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激動のトーナメント4日目

激動のトーナメント4日目

◇2022年度関西学生新進トーナメント◇3月4日◇於・万博テニスガーデン

【男子シングルス4回戦】
○堤2(6-2,6-1)0●中村
○岩本2(6-2,6-2)0堤野(関学大)
●井戸垣0(1-6,4-6)2堺(兵大)
●堀川1(6(2)ー7,6-3,2-6)2増成(関学大)

【男子ダブルス2回戦】
●井戸垣・堀川1(6-3,3-6,5-10)2冷水(近大)・行岡(和医大)
【男子ダブルス3回戦】
○天野・銘形2(6-4,2-6,14-12)1馬場・大矢(同大)
●中村・堤1(6-1,4-6,3-10)2仲里・蔡(近大)
●井戸垣・堀川1(6-3,3-6,5-10)2冷水(近大)・行岡(和医大)

【女子シングルス3回戦】
○山口2(6-0,6-0)0佐野(関外大)
●福嶋1(1-6,6-2,0-6)2島田(園田女大)
●川本1(3-6,6-3,3-6)2○中西
●加田0(1-6,1-6)2山口(関学大)

【女子ダブルス2回戦】
〇川本・山口2(6-0,6-2)0東・松田(関外大)
●村田・岩岡(園田女大)1(6-1,1-6,7-10)2松木・井上(甲南大)

春の日差しが差し込む中、ベスト8が決まる4日目。関大からは、シングルス10選手、ダブルスは5組が登場。4年生は出場しないこの大会で関大の新時代を担う選手たちが熱い戦いを繰り広げた。

第1シードで登場した中村秋河(商3)は、ダブルスでペアを組む堤隆貴(社1)と同門対決を繰り広げる。コートを幅広く展開するテニスをした中村だったが、まさかのストレート負けを喫した。第1シードを撃破する快進撃をみせた堤。持ち前のサーブとフォアハンドを武器に攻めていくテニスを見せた。最近はスライスの技術を磨いている。この試合でも攻めるテニスを貫きつつも、スライスで中村の出方を伺い打たせるプレーを披露。その結果、第2セットは中村に1ゲームしか取らせなかった。目標は、「優勝」。この勢いのまま、頂点を目指す。

△中村
△堤

第6シードの岩本晋之介(商1)は、同じくシードの関学大の選手と相まみえる。
序盤からアクセル全開のプレーを見せる。力強いサーブやラリーを展開し、相手を寄せ付けないテニスで勝利を勝ち取った。井戸垣一志(人2)は、第4シードの兵大の選手と対戦。序盤から相手のペースに。持ち味を出したいところだったが、反撃できずに無念の敗退となってしまった。

△岩本
△井戸垣

第8シードの堀川莞世(文2)が男子シングルスの最後に登場。関学大の選手と熱戦を繰り広げた。第1セットは4ゲーム連取するも、タイブレークの末に落としてしまう。しかし、第2セットは堀川が反撃を開始する。ラリーで着実に得点を重ね、難なく第2セットを取り勝利への希望をつないだ。関大と関学大の両選手たちに熱い応援が送られる中始まった第3セット。最終セットで巻き返しを狙うも、ラリーで得点することができず、敗北となった。

△堀川

男子ダブルスは3組出場し、勝ち残ったのは1組だけだった。
はじめに登場したのは、井戸垣、堀川組。一進一退の攻防を繰り広げる。2バックの陣形から繰り出されるフォアハンドやボレーを巧みに使ったプレーが決まり第1セットを獲得する。しかし第2セットは、相手のサーブなどに翻弄(ほんろう)され落としてしまう。勝負が決まる第3セット。チームメイトの熱い応援を受ける中、奮闘するも試合は相手のペースに。なかなか反撃の糸口をつかめない中、無念のゲームセット。

最後まで手に汗を握る試合展開を繰り広げたのは、天野響(社2)、銘形剛希(情2)組。同大の選手と対峙(たいじ)した。第1セットを先取する。しかし、第2セットは簡単に落としてしまう。勝負の第3セットは、タイブレークまでもつれ込んだ。取っては取り返す攻防の試合にチームメイトの応援にも熱が入る。「強気で勝ち切ろう」とお互いを励まし攻め続け、勝利の女神が微笑む結果に。この日、一番の熱気を会場にもたらした試合となった。

中村・堤組は第3シードの近大のペアと対戦。第1セットは難なく先取し、幸先のいいスタートを切る。しかし、2セット目からは近大の威勢のいい応援がテニスコートに響きわたる。その影響から相手の調子が上がり、そのまま流れを取り戻すことができず敗北する。「僕が大事な場面でもっと力を発揮できたら試合展開は変わっていたのかもしれない。これから、決め切る場面で本来の実力を発揮できるようになりたい」と堤は語った。

△中村(左)と堤
△井戸垣(左)と堀川
△天野(右)と銘形

女子シングルスは、山口花音(経1)が最初に登場。第1シードの貫禄を見せつけるテニスをする。相手に1ゲームもとらせない圧巻のゲーム展開でベスト8を決めた。「全体的に調子がよく、いつも通りのテニスができた」と山口。もちろん狙うは、優勝だ。このままの勢いで頂点へ駆け上がる。

△山口

川本茉穂(人3)は中西夢乃(経2)との同門対決。2時間を超える死闘を繰り広げた。お互い一歩も引かないラリーを展開し、第3セットまでもつれ込む。しかし、軍配は中西に上がった。川本との同門対決を制した中西。昨年の新進トーナメントで敗れた川本との再戦だった。それだけにこの試合に懸ける思いは強い。序盤は、自分らしいプレーを出すことができ、攻める。第2セットは、川本に嫌なところに攻め込まれるも早く気付き、対応できた。最後まで受け身にならずに攻め続けられたことで勝利を呼び込む結果に。「チャレンジャーという気持ちを忘れずに自分らしいプレーをしたい」と、大学入学後初めてベスト8に入った中西は次戦へ強い意気込みを語った。

△中西
△川本



加田明日香(経3)は、高校選抜チャンピオンの経歴をもつ関学大の選手に挑んだ。必死に食らいついていくも、セットは奪えずストレート負けを喫した。福嶋優美香(法3)は、園田女大の選手と対戦。ロングラリーが続く試合展開になる。第1セットを落とし、第2セットを奪い返す。その勢いのまま、第3セットもとりたいところだったが奪えず、敗退となった。

△加田
△福嶋


女子ダブルスに最初に登場したのは、村田千聡(政策1)だ。園田女大の選手とペアを組む。第1セットは獲得したものの、第2セット以降は相手の流れになってしまう。勢いを戻せないまま、試合が終了した。
川本・山口組は、圧倒的な強さを見せつける。第1セットは相手に1ゲームも与えず先取。第2セットは2ゲームこそは奪われたものの、安定したテニスで着実に次のステージに駒を進めた。

△村田
△山口(左)と川本



今日でベスト8がそろった。明日からは、よりハイレベルな戦いが待っている。敗戦した仲間の思いも胸に、明日も勝利へ突き進む。【文・写真:永松愛】

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