◇ 第94回日本学生氷上競技選手権大会フィギュア競技2日目 ◇1月5日◇帯広の森スポーツセンター◇
[3、4級男子]
1位 酒井 45.90
[5級女子]
12位 岩本 46.92
[6級女子]
25位 久保涼 51.48
全日本インカレ2日目には、3人の選手が登場。それぞれのクラスで実力を発揮し、中でも酒井優真(環都2)は3、4級男子で優勝を果たした。
現在、6級の取得に励んでいる酒井。3、4級男子の中ではトップクラスに難しい演技構成で臨んだ。冒頭、3回転トーループに果敢に挑戦。立て続けに2度挑みどちらも転倒してしまったが、回転はしっかり回り切る。スピンを成功させ、高く跳び上がってダブルアクセルを着氷。終盤のルッツジャンプ、フリップジャンプは回転不足や転倒となったが、終始スピードに乗って高難度のプログラムを滑り切り、他の選手を圧倒した。1位に輝いたものの、本番の演技について満足度は「4、50%くらい」とまだまだ満足はしていない。今後、さらに上のクラスでの活躍に期待だ。
5級女子には岩本理彩(外2)が出場した。最初の2回転フリップ+2回転トーループを流れよく着氷。次の2回転ルッツやシングルアクセルも軽やかに決めた。中盤、苦手としているループジャンプでは回転が足りないまま降りてしまい手を着く場面があったが、その後は連続ジャンプを始め、各要素を丁寧にこなした。「ちょっと悔いの残る試合になった」というが、全国の舞台で優美な演技を披露した。
6級女子の久保涼音(政策3)は、このクラスの1番滑走となった。前半に多くの2回転ジャンプを入れる演技構成で挑み、幅のあるルッツやフリップなどを次々と決めていく。途中、3連続ジャンプでの失敗はあったものの、そのほかのジャンプは余裕を持って着氷。スピンでは安定感を見せ、手足を大きく使ったステップシークエンスで魅了した。
酒井が、今大会では関大生初の優勝者となり、岩本と久保涼も全国から集まる強豪相手に健闘した。残りの2日間では7、8級男女の試合が行われる。男子は、2年前に団体優勝も果たしており、今回も期待される。個人、団体ともにどのような戦いが繰り広げられるか注目だ。【文/写真:森本明日香】
▼酒井
「ジャンプがいろいろ決まらなかったんですけど、スピンとか決まって1位取れたので良かったです。(ジャンプの構成は)結構攻めました。(初めての全日本インカレだったが)特に緊張とかはしなかったです。(今大会での目標)優勝することは一番の目標で、フリップとダブルアクセルを決めることを自分の中では目標にしていました。(自分の演技の満足度は)4、50%くらいです。(今後の目標)級が高くなると周りのレベルも上がってくるのでそれに負けずに常に優勝を狙っていきたいと思います」
▼岩本
「(演技を振り返って)一番跳びたかったフリップとルッツは跳べたんですけど、苦手としているループは回転も回らずに降りてしまって、スピンも前の試合と同じような失敗をしてしまったので、ちょっと悔いの残る試合になったかなと思います。(今大会での目標)練習でもノーミスの演技はあったのはあったけど少なかったので、自分ができる限りのことは全部やり切って、初めての大会なので楽しもうと思いました。(実際に出場して)最初は緊張してコーチからも顔が引きつってるよって言われたんですけど、落ち着いてとかいろいろ声をかけてもらって、めっちゃ楽しめたっていうわけではないけど緊張はほぐれて楽しめました。(今後の目標)ダブルアクセルの練習を始めたので、来年も西インカレを通過してこの大会に戻ってくるのと、その大会でダブルアクセルを入れられるように、3連続のジャンプも入れられるように頑張りたいと思います」
▼久保涼
「(全日本インカレの目標)同日に出場するメンバーが全員初インカレだったので、そのメンバーと共にこの経験を楽しもうと思い挑みました。(演技を振り返って)無観客でしたが関大チームや他大学の同期などが観客席にいるのをみて緊張せず、安心して滑ることができました。ジャンプ1つ、スピンを2つをミスしてしまってあまり良くない出来だったのですが、最後まで滑り切ることができてほっとしました。(今大会での収穫)今回の経験で私のスケートに足りないものが多すぎると実感しました。まずは今回失敗したコンビネーションジャンプやスピンを強化し、スケーティングを磨いて次の全日本インカレにつなげれるようにしていきたいです。次の1年は全てがラストになるので悔いのないようにしていきたいです」
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