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ルーキーの力投に打線が応えた!開幕3連勝を飾る

ルーキーの力投に打線が応えた!開幕3連勝を飾る

◇令和2年度関西六大学連盟秋季リーグ第2節◇対阪大1回戦◇9月24日◇南港中央野球場◇

関大000 000 302=5
阪大001 000 000=1 

(関)所、前川-谷村
(神)藤井-古田

1(三)今井
2(捕)谷村
3(指)鈴木
4(一)福山
5(左)松本航
6(右)東原
7(二)野村
8(中)山田
9(遊)東條

リーグ3戦目の相手は昨秋2試合連続コールド負けを喫した阪大。「 春がなくなった先輩たちの分も自分たちがリベンジするっていうのは言ってた 」と東條光希主将(安全3)。序盤は決め手に欠け苦しい展開となったが、終盤に逆転しリベンジを果たした。

先発は所知樹(安全1)。「調子はあまりよくなかった」と先頭打者に四球を許すなど、苦しい立ち上がりに。そのなかでもなんとかスコアボードに0を並べる。

△所

だが、3回1死から安打と犠打で得点圏に走者を進められると、相手に適時二塁打を放たれ、先制点を献上する。後続を斬り、最少失点でこの回を切り抜けた。6回には先頭打者に出塁を許したが、併殺で打ち取り3人で終える。

ルーキーの力投に応えたい打線だったが、チャンスでミスが出るなど、勝負所で精彩を欠き、得点を決められない。

△野村勇人(安全3)
△ 谷村駿也(人2)

試合が動いたのは7回だった。2死から野村が相手エラーで出塁すると、 「調子は良かった」と続く山田樹生(社3)が同点適時3塁打を放つ。さらに、東條が四球で出塁し、盗塁を決め2死二、三塁とする。

△山田

ここで打席に立ったのは 、今井怜央(人2)。「 ピッチャーが置きにくるだろうと思って真っ直ぐ1本で絞っていた 」と走者一掃の勝ち越し適時打を放ち、逆転に成功した。

△今井

所が7回1失点の粘投で、前川一輝(人3)に託す。8回を三者凡退に抑える。

△前川

最終回、野村が相手エラーで出塁すると、再び山田の適時三塁打が飛び出す。続く東條の犠飛でこの回2点を追加。その裏、前川が走者を出しながらも無失点で締め、開幕3連勝をつかんだ。

△東條

「 こういう試合をものにできるってことが今年の関大の、僕たちの良さ 」と今井。苦しい展開の中でも、勝機をつかみ続けた3戦。一つ一つが頂点への布石となる。「 全員で戦って一勝を取れるように 」と東條主将。勢いをそのままに、関大準硬の躍進はまだ続く。【文・写真/金田侑香璃】

▼東條主将
「例年、授業期間が始まって上手くいかなくなったり、打てなくなったりする。そのなかで、今日も序盤は打ちあぐねていて正直苦しい展開だった。でも、後半しっかりとみんなでつなぐことができた。その点はよかったと思う。僕が先頭で出た回で、1アウト二、三塁になったときに、サインミスをしてその回に点数が入らなかった。チャンスのところで流れを持っていかれてそのあと先制されて、打てなくなって苦しい展開になったと思う。(7回について)2アウトからエラーでランナーが出て、それでシゲ(山田)が打ってくれて、そのなかで全員でつなげたことが良かった。(自身について)打撃内容は悪くない。あとは、ピッチャーへの声掛けであったり、そういう部分をやっていけたら。先制点を取られた場面で1点で抑えた。それはあの悪い流れの中で大きかった。そのあと、所がずっと粘って投げてくれて次のチャンスでしっかり逆転することができた。それが今日のポイントかなと思う。(所投手について)1年生で、もっと試合に出てる上回生が助けなきゃいけないと思う。もっと次の試合からは助けられるようにしたい。課題は序盤のチャンスで点が取れないこと。これは今日までの3試合全てに言えること。収穫は、終盤で逆転できたこと。今後の試合でも生きてくると思う。(チームの雰囲気は)悪くはないと思う。たけど、もうちょっと元気出していかないと。みんな失敗して、そのまま引きずってる感じがある。それはすぐ切り替えて、チームが勝てるような雰囲気づくりをしていきたい。(相手チームについて)去年も2試合連続コールド負けしたので、苦手意識があったかなと思う。そういう面では今日もずっと耐えられて、結構苦しい展開になった。去年2試合連続コールド負けをしていたなかで今日しっかり先輩の分も、春がなくなった先輩たちの分も自分たちがリベンジするっていうのは言ってた。勝てたのでよかった。明日も苦しい試合になると思うけど、全員で戦って一勝を取れるように頑張ります」

