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インカレ本戦4日目、各々が実力発揮!

インカレ本戦4日目、各々が実力発揮!

◇2023年全日本学生選手権大会◇本戦4日目◇8月18日◇四日市テニスセンター

【男子シングルス4回戦】
○岩本2(3ー6,6ー3,6ー3)1田中(筑大)
●堀川1(1-6,6-3,3-6)2石井(中大)

【女子シングルス4回戦】
○山口2(7ー5,6-4)0冨永(亜大)

【男子ダブルス3回戦】
●中村・井戸垣0(0ー6,2ー6)2堺・森下(兵庫大)

【女子ダブルス3回戦】
○川本・山口(6-2,6-1)堀江・末廣(関学大)

台風の影響で日程に遅れが生じた今大会。本戦4日目は、男女シングルスの4回戦、男女ダブルスの3回戦が行われた。

試合は、山口花音(経2)と冨永(亜大)の対決からスタート。力強いレシーブでファーストゲームのブレイクに成功する。幸先の良いスタートを切ると、続く2ゲーム目もサーブが冴える。スコアは2-0となった。その後左右に振ってくる相手の技ありショットに苦戦し、互いがキープを譲らない展開に。試合が動いたのは、4-4で迎えた第9ゲーム。長いラリーを制し得点する場面も見られたが、徐々に相手がペースをつかみ始める。アウトを誘われ、首を傾げる様子も。このゲームのブレイクを許し、1セット目を落としてしまう可能性が浮上した。しかし、山口の集中力はここで途切れない。相手のサーブをものともしない強烈なリターン。そして甘い球を見逃さないスマッシュに相手は動けず。ブレイクの仕返しに成功し、スコアは5-5。勢いは止まらず、その後も2ゲームを連取した。約1時間半の死闘の末、7-5で1セット目を獲得した。山口のサーブから始まった2セット目。暑さも次第に増し、相手のリターンミスも増加する。キープ、そしてブレイクと立て続けに2ゲームを連取。しかしその後は取っては取られての展開に。相手にブレイクを許したことをきっかけに山口のアウトミスも連発し、3-4と追う形へ。しかしここでまた、山口が執念を見せる。正確で冷静なリターンでポイントを重ね、2ゲームを連取。5-4と逆転に成功した。最後は相手のアウトを誘い、ゲームポイント。試合時間約2時間半の激闘を制し、見事4回戦を突破した。

5番コートでは、堀川莞世(文3)と石井(中大)が対峙(たいじ)した。相手サーブから試合がスタート。開始早々から長い打ち合いとなったが、惜しくも最後はオーバーしてしまう。1ゲーム目を落とし、続く第2ゲームもブレイクを許してしまった。スコア1-3で迎えた第4ゲームはキープに成功するも、試合は相手ペースで進む。相手の正確なショットにうまく対応し切ることができず、1-6で第1セットを落とした。続く第2セットは堀川のサーブから。サービスポイント連取するなどサーブが冴え、ファーストゲームの獲得に成功。その後も、暑さに負けない俊敏な動きを見せる。意表を突いたドロップショットにも素早い反応。コートの隅に食い込むような鋭いスライスで打ち返し、相手は動けず。第2ゲームのブレイクに成功した。その後は互いに1ゲームずつ取り合う試合展開に。均衡が崩れたのは、ゲームカウント4-3で迎えた第8ゲーム。ボレーの打ち合いを制し確実に得点を重ね、ブレイクに成功する。これを皮切りに次のゲームも連取し、見事第2セット目を獲得。勝敗は第3セットに委ねられた。先ほどの勢いそのまま、第3セットに入っても堀川が試合の主導権を握る。相手の表情には疲れが見え、堀川のリターンに反応できない回数が増えてきた。2ゲームを連取しこのまま勝利へと思われたが、相手も意地を見せる。デュースまでもつれ込んだゲームを立て続けに落としてしまい、ゲームカウントは2-2に。続く第5ゲームも点の取り合いとなり、またもやデュースへ。最後は渾身のスマッシュがさく烈。3度目の正直で、ブレイクに成功した。しかしそこから再び相手の猛攻が始まる。左右に大きく振られ、堀川にもミスが多発。ゲームを連取され、最後は前に出る動きを読まれ頭上を越えるリターンを決められた。試合時間は約3時間。1-6で1セット目を落としそこから猛追を見せたものの、惜しくも敗北となった。

岩本晋之介(商2)は筑大の強敵の田中(筑大)と対戦。試合序盤から相手のサービスエースや強打が多く決まる。さらに自身のファーストサーブミスも重なり、第1セットを3―6で落とす。しかし、第2セットでは相手をラリーで翻弄(ほんろう)した。左右に振り、さらに緩急をつけて浮いたボールを確実に決めきる。第2セットを6-3で奪い取った。第3セットでは互いにサービスエースを取り合う展開に。前衛まで上がって攻撃するなど、攻めの姿勢を崩すことなく勝負し続けた。最後は相手のボールがサイドラインを超え、6-3で勝利。ベスト8入りが決定した。

