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天理大に悔しい敗戦も、「絶対にまだまだ勝機はある」

天理大に悔しい敗戦も、「絶対にまだまだ勝機はある」

◇2020年度関西学生リーグ戦2日目◇対天理大◇於・八尾市立総合体育館◇

[第1Q]関大19―17天理大
[第2Q]関大7―18天理大
[第3Q]関大24―20天理大
[第4Q]関大22―23天理大
[最終結果]関大72―78天理大

リーグ2戦目、男バスは天理大と対戦。「 相手のペースにのまれ、自分たちの展開するバスケットが遅くなった 」と田代良雅主将(商4)。身長のあるプレーヤーを多く擁し、スローペースでバスケットを展開する相手に終始ペースを握られる試合となった。

第1クオーター(Q)序盤、岸拓也(経3)のジャンプショットやスリーポイントでリードを奪う。菅原紳太郎(文4)のバスケットカウントやゴール下シュートが決まり勢いに乗れたと思われたが、相手も食い下がりなかなかリードを広げられない。2点リードで最初の10分を終える。

△岸
△菅原
△秋岡和典(人4)

第2Q、序盤に立て続けに相手に得点され、逆転を許す。開始約2分30秒後、岸のスリーポイントが決まりスコアが動く。 だが、「 自分たちがもっと強く意識していればリバウンドとかこぼれ球とか、取れるシチュエーションは全然あったと思う 」と菅原。オフェンス、ディフェンスを問わずリバウンドやルーズボールを制され、苦しい時間が続いた。 この10分での関大の得点はわずか7点。自分たちのペースをつかめないまま前半を終える。

△福島大智(法2)

後半最初の10分も、相手のペースは続く。インサイド、アウトサイドを問わず攻撃を展開され得点を決められた。だが、途中出場の田代主将を筆頭に、なんとか流れを変えようと奮闘する。終盤には西村晴人(商2)のタフショットや糸瀬公平(人2)のスリーポイントが決まり、点差を縮めた。

△糸瀬
△西村
田代

迎えた最終Q。序盤、相手に連続で得点を許し再び点差が開く。しかし、竹村崚(文3)のアシストで菅原が得点を決めると西村のカットインや大内一慶(社1)の得点が決まり食らいつく。しかし、流れをつかみかけたときに、相手の得点が決まることやミスがでることが続いた。点差を縮めた時間もあったが、逆転することはかなわなかった。

△竹村
△大内

「 ずっと苦しい展開だった 」と田代主将。自分たちのバスケットを展開することができず、今季初黒星を喫した。しかし、最後まで必死に食らいつき、大差を付けられることはなかった。

「絶対に勝つチームとか、絶対に負けるチームとはかない。今日悔しかったので、勝ちたい」と西村。 歓喜の勝利と悔しい敗戦を味わったこの2戦。足りないものや、通用するものなど、得るものも多かった。 「 自分たちに足りないところは多くあるし、逆に言えばその改善点さえ克服すれば絶対にまだまだ勝機はある 」 と田代主将。次戦では大体大との対戦する。短い時間の中で課題を修正し、一つ一つ勝利を重ねていく。【文/写真:金田侑香璃】

▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「残念ながら、今日は負けてしまった。私たちはゲームをコントロールすることができなかった。ゲームプランを遂行することができなかった。敗因は、ゲームのペースを掴めなかったこと。ゲームの中でスピードが足りなかったし、相手チームのスローペースに対応することができなかった。とても良いディフェンスを行えていた。しかし、良かったディフェンスの数が少なかった。私たちはこれまでのように攻撃的にプレーすることができていなかった。そして、もう一度アジャストしないといけないのは両サイドからの攻撃と、ローポストでのディスアドバンテージの部分。最後の1分は、勝てるチャンスは少なかった。オフェンスの機会を増やして、相手のミスショットを誘うようにした。だけど、とてもスローペースでプレイし続けてていたから、残り1分での勝利の可能性は低いと感じた。攻撃の面で良くない決断をしてしまったと思う。(次戦に向けて)まず、残りの9試合に向けて、調整が必要。今回の試合について分析をして、どうしていかないといけないのか、今日のような試合を繰り返さないためにしっかり考えていかないといけない」

