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三宅4回転サルコー成功!男子シングルは2人がフリーへ

三宅4回転サルコー成功!男子シングルは2人がフリーへ

◇第90回全日本フィギュアスケート選手権大会2日目◇12月24日◇さいたまスーパーアリーナ◇

[ペアショートプログラム(SP)]
1位 市橋・柚木 34.77

[男子SP]
6位 三宅 90.52
17位 須本 68.55
29位 木科 45.92

全日本選手権大会(全日本)競技2日目は、ペアSPと男子SPが行われた。先に行われたペアSPでは市橋翔哉(安全4)が登場。ペアは1組だけの出場となったが、3年ぶりの全日本に新たなペアで挑んだ。

ペア選手歴が長い市橋が、柚木心結(京都宇治FSC)をリードするよう意気込んでリンクイン。冒頭のツイストリフトは、何とか柚木を受け止めるも、次の3回転トーループは2人でそろって決めることができない。しかしすぐに立て直し、スローの2回転サルコーを成功させた。そこから流れ乗ると、リズムに乗って軽やかなステップシークエンスを披露。デススパイラルでは市橋が転倒してしまったが、このペア初の大舞台を楽しんで滑り切った。

△市橋・柚木組

ペアの後には男子SPが開始。関大で最初に登場したのは木科雄登(安全2)だ。 曲はマイケル・ジャクソンのBad。冒頭では華麗なムーンウォークをみせる。最初のアクセルは惜しくも転倒。続く3回転ルッツもうまくきめきることができない。しかしフライングキャメルスピンをレベル4で獲得し、観客の手拍子も大きくなる。最後のジャンプは3回転ループを決めるも、セカンドジャンプの3回転トーループにつなげることはできなかった。それでも演技後半、情熱的な曲調に合わせたダイナミックなステップシークエンスをみせ、力強く滑り切る。演技後は非常に悔しそうな表情を浮かべた。

△木科

今大会優勝候補が大勢集まる第4グループの1人目に登場した須本光希(政策3)。しなやかに氷上を駆け、迎えた最初のジャンプ。3回転ルッツ+3回転トーループのコンビネーションジャンプを跳ぶ。続くダブルアクセルも安定してきめた。その後は3回転フリップで着地が乱れるも、3種類のスピンは全て最高のレベル4を獲得する。最後のステップシークエンスではリンク全体を使って、盛り上がった曲とともに全身でダイナミックに表現した。

最終グループに入った三宅星南(情2)。美しい旋律に合わせ滑り始めると、大きく跳び上がって4回転サルコーを着氷。大技の成功に会場が沸き上がる。続けてトリプルアクセルを成功させ、スピンでは最高評価であるレベル4を獲得。得点が1.1倍となるラストジャンプでは、質の良い3回転ルッツ+3回転トーループを決め得点を伸ばす。「楽しんで滑れた」とラストポーズを取る前から笑顔がこぼれ、終了直後には力強いガッツポーズを見せた。得点も、パーソナルベストスコアを大きく上回る90.52で6位につけた。

△三宅

男女シングル、ペアのSPを終え、関大からはペアの市橋、女子シングルの白岩優奈(文2)、男子シングルの三宅、須本の4人がフリー進出を決めた。白熱した戦いも後半戦に突入。フリーでもベストを尽くして笑顔で終える。【文:森本明日香・松尾有咲/写真:森本明日香】

