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集大成のラスト演技!

集大成のラスト演技!

◇第21回関西学生フィギュアスケート競技大会◇2月19・20日◇大阪府立臨海スポーツセンター◇

[新人戦女子]
12位 穂垣 8.88

[新人戦男子]
1位 鈴木 12.84

[5部女子]
2位 芳野 19.51
8位 大塔 17.37
12位 中西 16.05
13位 山崎 15.88
38位 武野 12.50

[4部女子]
1位 田中 33.83
2位 南 33.50
12位 合川 19.52

[3部女子]
2位 岩本 43.47

[3部男子]
2位 酒井 51.30

[2部女子]
8位 久保涼 51.10

2日間に渡って行われた関西フリー大会。4年生にとって最後となった今大会1日目には7人、2日目には6人が出場した。それぞれが持てる力を尽くし、滑走した。

最初に登場したのは新人女子から穂垣舞佳(経1)。曲は「How far I’ll go」。演技序盤はしなやかな手先でやさしい滑りをみせた。なめらかに滑ることを意識したステップで、曲の世界観を表現。サビにかけて、力強い動きで曲の盛り上がりをとらえ、滑りきる。ジャンプは少し悔しさを残すも全て着氷し、最後は速いスピンで曲をまとめた。

△穂垣

2人目に登場したのは新人男子から鈴木賢次(シス理2)。「FANTASTIC BABY」で、見る人が楽しくなるようなスケートを披露。サビではHIPHOP調のリズムに乗りながらダンスし、盛り上げた。その後、今大会で目標にしていたアクセルジャンプを見事着氷させ、会場からは歓声が上がる。最後は指差しポーズでかっこよく演技を締めた。

△鈴木

5部女子最初に登場したのは、山崎萌峰(文3)。曲は大人な曲調の「ムーラン・ルージュ」。冒頭の2回転サルコー+1回転トーループのコンビネーションジャンプを着氷。ゆったりとしながらも、リンクを大きく使った滑りを披露。演技中盤から曲調が盛り上がると、より一層伸びのあるステップで滑りきった。

△山崎

続いて登場したのは中西菜緒(政策3)。「The Greatest Showman」の曲に合わせて次々とポーズを決めていく。演技前半はフリップとトーループのコンビネーションジャンプや、1回転サルコーを着氷。軽快なステップと、演技を通して見せた爽やかな笑顔で、見る人たちを魅了した。

△中西

続いて武野優季恵(情3)が登場。不穏な雰囲気の曲調から始まった「仮面舞踏会」で、演技序盤のルッツとループジャンプを連続で着氷させた。軽快なワルツが会場を包み込むと、速度のあるスピンやコンビネーションジャンプで世界観を作り上げる。演技後半のステップシークエンスでは、リンクを広く使い、ゆったりと滑りきった。

△武野

大塔里佳(社3)は「Never Tear Us Apart」での演技。冒頭から高さのあるコンビネーションジャンプを決め、勢いに乗る。後半は、抑揚のあるステップシークエンスを抜群の安定感で見せる。ジャンプ、スピン、ステップと全体を通してスピード感のある演技を披露した。

△大塔

1日目最後に登場したのは芳野未来(化生3)。冒頭から2回転サルコー、シングルアクセル、コンビネーションジャンプと迫力のある演技を見せた。曲の盛り上がりが最高潮に達する演技後半には、速さと安定感を兼ね備えたステップシークエンスを披露。ウォーキングベースが特徴的な、魅惑のジャズ「swing swing swing & 君のようになりたい」を滑りきった。

△芳野

2日目最初は4部女子から、今大会で引退する合川舞(情4)が登場した。「ガブリエルのオーボエ」に合わせ、前半は包み込むように優しく滑る。ジャンプでは、今まで熱心に取り組んできたシングルアクセルを見事成功させた。最後まで笑顔で楽しんで滑りきり、大学でのスケート人生に幕を閉じた。

△合川

同じく4年生の田中桃子(社4)の演技。「You raise me up」で、「これまで関わってくださった方々に感謝の気持ちを伝えられるように」と全力で滑りきった。2本目のシングルアクセルで全日本インカレでの雪辱を果たすと、演技後半のコレオシークエンスでは、全身を使った滑りを披露。見ている人たちに田中の思いが存分に伝わる、迫真の演技を見せた。

△田中

4部女子最後は南安澄(文2)が登場した。冒頭から高さと速さのあるジャンプを披露。最初2本は成功とはならなかったが、ここから起死回生の演技を見せる。スピンはどれも十分な回転を保ち美しく決めた。コンビネーションを含んだ残りのジャンプはしっかりと着氷し、「Summer」を滑りきる。

△南

3部女子から岩本理彩(外2)が出場。冒頭の2回転フリップ+2回転トーループは、十分な速さで跳び上がり着氷。迫力のあるジャンプでスタートを切る。激しい曲調の後半には、力強くキレのある滑りを見せた。全身を使って、曲調が目まぐるしく変わる「Scheherazade」を演じきった。

△岩本

3部男子からは酒井優真(環都2)が登場した。今大会で意識していた冒頭の3回転トーループは着氷するが、惜しくも手をついてしまう。スピンはどれも大きなミスなく、安定して披露した。曲のテーマに合わせて力強いステップシークエンスを見せ、最後は銃を撃つポーズで「‘007」の世界観を表現した。