▼田代主将
「相手の選手が全員大きくて、スピードが遅いハーフコートバスケットをしてくるなかで速いバスケットを展開していかないといけないってことは全員がわかっていた。だけど、相手のペースにのまれ、自分たちの展開するバスケットが遅くなった。だいぶ疲労もあったのかもしれないけど、オフェンスでボールマンもそうだしオフボールのプレーヤーも全員スピードが同じだった。そのハンドオフに対して、相手がハードショーを結構強めに出てきて、リズムが取れなかった。さらに、昨日ラッキーで入ってたシュートが今日は落ちた。そこで乗り切れなかった。しんどい試合になった。ずっと苦しい展開だった。でも、その中でよく我慢して、2桁に開けられてもすぐ1桁に戻してた。そこは全員が気持ちで負けていなかったということ。そこでついていけるチーム。昨日はそこで食らいついて食らいついて我慢して離せたけど、今日は逆転できなかった。あとは逆転するだけ。そこに何か、足りない部分がある。あのしんどい時間帯、足が重くなった時間帯でどれだけ走れて、ディフェンスもタイトにできるか。そこを継続しないとこれからも同じような展開になったときに負けてしまう。だから、そのしんどい時間帯、締めないといけないときに、どれだけタフにコート上の5人ができるか。そして、それだけしんどいってことは控えが出た時に、控えの選手がユリアンが思ってることをもっと実行できればいい流れになったのかなと思う。(自身の出場に関して)たぶん、ユリアンも正直このままじゃ勝てへんと思ったからこその、博打だったと思う。何か変化を加えたいと思って投入されたのが佑真(山内)と俺。4回生が意地を見せろっていう意味で、そうなったのかなと思う。個人的にはいきなりバスカンを与えてしまったのはほんまにあれはあかんかったと思う。でもその後に他のやつが俺が入ったことによって、何とかせなかんなっていうのが見えた。カズが引っ張って、プッシュしてくれた。あそこで火がつきかけたかなと、そういう印象だった。だけど、そこで守りきれなかった。点は取れたけど、守りきれなかったからそこは俺の仕事かなと。ディフェンスがもっと頑張れれば良かった。そこは個人的な反省。本当に重たかった。選手は頑張ってたけど、あのスローなペースと、どうしてもしんどい時間帯こっちのシュートが入らなかった。ボックスアウトはしてるけど、嫌なところに落ちてゴール下を決められたり、ああいうちょっとした積み重ねで今日は天理に微笑んだかなと。大きい選手が何人も出てきて、つらい部分ではあった。そこでのちょっとした感覚のズレというか、考えのズレもリズムを狂わす要因の一つになった。悪くはなかったんだけど。ペイントの中に入っていたらダブルチームとか、ペイントの外でドリブル開始したらダブルチームとかっていうのはしていた。でもやっぱりその練習がまだまだできていなかった。その中で、ユリアンを信頼して「やってないけど君たちならできるよ」って。そう信じてくれてやった。成功していい部分も見えたし、それができなかった場面もあった。そこは次の試合に向けて、大きい選手に対してどうアジャストしていくかっていうのは練習のなかで変えていかないといけない。いい経験ができたかなと。近大にしても、京産にしても、神戸医療にしても留学生はいるし、そこに対してしっかり準備して臨めばいいリズムでできるかなと。本望を言えば、2勝したかった。2勝して来週の体大戦に臨みたかった。現実はそう甘くはなくて、昨日勝ててちょっといけるかなと思ったところで負けた。やっぱり自分たちに足りないところは多くあるし、逆に言えばその改善点さえ克服すれば絶対にまだまだ勝機はある。あと9戦、今年は1巡しか勝負はないからほんまに一戦一戦が命取りになる。あとは、この負けを受け入れてそれをどう自分の強みに変えていくか。それで大事になってくるのは今からの1週間。短い3日4日しかない練習でも改善できる部分は多くあると思う。今日の敗因は、特に自分たちのオフェンスのスピードを上げれなかったことだから、そこにもう一度フォーカスしてやっていければと思う。体大は今日に比べたらサイズはちょっと落ちるけど、ウィリーが飛んでくるし、リバウンドはすごい強いチーム。ディナイも強いしハードショーも出てくる。しかもすごく速い展開でバスケットをしてくる。天理とのギャップはすごくあるけど、うちもスピードバスケットだから、その体大と同じスピードの感覚で練習をすることがすごく大事。その練習と試合でギャップが生まれないように、この期間の練習はすごく大事にして万全の状態で全員けがをせずにしっかり臨みたい」

