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打線沈黙で完投許す

打線沈黙で完投許す

◇令和4年度関西学生春季リーグ戦第2節◇対近大1回戦◇4月9日◇皇子山球場◇

関 大 000 010 000=1

京 大 000 011 00X=2

(関)辰己、金丸-有馬

(近)久保-西川、大杉

1(左)岑

2(遊)佐藤

3(右)中井颯

4(一)上神

5(捕)有馬

6(三)富山

7(中)柳本

8(二)黒岩

9(投)辰己

前節を落とし、スタートダッシュに成功できなかった関大。勝ち点を得るために何としてでも先勝したい。しかし、相手先発・久保を打ち崩せず。第1ラウンドは勝利とならなかった。

関大の先発は辰己晴野(人4)。リリーフとして登板し、三振の山を築いた前節と打って変わって、打たせる投球で相手を抑える。ストライク先行のテンポのよいピッチングでスコアボードに0を並べていく。

辰己

一方、相手投手も好投を見せ、どちらも引かない展開が続く。4回までに出塁したのは失策での1度のみと、攻撃の糸口を見出だせない。

△佐藤慶志朗(経2)
△中井颯良(政策3)

5回表に試合が動く。先頭の有馬諒(商3)が左翼線への二塁打で出塁。続く富山雄正(情2)が犠打を決め、三塁に走者を進める。先制のチャンスで打席に入るのは柳本直輝(人3)。2ストライクに追い込まれるものの、ファウルで粘り、打てる球を待つ。そして打った三塁手へのゴロは相手の失策を誘い、1点を先制した。

△有馬
△富山
△柳本

その裏、先制点をもらった辰己だったが先頭打者に二塁打で出塁を許す。続く打者にはセーフティバントを決められ、無死一、三塁のピンチに。その後は犠飛を放たれ、同点に追いつかれてしまう。

6回裏、辰己は2死から連打を浴び、一、三塁のピンチを招く。5番打者に放った初球は暴投となってしまう。三塁走者を返してしまい相手に1点のリードを許した。

7回、先頭にストレートの四球を与えた辰己。だが、続く打者の犠打を好フィールディングで併殺に。テンポの良い投球だけでなく、守備の面でも流れを呼び込み、味方の反撃を待つ。

△辰己

8回には代打攻勢で森田聖士(社3)、久保田翔太(人2)が登場する。しかし、捉えた打球は無情にも相手の正面を突き、出塁することができない。

△森田

その裏、マウンドに上がったのは金丸夢斗(文2)。先頭打者に安打を許すものの、無失点に抑えた。

△金丸

何とか同点に追いつきたい最終回。1番から始まる打線は積極的に打ちにいくも三者凡退に倒れる。久保を攻略することはできなかった。

2安打と打線が奮わなかった関大。勝ち点を得るためにはここから2勝するしかない。まずは次戦、勝利を収めたい。【文:荒川拓輝/写真:荒川拓輝、上田紫央里、吉田千晃】

▼早瀬万豊監督
「(試合を終えて)辰己が粘りのピッチングで接戦に持ち込んでくれただけにちょっともったいないと思います。攻撃で1点でも多く取ることができなかったです。相手の久保君が粘り強く投げていたというのもありますが、つながらなかったです。そう簡単に点は取れないと思っていましたが3点は欲しかったです。先制点を取った後、すぐに追いつかれたのはもったいなかったです。2点目もワイルドピッチでもったいなかったです。(打ちあぐねた原因は)粘り強く投げられたというのもありますが、そこはある程度予想しているところでした。それでもずらされていたり、自分のスイングができなかったのが後半まで続きました。(柳本は追い込まれながらも粘りのバッティングで先制点をもたらしましたが)何とか1点を取ろうという感じでした。ギャンブル的にスタートするというサインでした。あれでライナーだったらダブルプレーになりますがそれも覚悟でした。(辰己のよかった点は)ここのところは練習でも成長して、いい部分が見られます。相手は7人が左バッターなのでそういう部分も期待していました。今後につながる内容だったと思います。勝ち投手にしてあげたかったです」

▼上神雄三主将(法4)
「(試合を終えて)2安打でピッチャーを助けられなかったことが敗因だったと思います。(チームの雰囲気は)ベンチは声は出ているのですがなかなかヒットが出ずに、自分たちの流れに持って来れなかったです。(相手投手のよかった部分は)外にも内にも投げ分けができ、打たせて取るピッチングにやられました。(捉えた打球も多かったが)捉えた打球もありましたが正面にいくということはバッテリーの思い通りになっていたと思います。(守っていて辰己投手はどう見えたか)テンポも良く、守りやすかったです。(明日の試合に向けて)今日を落としたので明日、明後日と勝たないと勝ち点を取れないです。とりあえず明日、勝ちにこだわってやっていきたいと思います」

▼辰己
「(試合を振り返って)今日先発を任されて、1戦目を絶対勝って次につなげようと思っていました。粘りのピッチングはできましたが、最後の最後に粘りきれずに2点目を取られたのでそこが悔しいです。(内容は良かったか?)ストライク先行で追い込むことができました。追い込むことを課題としていたので内容的には悪くなかったです。最後粘りきれずという自分の課題が1つ増えました。(前節までは三振を多く奪っていましたが今日は打ちとるピッチングにシフトしたか?)先発なので長いイニングを投げるために簡単に打ち取りました。早いカウントで打ち取って球数を少なくすることを考えていました。打たせて取ろうと最初から思っていました。(次の試合に向けて)明日は勝って3戦目につなげ、3戦目に投げることがあったらこの悔しさをバネに絶対勝ちたいと思います」

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