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4回戦で敗れ悔しさ残る大会に

4回戦で敗れ悔しさ残る大会に

◇第67回西日本学生大会◇5月29日◇久留米アリーナ

【2回戦】 ○関大6-0広島修道大
△栗原0-0
〇内城2-0
〇上田 不戦勝
〇舘井1-0
〇岡本怜 不戦勝
〇吉本2-0
〇大橋1-0

【3回戦】 ○関大2-1大体大
△栗原0-0
△内城0-0
△上田0―0
△舘井1-1
●岡本怜1-2
△吉本1-1
〇大橋1-0
〇大橋1-0(代表戦)

【4回戦】 ○関大0-2近大
△栗原0-0
●内城0-1
△上田0―0
●舘井0-1
△岡本怜0-0
△吉本0-0
△大橋0-0

3年ぶりの開催となった今大会。女子の大会の翌日に男子の試合が行われた。3回戦では延長戦を制し、劇的勝利を収めた。だが、4回戦では近大には及ばず敗れ、悔しさをにじませた。

シードの関大は2回戦からの出場。広島修道大相手に流石の実力を見せる。6人に勝ちが付く快勝で3回戦に駒を進めた。

3回戦の相手は関西でも有数の強豪校の大体大。先鋒から中堅まで熱戦を見せ、全て引き分けと両者引かない。三将の岡本怜大(化生4)は先に1本を先制するも奪い返されてしまう。そして、勝負の合図がかかるとすぐに小手を打ちに勝負に出た。しかし、それを狙っていたかのように合い小手面を打たれ、敗れる。何とか取り返したい副将・吉本瑞輝(化生4)は先に突きを決める。だが、終盤間際に引き面を打たれ引き分けとなってしまう。1勝と1本のビハインドで大将の大橋宙暉(法4)に回った。相手は関西の個人選手権を制した強敵。「小手先の技では勝たないと思っていた」。チームの命運を握る大将は果敢に攻める、そして、「完璧だった」と語る合い面を決め、1本勝ち。その後の代表戦でもチームを背負い出場。見事に飛び込み面を決め、関大を勝利に導いた。

△岡本怜
△吉本
△大橋

4回戦は同じく関西地区で鎬を削る近大と相いまみえる。先鋒の栗原蒼空(経2)は引分けに持ち込むも、続く内城毅(法3)は上段の相手に苦しむ。攻め合いの中、逆胴を決められ1本負けを喫する。その後は上田監基主将(経4)は引き分けでつなぐも、中堅の舘井慎太郎(経3)は健闘を見せるが1本負け。残る3人で最低でも2勝はしないといけない場面。岡本怜、吉本は必死に追い上げを見せるが、余裕持って戦う相手にかわされ捉えることができない。両者とも引き分けに終わる。大将を前にベスト16での敗北が決まった。

△栗原
△上田主将
△舘井

悔しさをにじませた関大剣道部。今後も第45回総合関関戦や関西大会など試合が続く。今大会の悔しさを糧にさらなる成長を見せる。【文/写真:荒川拓輝】

▼上田主将
「(試合を振り返って)3年ぶりに開催されるということで僕たちは1年生の時、応援組でしたが負けてしまいました。リベンジという気持ちで来ました。優勝を狙っていました。組み合わせも最初から分かっていて大体大と近大が勝負だなとしゃべっていました。大体大はシーソーゲームになりましたがチームとして戦うことができたので良かったです。近大とは実力的には負けてなかったとは思いますが、何が負けてたかが分からないことが敗因です。そこをチームで探して敗因を考えて、次無くすことができれば勝てると思います。(大体大戦で大将の大橋をどう見守っていたか)自分が勝っていたらもっと楽に試合をできていました。近大戦でもですが後ろに回して負担をかけて申し訳ないという気持ちです。中堅と五将取って取られてできてました。向こうの大将は調子に波がある選手だと思っています。アップとかも見ていても大橋だったら取ってくれると期待して見ていました。期待通り取ってくれて良かったです。代表戦は思った子と違う子が出てきました。そこは大橋を信じるしかないとチームで送り出しました。(今年のチームについて)去年と比較すると去年は日本一を経験したことがある先輩が2人いて、2人とも圧倒的な強さがありました。回したら何とかなるというチームでした。今年の関大は成績を残している子もいますが、去年の先輩みたいに圧倒的な選手はいないです。逆に穴はないと思います。誰がどの場所で出ても戦えるチームです。チームのどこかで1本を取ってそれをつなげる。全体で戦うチーム。(今後に向けて)関関戦は剣道部自体は負け越しています。全員が強いチームだと思うので全員の強さを出していきたいと思います。関西大会は全日につながる大会です。全日を決めるのは絶対として、その中で今回負けた近大が上がってきたらリベンジしたいと思います。大体大が上がってきたら今回勝ったようにいい流れで勝てたらいいと思います」

▼大橋
「(試合を終えて)自分の中では良かったかなと思います。団体戦となるとチームのことを考えて試合をしないといけないです。このチームで初めて本戦に出れたので、いい収穫になったと思います。(3年ぶりに開催された大会ですが)関西と違って福岡に来てコンディションを整えて試合をするのは難しかったです。準備力が物足りなかったです。関西の大学もいっぱい上がっているのでもっと上がりたかったです。(大将になったのは初めてか)去年の11月の大阪の府学でしました。その時は4年生だけでした。でも部をひっくるめて大将をするのは初めてです。(大将の役割は)去年の先輩を追いかけています。廣崎主将(廣崎拓真前主将=21年度卒)はどう回ってきても次の試合につなげるために勝つ。勝たないといけない場面で勝つ。チームが勝つためにどういうことをすればいいのか考える。次の試合やチームのことを意識することだと思います。(2回戦で負けている状況で回ってきた時の心境は)もう取るしかないなと思っていました。負けても負け、引き分けでも負けでした。相手も関西を優勝した相手で小手先の技では勝たないと思っていました。思い切って先攻めて先に技を出すことを意識していました。(相手の大将は関西覇者ですが意識したか)大学1年生の時に新人戦で勝ったことがあります。向こうは成長しているので怖いなと思っていました。大体大の相手は下がってはいけないとみんな言っています。下がらないように戦いました。(取った面について)完璧でした。気持ちよく打てました。打った瞬間白に上がっていて、びっくりしました。(近大戦については)関大は近大に10数年くらい勝てていないです。僕らが1年生の時は1回戦から近大に負けてたり、僕が1年生で関西に出たときも2回戦で近大に負けて全日本に出れませんでした。因縁の相手で勝てないです。(そんなに実力差はないように見受けられたが)ずっとそうですね。1本差とかで競り負けることが多いです。あと1本が遠いです。相手は展開がうまいのでそこの展開にさせるのが良くないです。(今後に向けて)今日は自分だけじゃなく、みんな反省点があると思います。あと半年やり尽くして引退したいなと思います」

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