▼菅原
「自分がフリースローを決め切れていれば勝てたのもあったし、フリースロー以外を見ても、結構インサイドの最初の相手のミドルシュートのチェックの意識が自分のチームのディフェンスは緩かった。そこが前半でリードされた原因かなと思います。こっちのスクリーンのプレーのところで自分のインサイドのディフェンスがブリッツ、強くショーハード出るのはビデオを見てわかっていたので、そこは自分が狙いどころっていうのを意識してたので、今日は積極的に攻めようと思っていました。自分らより全然でかい人たちが3、4人いるチームに対して、何本かリバウンドをとられるのはしょうがないと思うけど、それでもやっぱり自分たちがもっと強く意識していればリバウンドとかこぼれ球とか、取れるシチュエーションは全然あったと思う。これから留学生がいるチームと当たるから、そこで弾いたボールとかももっと取る意識をインサイドはもちろんだけど、チーム全体で強く持たないといけない。今日、1回弾いてはいたけど、そのあと取られるシーンが多かったから、そこはしっかり修正していきたい。3ピリのときに、ユリアンがよく波が来たときに自分たちでもっと上げなくちゃいけないって言っていたところで、何本かその兆しが見える部分があった。だけど、そこでディフェンス、どうしてもリバウンドを取られたりとか、そこでインサイドばっかに出て、外でミドルシュートとかを決められるシチュエーションがあった。やっぱりディフェンスの意識っていうのをもう1段階レベルを上げていかないと、やっぱり勝負所で自分たちで追い上げるのは難しいと思う。しっかりみんなで修正して次の試合に臨みたい。大体大は去年と違ってすごいスモールラインナップになってて今までやったチームよりも動きが速いと思うから、その分自分たちのコミュニケーションとかをもっと速く的確にとっていかないとすぐ隙を突かれてオフェンスでやられると思う。まず、そこのディフェンスの意識を上げることと、相手が自分たちより大きい小さい関係なく、インサイドが走ってブレイクを出すっていうのが自分たちのいい流れを作れるスタイルだと思うので、そこはやめずに続けてやっていければ自分たちのいい流れができて勝てるんじゃないかなと思う」

▼竹村
「ユリアンは1年のときから練習に来てくれてて、お互いにコミュニケーションを取ったりしてた。ガードの大切なこととかプレーで大切なこととかを結構教えてもらっていて、個人スキルの練習とかも結構ユリアンは難しいけど声掛けてくれてやってた。新チームが始まって練習で5対5をするときにスタートで使ってくれてた。まだ、ガードのことで怒られることもあるけど、信頼はされていると思う。今スタートで、3回で出してもらってる分、4回生のためにもしっかりせなあかんなってのはあります。僕は、去年はけがして出れなかった。今年、しっかりけがを治して今出れてるから自分の活躍も大事やけど、しっかり4回生のためにインカレに出るのが1番の目標。4回生は、すごい仲がいいし、いい人たちばかりだから絶対インカレに一緒に行きたいと思ってる。3回は俺と岸しかいないけど、上回生としてプレーでも精神的な部分でももっと声出して、引っ張っていきたい。今日は、ガードのところをピックしたらハードに出てくるディフェンスだった。前半、自分がドライブしてファウルがもらえなくてシュートを外してしまったりした。そこを強く決め切ってたら、もう少し流れは変わっていたと思う。後半、ちょこちょこアシストはできたんですけど、もうちょっとボールを散らしてパスの流れを速くした方が良かったかなと思う。そこが反省。前半ちょっとシュートが入らなかったから流れが悪い感じやったけど、全然良いシュートは打ててたと思う。昨日と逆の展開だったから、みんなちょっと暗い感じになってた。そこで自分がガードとして声掛けもせなあかんかったし、悪いゲームではなかったけどさっきユリアンも言ってたけど、オフェンスの動きとかが遅かったから、相手のペースにのまれていたっていうのはあると思う。オフェンスのスピードとか流れは自分がガードとして作るものだと思うから、そこは今日できていなかったので、次の試合からはもっと意識してやっていきたい。ゆっくり、しっかりハーフでオフェンスを作ってくるタイプやから、それでディフェンスはまあまあできてたけどタフショットを決められたりしてそこからのオフェンスへの切り替えとかが悪かった。後半は結構こっちのシュートがちょこちょこ連続で決まって追い上げていって、相手も決め切れなくなってた。そこでペースをもっと上げて、相手のペースに乗らないようにせなあかんかったけど相手がスローペースに乗せるのが上手かった。相手はでかい選手が多いから、それは相手が賢かったと思うし、2巡目はないけどやっぱ他の留学生がいるチームに対して速いペースでやるのは大事やと思う。今日の試合の反省とかを生かして近大とか神戸医療福祉とか、留学生がいる相手に戦い方を変えてやっていきたいです。みんないいシュートは打ててたし、強気でやってたし、それで相手のファールが混んでよかったけど、あと1本のところで自分もシュートを落としてしまったりとか、ミスが出てしまった。自分がガードとして1本決めなきゃいけないときにミスをしてしまったので、そこはめっちゃ反省しています。自分がなかなかシュートを打つ機会がなくてそこで後半に回ってきたときに決めきれないとあかんし、岸とか晴人(西村)に頼りきってたらこういう展開になったときに勝てない。岸にはマークが集中すると思うからそこでどれだけ周りがシュートを決めて散らせるかだと思う。自分もアシストはちょこちょこあったけど、要所でシュートを決められていなかったので、そこを反省して、しっかりシューティングとか、練習を頑張って来週に臨みたいです。大体大はガードがめちゃくちゃ上手いので、自分もしっかりファールを抑えながら頑張って止めて、そしてペースも速いので、みんなで言ってたんですけど、この1週間練習のペースをしっかり上げて相手のペースに飲まれへんようにしっかり自分たちのバスケをできるようにしたい」

