うスパイクなどを決められ、序盤から連続得点を許してしまった。しかし直後、川上が見せる。センターからの速攻やネット際の押し込みなど、1人で3連続得点に成功。点差を縮める活躍を見せた。その後は、シーソーゲームを展開する。内田のサービスエースや中屋のクロス攻撃、吉岡和奈(法3)のストレート攻撃で、点を重ねた。だが、相手も離されまいとブレイクする。3点差をつけられたところで関大がタイムアウトを取り、試合は後半へと移った。後半では、じわじわと点差を広げられる。しかし終盤、関大も意地を見せた。川上のクイック、伊関のサービスエースやブロックアウトなどで得点を量産。相手もたまらずタイムアウトを取った。だが、タイムアウト明けの2得点は相手のものに。ここで25点を先取され、第2ゲームも落としてしまった。

△中屋
△ブロックをする児玉
△川上

もう後がない第3セットだが、穴を突いた攻撃などで序盤から4点差をつけられる苦しい展開に。早めに流れを切りたい関大は、早々にタイムアウトを取った。その後は、何とか持ち直す。川上のブロックアウトや、日野と児玉のブロックで相手を崩し得点につなげるなど、点差を縮める。さらに直後、内田の強烈なスパイクや日野・伊関のシャットアウトが決まり、ついに同点まで追いつく。その後は相手のミスも目立ち始め、サイドアウトを取り合う展開に。終盤までどちらが取るか分からないゲームとなった。しかし、終盤で猛攻を見せたのは龍大。コート奥の穴を突くスパイクや、長いラリーを取り切る粘りのプレーで得点していく。最後は伊関のスパイクがシャットアウトされ、ストレート負けを喫した。

△伊関(左)と日野

各セットとも接戦だっただけに、悔しさの残る試合となった。龍大は、粘りの強いチーム。そして、それは関大も同じ。持ち味の似たチームとの勝負に敗北するということは、強みをさらに磨く必要があるということだ。試合後、選手たちの表情にはいつにも増して悔しさがにじんでいた。明日は、京都橘大との勝負。今日の課題点を修正し、切り替えて試合に臨む。明日、試合後に笑うのは関大だ。【文:横関あかり/写真:丸山由雅】

▼升谷未来主将(人4)
「相手は結構粘ってくるチームで、レシーブとかも粘って、つないでくるチームでした。対して、自分たちの強みも「堅い守備力」というのを掲げているんですけど、それが相手に負けていたところだったかなと思います。粘り負けというので、もう少しレシーブを固めていくところができていなかったかなという反省点は出ました。でも、いいラリーで取り切るという点はできているので、しっかりと自信を持って明日の試合につなげていけたらいいなと思います。(今日の対策)トスが速い選手も龍大の中にはいたので、その人に対して、サイドのブロックの基準をしっかりと作っていこう。ブロックとレシーブの関係をしっかりと固めて、そこから自分たちの攻撃に持っていこうという話はしていました。今日はブロックが機能しなかった部分があるので、そこがはまらなかったかなと思います。あと、ブロックだけでなく、レシーバーが(ボールが)抜けたところをしっかり上げるということができていなかったので、粘り負けというのが一番の敗因かなと思います。(イメージ通りのプレーができた面は)最後まで諦めずに粘るという点です。1本上がったところに対して、しっかりと食らいついてラリーを取り切るとか。そいういう、1点を取り切るというのはできている部分はあるので、それはいい点です。ラリーで粘って取るというのはできているけど、打たれることに対して粘るというのができていなかったのかなと思います。(明日への意気込み)自分たちの「堅い守備力」というのをしっかりと持って、それをプレーに出していければいいなと思います。プレーの修正点としては、ブロックがしっかりと基準を作って、抜けたところはレシーバーが上げていく。お互いに助け合いのプレーをもっと増やして、全員で勝ちにいきたいなと思います」

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