▼市橋
「ぼくは3年ぶりの全日本だったんですけど、特別な舞台だと、会場に入ってからいつもと違うな、雰囲気があるなっていうのは感じていて、本番前の6分間練習、本当に戻ってきたんだなっていう実感が湧いてきて、それまでは緊張していたんですけど、いざ6分間が始まるとお客さんに360度囲まれた中で滑ってることがすごく楽しかったので、緊張と言うよりは楽しく滑ることができて、さっき心結ちゃんにぼくに任せてって言ったんですけど、途中まではリードできてて成長したなって感じがしてたんですけど最後の最後でちょっとやらかしちゃって、直さないとだめだなって演技中に思いました。(失敗した所に関して)練習でも失敗したことなくて初めてで、慎重にやりすぎたのかなっていうのと、ステップで余裕こきすぎて笑いながら楽しみながらできてたんですけど、集中力を失っちゃったかなって思いました。(フリーの意気込み)いろいろ決めている目標はあるんですけど、今日滑ってみて楽しみながら滑っていると全てうまくいくなって思ったのでフリーは楽しむことだけ考えて、とりあえず全日本に帰ってきたっていう実感、心結ちゃんにとっては初めての全日本なので、全日本の舞台が楽しい舞台だと思ってもらえるようにぼくもできる限りサポートしていきたいです。(高橋成美コーチとどんな話したか)普段僕たちは関西大学で練習してるんですけど、成美先生は東京の方にいらっしゃるので、レッスンはオンラインでさせてもらっています。その時から真面目なレッスンをしてもらえるんですけど、ところどころユーモアというか雰囲気を良くしてくれるような言葉を使ってくださったり、今日の試合の後もショックはショックだったんですけど、いいところを探してくれる先生なので普段僕たちがやっていて気づかないような部分も気づいてくれるので、自分たちがすごく自信が持てることを多く言ってくださります。(今回1組だけの出場になってしまったことに関して)全日本は2組で出る前提でずっと練習してきていて、どんな感じになるのかもイメージしてきている中で、コロナの関係で入国が厳しくて1組だけの全日本になると聞いたときは正直寂しいというか、2組で滑るのと1組で滑るのはモチベーション的にも変わってくるし、いろんなことを実際に見て勉強していきたいって思っていたのですごく残念だったんですけど、自分たちがもっと上に行くためにはまずは基礎をしっかり作っていくことが大事だと思うので、来年またもしこの舞台に滑れる状態で戻ってこれたら、いろんなことを勉強していきたいと思います」

▼三宅
「今シーズンからショートに4回転ジャンプを入れだして、今までの試合でなかなか成功させることができなかったので、全日本という舞台で成功させることができてうれしいですし、その後の練習してきたスケーティングの部分やスピンの部分も出せたのかなと思うので本当にうれしいです。(得点について)1つの目標にしていた点数ではあったので、80台も僕はまだ出したことがなかったので、いきなり90点台を出すことができてうれしいです。フリーは『白鳥の湖』で、物語もしっかりありますし自分自身表現したいものがしっかりとあるので、それをできるようにジャンプもですけどスケーティングの部分をしっかり見せれたらと思います。(ガッツポーズをしたときの心境)すごい込み上げてくるものがあって、うれしい気持ちがすごい出てきて、今までの中で一番達成感がありました。(シニアとしては初めての全日本だったが意識を変えた部分はあるか)特に去年と気持ちの部分ではそこまで変化がなかったので、去年の全日本もショートプログラムから楽しんで滑れて今日もすごく楽しんで滑れたので、そういう気持ちで臨める試合を増やしていきたいです。特に最近の試合ではオーストリアの試合があるんですけど、オーストリアではやっぱり少しスケーティングの部分だったりも練習してきた部分が縮こまってできなかったりしたので、今回は6分間練習のときから大きく見せようと意識していたので、縮こまらずにできたと思います。(会場の雰囲気にのまれなかったか)全然前のグループとかの演技を見れていませんでしたし、すごく自分のことで精いっぱいだったので、すごく自分のことに集中できていたのかなと思います」

▼須本
「(今日の感想)名前がコールされた後、1年間無観客ってこともあったので、すごく温かい拍手で応援してくれる方が多くて何年ぶりか分からないですけど試合がすごく楽しいなって感じで1曲が終わりました。(体調について)まだ万全とは言えない。西日本の後から結構期間はあったんですけど、良くも悪くもなくその体調のままで、運動するとまだ体調が良くないというのはあったんですけど、近畿ブロックに出た以上、やらないといけないっていうのはあったので、さいたまスーパーアリーナで滑れたことに感謝したいなと思います。(河野コーチにどんな声かけをもらったか)近畿ブロックが終わってすぐに、移籍ではないんですけど、福岡の飯塚アイスパレッツで由美先生たちに少しお世話になっていたという形だったので、練習もよく見てくださいますし、こっちにきてからあまり良くはなかったんですけど、6分練習で自分の納得できるジャンプがちょっとずつ戻ってきてたので、悪くないからしっかりやっておいでという風に言ってもらいました。(フリーに向けて)ショートと同様に自分が楽しいと思える演技をして、フリーは自分でロミオとジュリエットを選んだので、心を込めて滑り切れるようにしたいと思います。(羽生選手と同じグループになって)羽生選手と試合で初めて一緒のリンクで滑らしていただいたんですけど、言葉にできないくらいすごい。すごいっていう言葉しか自分の中ではでてこなくて、練習してるときはすごいなって思うのと、練習が終わってホテルに帰ったりしてるときにあの時間が楽しかったなって思えたので、今まで羽生選手の見えてこなかった部分とかもあったと思うんですけど、楽しかったという気持ちが一番強いです」

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