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水川がハットトリック!インカレ予選1回戦を突破

水川がハットトリック!インカレ予選1回戦を突破

◇第69回全日本学生選手権大会出場校決定戦◇対甲南大◇9月23日◇於・グリーンランドみずほ◇

[第1Q]関大1-0甲南大

[第2Q]関大0-0甲南大

[第3Q]関大1-0甲南大

[第4Q]関大3-1甲南大

[試合終了]関大5-1甲南大

開幕好発進だ。新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの公式戦が中止となった大学ホッケー界。そんな中、様々な配慮により、今シーズン初の公式戦となるインカレ出場校決定戦が開催された。例年、1部所属であれば無条件で出場への切符が手に入るはずのインカレ。しかし、従来から枠が減って今大会が行われることになり、関大は甲南大との1回戦に挑んだ。試合は終始関大ペースで進み、2年生の水川幹也(経2)のハットトリックなどで4点差をつけ快勝。1回戦を難なく突破した。

試合開始直後からスコアが動いた。第1Q開始1分でペナルティーコーナー(PC)を獲得すると、水川がストレートでボールを押し込み先制に成功する。その後、ルーキーの森川瑶(よう=人1)が一人で切り込むなど、新生・関大の強さを見せつける。攻撃で主導権を握った関大は、ディフェンスでも強さを発揮。笹木大聖主将(経4)を筆頭に、粘り強い守りで付け入る隙を与えず、リードを守る。

△水川
△森川瑶
△笹木主将

第2Qは多くのチャンスを作るも得点できない。森川大(人4)、五味亨介(環都3)、上田隆ノ介(文3)らが狙うもゴールとはならず、残り6分半でPC獲得も、好守にはばまれる。その1分後に相手にPCを許し少し緊張が走るが、五味を中心に守り切り無失点で切り抜ける。ラスト30秒で必死に攻めるも、この15分間は両チーム無得点に終わる。

△森川大
△五味
△上田

もどかしい時間が解けたのは第3Q。序盤は、ゴールまであと一歩のところで足踏みしていた関大だったが、このQ半分を過ぎたあたりから連続でPCを獲得。そこで追加点を挙げることこそできなかったものの、これが流れを呼び、パス回しをカットした水川がそのまま駆け抜け追加ゴールを挙げた。

△水川

2点リードで迎えた最終Qは、怒涛の得点ラッシュだった。序盤に森川が1点を決めると、中盤にはこぼれ球を山田慧人(政策4)が押し込みこのQ2点目を獲得。さらに、残り7分半で獲得したPCで、再び水川が決め、ダメ押しの3点目を追加する。その後、終了間際にPCから1点を失うも、追従を許さず快勝を収めた。

△森川大
△山田

1回戦を突破し、初陣を飾った笹木ホッケー。次戦の相手は強豪・天理大だが、「少ないチャンスになると思うが、決めきるところで決めて、守り切る。ディフェンスがしっかりがんばりたい」と笹木主将。無限大の底力を信じ、大きな敵に立ち向かう。【文:中西愛/写真:中西愛、森本明日香】

▼笹木主将

「自粛期間は練習ができなかったので、1人1日3㌔走るようにした。余った時間でスティックとボールを触るようにと言っていた。再開されてからは、今年は人数が多いので紅白戦などの試合形式の練習を多めにして今日に臨んだ。(主将になってから)去年の主将と一昨年の主将にあこがれている。そうなりたくてキャプテンを目指した。いいところを取り入れて、自分がこうしたいなと思うところは直しつつ、動かそうと。植村さんは、とにかく練習中は誰よりも全力で、一貫して自分の意見を曲げないところや模範的な行動、私生活から全て尊敬できた。近藤弘さんは、植村さんに比べれば試合に出ることは少なかったが、チームの意見も取り入れつつ、下級生の意見も聞いてくれる。そういうところを取り入れていこうと思っている。(今大会に向けて)もともと1部だったら何もせず出場できたが、こういう形になってしまった。正直今日の甲南大戦は勝つ自信があった。結果5-1だが、もう少し早い段階で点差をつけて、普段試合に出れていないメンバーも出したかった。明後日が天理大で、関西のトップレベルのチームと戦うが、前年のインカレで山梨学院大と点差をつけられたので、今回は善戦したい。(今日の試合を振り返って)早い段階で水川がショートコーナーで決めてくれたのが良かった。後半は点が入ったが、相手チームが人数いない関係で取れた。1、2Qで3点差くらいつけたかった。相手の特徴としては、反則でプレーが止まったときのリスタートが結構早い。自分たちは逆に遅かったので、そこに対応しないといけなかった。(水川について)彼は攻めに関しても守りに関しても、MFの真ん中ということで、チームの要。今回、本当に期待通りの活躍をしてくれた。半年ぶりの試合ということもあり、特に僕たちディフェンスは少しびびってしまった。もう少し後ろでボールを回したかった。前線の人たちは走れていた。(次戦に向けて)かなりしんどい試合になると思う。少ないチャンスになると思うが、決めきるところで決めて、守り切る。ディフェンスがしっかりがんばりたい」

▼水川

「部で決めた毎日3㌔走るというルールを真面目にこなした。おかげで今日走り勝てた。1つ目のゴールは、試合前にとても練習した、PCからストレートで決める形。その通りにできた。そこでモチベーションが上がり、『今日はいける』と。始まってすぐ決まったので大きかった。第2Qは点こそ取れなかったが、ずっと攻めれていたので、このまま行けたらどれかは決まるだろうと。走るのをやめずにやっていた。(第3Qの得点について)ディフェンスラインのパス回しのところをカットして、そのまま決めた。これも走りこんでいた成果が出た。(第4Qの得点について)PCから森川さんが僕に出してくれて、そのままダイレクトで決めた。これも練習通り。PCの練習はとにかくやってきた。その通りできた。とりあえず1回戦目勝てたのでうれしい。(チームの雰囲気は?)練習内容が試合を意識したものになった。みんなのやる気も去年よりさらに上がっている。(次戦に向けて)この調子のまま行けたらいいなと。相手が強いので、ディフェンス意識で。技術は相手が勝っているので、足では負けないように。3㌔のランニングの成果を出していきたい」

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