▼西村

「悔しいし、個人的に昨日の関学戦にしても今日にしても自分が点数を取らなきゃいけないと思いすぎてたと思う。ドライブに行って潰れたりすることがすごく多かった。普段だったらもう少し落ち着いてというか、スペースを見て上手くかわしてドライブしてシュートまでっていうのが得意。だけど、このリーグ戦、あまり行けてへんかなって思います。点数が止まったときとかが特にですけど、やっぱり自分がやらなかんなってなってしまう。そこが原因かなと。もう少し外にキックアウトするとか、そういうことが苦手なのでそこをできるようにしていきたい。去年は1年生だったし、ミスしても周りが先輩ばかりで初めてのリーグ戦やからミスしてもいいってずっと言ってもらってたから思いっきりやるだけだった。今年は去年1年間ずっと試合に出てた中で迎えた。今年は去年みたいに軽いミスとか調子が良くなかったでは済まされないし、責任がある。紳太郎さん(菅原)も崚くん(竹村)も去年けがで出れてなかった。カズさん(秋岡)もけがしがちだったし、去年からずっと通しで出ているのは僕と拓也さん(岸)。多く試合に出ている分、下級生ですけどプレーで引っ張っていきたい。僕はプレーで引っ張っていかないといけないと思う。天理はみんなでかいので、インサイドが強かった。リバウンドも取れへんし、ガードもうまくて、インサイドにパスを通されて、そのときのローテーションができていなかった。簡単にゴール下で決められたり。ローテーションができていても身長差があって上から簡単にいかれたり、ファウルが混んだりした。ずっと天理ペースだったと思う。ちょっと強いなと思いました。比較的、一気に点差を離されることはなかった。去年とかだったら短時間で離されてもう無理やなって雰囲気の時があった。今年は田代さんもベンチにいるし、紳太郎さんも声をめっちゃ出してくれてる。空気が下がりそうな時でも盛り上げて立て直そうってチームでできていた。大智(福島)とかカズさん(秋岡)も声出してたし、そこは今年のいいところだと思う。体大は上手いプレーヤーもいるし、スピードも速い。去年からメンバーはあまり変わっていないので強いと思う。今日も、体大と同志社が試合をしてて、体大が勝つかなと思ったけど同志社が勝った。絶対に勝つチームとか、絶対に負けるチームとはかない。体大も今日負けた分、次気合入れてやってくると思う。それでも僕らは勝てると思う。今日悔しかったので、勝ちたい。自分たちのバスケットをして、ディフェンスをちゃんとして速くボールを持っていってオープンシュートを決めるっていう自分たちのバスケをやったらできると思うので、勝てるように頑張りたい」

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