▼山田
「今日の調子はよかった。正直、3打席目は代打を出されると思っていて、打席に立てたことに満足していた。4打席目も前の打席で打てたので満足して臨んだ。何も狙い球は絞らずに打席に立っていました。打ったのは両方とも真っ直ぐ。打った感触は両方とも抜けるなと思いました。3打席目の方が感触は良かった。2打席目でバントを失敗して、チームに迷惑をかけていた。そのなかで、1回生の所がいいピッチングをしてくれていたので、終盤に同点打を打ててよかったです。次戦に向けて、バントをしっかり練習して自分のできることをしたいと思う」

▼今井
「授業期間が始まって練習する時間も、夏休みのときより少なくなった。そのなかで自分なりに自主練したりとかで調整できてその結果が今日出たので、いい調整ができてるのかなと思う。1番バッターなので、初回、第1打席で絶対に出なきゃいけない。今、3試合終わって全部出れてない。なので、正直調子がいいとは言えない。でも、ここっていうところで1本出せているので、チームには貢献できているのかなと思う。3打席目の勝ち越しのタイムリーはみんながつないでくれて、前のシゲさん(山田)がつないでくれて同点になって、いい流れでいかせてもらった。楽に打つことができた。カウントもノーツーだったので、ピッチャーが置きにくるだろうと思って真っ直ぐ1本で絞っていた。打ててよかった。(相手投手は)真っ直ぐが遅いけど、ツーシームとかでボールが結構動いたりとかした。苦労はしたけど、徐々に合わせることができたかなと思う。所が頑張ってくれてて、全然点が取れないなかで、所には申し訳なかった。ただ、こういう試合をものにできるってことが今年の関大の、僕たちの良さだと思う。こういう試合を勝ち取れたら優勝につながると思う。まだまだ始まったばかり。この調子でいけたらと思う。この流れで、明日も勝って連勝して、同志社とか立命とかに向かっていきたい」

▼所
「今日の調子はあまり良くなかった。その中でもベンチに帰ったときとか、声を掛けてもらって、谷村さんにもたくさん声を掛けてもらった。それがあったからいいピッチングになった。部活が毎日あったけど、授業が始まって時間が限られてた。そこでうまく調整することができていなかったと思う。いつもとは違うことをしてたので、そこでブレみたいなのが出た。6回の先頭にヒットを打たれたけどそこでゲッツーで打ち取れた。そこはよかったと思う。でも、今日は反省点が多い試合。今日は全球種使いました。でも、あまり使い物にならなかった。今日は、途中から速い変化のスライダーを使っていて、それが中盤ぐらいから入り始めた。そこに助けられた。点が入らない試合展開で、先輩方に『ごめんな』とか言われた。だから自分が頑張ろうって気持ちになった。点が入らなくて、締まった展開になって、いいピッチングになったと思う。球数は今日は見てなくて、ただ一生懸命投げるだけだった。初めての球場だったり、初めての第1試合でって初めてのことが多かった。慣れてない部分はあるけど、そこは自分が頑張るしかない。相手チームから嫌な声があったので、そこでちょっと流されかけてたところがあった。そこは相手にやられたなという感じ。ここまで落とさずこれたことは自分の中では上出来だと思う。今後は私大で、結構詰まった展開になると思う。今日みたいなピッチングをしていたらきついと思うのでもっといい準備をできるようにやっていきたい」

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