△酒井

関大最後の演技となったのは2部女子から久保涼音(政策3)。「ムーラン・ルージュ」前半は速さを保ったまま、柔らかいスケーティングを見せる。後半にはリンク中央で、キレのあるステップシークエンスを見せた。前半と後半で滑りの対比が際立つ、見応えのある滑りとなった。

△久保涼

それぞれが実力を発揮した関西フリー大会。今まで部を支えてきた4年生の引退とともに、次は後輩たちが部の中心となる。「これからも応援している」と笑顔で語る4年生と同じく、これからの関大アイススケート部にも注目だ。

【文:松尾有咲/写真:島田桜介、中山秋桜津】

▼穂垣
「(どういう気持ちで臨んだか)前の試合からだいぶ期間が空いてしまったので、その間に演技も少し変えてもらったので、それをちゃんとできるようにしようと臨みました。(今日の演技を振り返って)前半があまり良くなかったので、ちょっと悔しいなっていう気持ちはあります。(具体的には)最初のルッツジャンプとループジャンプがちゃんと降りられなかったところです。(1番意識したところ)ステップを大きく変えてもらったので、ステップで前を見ることや、なめらかに滑ることなどを意識していました。(今日の演技で1番良かった所)最後のスピンは回れるだけ回れたかなと思います。(今後の目標について)今新しいスピンの練習をしているので、それをプログラムに入れてちゃんとできるようにすることと、ジャンプも新しいジャンプを練習していけたらいいなと思っています」

▼鈴木
「(どういう気持ちで臨んだか)今日の大会は、前の全大阪の時にアクセルとシットスピンを入れていたんですけど、成功させることができなかったので、その2つを絶対成功させたいと思ってこの1週間練習してきました。(今日の演技を振り返って)最高です!!(アクセルジャンプについて)正直アクセルは曲中でなかなか降りられなくて、普段の練習の時から成功率が低くて、この1週間そこの練習をひたすらやっていたんですけど、それを大会で、みんなにみてもらっている中で降りることができたので本当に嬉しいです。(選曲について)フィギュアはクラシックが多いと思うんですけど、自分はクラシックで魅せる演技とか観客の人がおおっ!てなるような、きれいだなって思わせるような演技はまだできないと思っていたので、それだったら一緒に楽しんでもらえるような、自分も楽しいし、見ている人も同じように楽しくにっこり盛り上がるようなスケートができたらなというふうに思っていて、それでBIGBANG好きだったので、BIGBANGのFANTASTIC BABYにしました。(目標について)全大阪と関関戦と目標があって、8月のバッジテストまでに3級を取って西インカレに出て、全日インカレに出るのが目標です。それに向かって頑張ります」

▼合川
「(どういう気持ちで臨んだか)最後の試合なので、今日まで練習してきたことを出し切ること、後は、楽しんで滑ることを一番の目標にしていて、それを最後まで達成できたのはよかったと思います。(今日の演技について)内容的にはそんなに良くなかったんですけど、西インカレ出場を目指してきてずっとシングルアクセルに取り組んできて、それは絶対に決めたいと思っていたので、それは成功させることができてよかった、後は笑顔で滑り切れたことは満足しています。(4年間振り返って)スケートでなかなか結果が残せなくて、嫌になってしまっこともあったんですけど、4年間ちゃんと最後まで滑りきれて、楽しかったし、達成感をすごく感じています。(後輩に向けて)スケートをやっている上で、壁にぶつかったり上手くいかないことが誰にでもあると思うんですけど、最後までやりきれたら自分の自信にも繋がるし、こうやって応援してくれる子たちもいるっていうことを忘れずに、最後、引退まで駆け抜けて欲しいと思います」

▼田中
「(どのような気持ちで臨んだか)4年間の自分の目標やテーマとして、楽しむことと、自分が輝けることと、思いを伝えられるようなスケーターになりたいと思っていたので、これまで4年の中で感じてきた思いとか、沢山関わってきてくれた人に感謝の気持ちを伝えられるようにと思って、最後なのでおもいっきり滑ろうと思って滑りました。後、全日インカレでシングルアクセルを跳べなかったのが悔しかったのと、前日に出場した跳んで跳んでいたので、絶対に降りると思って跳びました。(今日の演技について)悔いは全くなくて、楽しく滑れたし、見守ってくれている方やインスタで見てくれている方もいたというのがすごく嬉しかったです。演技で言うと、シングルアクセルを降りられたことに安心し、とにかく満足できる演技ができたと思います。(4年間を振り返って)正直2、3年くらいはコロナですっからかんの時期というか、自分がスケートを始めた意味が分からなくなることもあったんですけど、振り返ってみたら個人競技だけど沢山の人に支えられて自分はやってこられたと思います。スケートを始めて良かったって思える日が来れたことがすごく自分の中でやってきてよかったなと思います。報われないこともあったけど、すごく胸がいっぱいな気持ちです。(支えてくださった方々へ)先輩、後輩、同期や他の大学のみなさんにも沢山支えてもらったので本当にありがとうという気持ちでいっぱいだし、後輩たちには自分をどんどん超えていってもらえる存在になってもらいたいし、これからも応援しています」

▼酒井
「(どのような気持ちで臨んだか)まずこけないようにしようと思って、後スピンと最初のトリプルジャンプを決めようと思って滑りました。(演技の評価について)良かったところはスピンで大きなミスがなかったところくらいです。悪かったところは、ジャンプが全然飛べなかったところです。(最初のジャンプについて)一応降りたんですけど、手をついてしまって着氷が乱れてしまいました。(目標について)とりあえずプログラムをノーミスで滑りたいと思っています。それが一番の目標です」

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