中村秋河主将(商4)・井戸垣一志(人3)組は兵庫大の堺・森下組と対戦。関西王者相手に2-0での敗戦となった。「自分たちが先に前に出て、相手のボレーをなるべくさせないように」と、1球1球を早い展開に持ち込もうとする。先にボレーを打ち、自分たちの流れを作ろうとするが、思うように試合が進まない。相手のペースで試合は進み、0-6で第1セットを終える。続く第2セット、いきなり中村のサービスエースがさく裂。勢いこのままに進みたいところだが、相手の鮮やかなコース取りで得点を重ねられる。サービスエースやスマッシュを決め2ゲームを奪うも、最後は相手に決められて2-6で3回戦敗退となった

女子ダブルス3回戦に登場したのは、川本茉穂(人4)・山口組。相手サーブを軽々リターンし、ポイントを重ねる。関大のブレイクから試合が始まり、そこから終始相手を圧倒。川本のサービスエースや山口のボレーがさく裂し、あっという間に第1セットを獲得した。第2セットに突入しても勢いは衰えない。1ポイントごとに声掛けをするなど、2人の息のあったコンビネーションで相手のミスを誘発。4−1で迎えた第6ゲームでは相手のサーブに苦戦し落とすものの、相手に与えたのはこの1ゲームのみ。6−1で第2セットももぎ取り、見事勝利を果たした。

明日は準々決勝。さらに強豪が集う中で、関大テニス部がどれだけ力を見せれるか、注目だ。【文/写真:森奈津子、合田七虹】

▼堀川
「(今日の試合を振り返って)相手が今大会第3シードで、自分よりも明らかに上の選手でした。それに対して、まずは自分のできるベースのプレーを意識していて、ひたすらまずラリーを続けること。相手をじわじわと追い込んで、1球2球で終わらず、30球かけてひたすら追い込むことを意識していました。厳しい長いラリーが続く中で取り切るというところだったんですけど、やっぱり最後の最後どうなるかというところで相手の方が1枚上手だったし、まだ自分の未熟さだったり悔しい気持ちは大きいです。(2セット目に入る時の気持ち)相手の情報として、ファーストセットは勢いがあって調子が良くて、セカンドセットになると少し落ちてくる、集中力が切れてくるというのがありました。動かして走らせて相手を疲れさせる。するとどこかで落ちてくるということを信じてやった結果、第3セットまでもつれ込めたと思います。(今大会で得れた収穫)ベースとなるプレー、20球30球ひたすらラリーして相手を追い込んで疲れさせてという部分が、このレベルでもしっかり通用するんだなと感じれたことです。そして最後は、ネットプレーであったり、ストロークだけじゃなくてサーブでのポイントだったり、そこで取りきるというところがまた壁になってくるのかなと思います。(次戦の目標)夏関では、今大会で得た経験を生かして優勝を目指したいと思います。リーグ戦では、団体戦で勝てば王座にも出場できるので、自分としては全勝して、チームとしても1位で優勝したいです」

▼岩本
「正直勝てるとはあまり思っていなかったです。昔からの知り合いで、たくさん試合してきたので、途中でチャンスあるなってことに気づいて、そこをなんとかものにできたかなと思います。(コンディションについて)昨日の試合はきつかったけど、今日は短いポイントが多かったので、体力面ではきつくなかったです。(1,2セット間でどのような対策を考えたか)1セットは1ブレイクで取られた。そのとき30-0から4連続で取られたんですが、ファーストサービスが一本も入ってなかったので、それは自分がまずかったなと思います。逆に、ファーストサーブ入ればチャンスあるな、という感じだったので、やり返そうと思ってました。(明日にむけて)明日の相手は慶応大学の林選手なので、チャレンジャーの気持ちで、あと3試合勝って優勝できるように頑張ります」

▼中村主将
「関西チャンピオンだったので、しっかり自分たちのできることをやろうと思ったんですが、終始アグレッシブにプレーされて完敗でした。(コンディションについて)体調も良かったし、昨日の試合もいい試合だったので、その調子でとは思ったんですけど。けどやっぱり、相手のプレーが良かったですね。(相手への対策)色々崩そうとは思ってたんですけど、それをする技術とか、崩すためのベースとなるショットの質が相手のほうが高かったから、上手く崩せずに逆にやられたという感じでした。(今後にむけて)今年最後なので、チームを勢いづけれるような、戦績とプレーをしたいと思います」

▼井戸垣
「相手のスピードに対応できなくて、自分たちのプレーが終始できなくて相手にやられて終わってしまったのが悔しいです。(コンディションについて)疲労とかは全然なくて、いいコンディションではあったと思うんですけど、いいプレーはなかなかできなかったです。(相手の対策)ボレーがうまい相手なので、自分たちが先に前に出て、相手のボレーをなるべくさせないプレーをしようとは思ってました。(今後に向けて)夏の関西学生優勝して、リーグは去年3位で王座に出れなかったので、リーグでも優勝して、王座でも優勝できるように頑張ります」

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