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春関本戦5日目、8選手が準々決勝進出を決める

春関本戦5日目、8選手が準々決勝進出を決める

◇2021年度関西学生春季トーナメント◇本戦5日目◇7月17日◇江坂テニスセンター

【男子シングルス4回戦】

○松田2(6-2,6-0)0堀川●

○大植2(6-0,6-1)0岩田(同大)

●高橋 1(7-6(2),1-6,3-10)2前田(大体大)

【男子ダブルス3回戦】

○松田・大植2(6-2,6-2)0木村・神谷(近大)

○清原・中村秋2(6-3,6-4)0木本・毛利(同大)

●高橋・堀川0(2-6,3-6)2前田・村口(大体大)

●銘形・天野0(1-6,5-7)2河野・田口(近大)

【女子シングルス3回戦】

○中村天2(7-5,6-2)0田中(姫大)

○坂本2(6-1,6-3)0小柳(関学大)

○齊藤な2(6-4,6-4)0北本(関学大)

●桐山0(4-6,4-6)2清水(大教大)

●福嶋1(6-1,0-6,7-10)2山口(関学大)

【女子ダブルス2回戦】

○喜多・齊藤な2(6-3,7-5)0松野・望月(甲南大)

○鈴木・坂本2(6-2,4-6,11-9)前田・海津(大体大)

●中村天・川本2(6(4)-7,5-7)0小柳・吉田(関学大)

《全日本インカレ予選選考》

【男子シングルス1回戦】

○山中2(4-0,4-0)村口(大体大)

【女子ダブルス1回戦】

●桐山・中西1(4(4)-5,4-0,6-10)2木嶋・人見(松蔭女大)

例年は5月末から6月にかけて開催される関西学生春季トーナメント。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で約1ヶ月半の延期となり、7月13日に幕を開けた。大会5日目となったこの日は、青空の下で、数多くの白熱した試合が行われた。

無情にも関大対決となった松田康希(商3)と堀川莞世(文1)は、終始、松田が落ち着いたプレーを続け、堀川を圧倒。快勝を収め、準決勝進出を収めた。

△松田
△堀川

大植駿(文3)の相手は、これまで何度も対戦したことのある同大・岩田。ラリー戦に持ち込むことを意識し、試合に臨んだ。最後まで集中力を切らすことなく、精度の高いストロークで戦い抜いた大植に軍配が上がった。

△大植

高橋勇人主将(経4)は、相手にリードされるも、気迫あふれる姿勢でプレーを続け、セットを先取する。しかし、第2セット以降は怪我の影響もあってか本来の力を出し切れず、4回戦で姿を消した。

△高橋

ペア結成3年目となる大植・松田組は、練習でなかなか合わせることができず、不安を感じていた部分もあった。しかし、「試合に入ったら一番信頼できる」と大植。活発にコミュニケーションをとり、リラックスした雰囲気で試合を進める。息のあったプレーで勝利を収めた。

△大植(右)・松田組

清原幹太(社2)・中村秋河(商2)組は、積極的なプレーで試合を展開。清原がストロークで打ち分け、中村がボレーで決めるという持ち味が存分に発揮されていた。ベスト8進出を決め、初優勝に向けての勢いをつけた。

清原(左)・中村秋組

高橋・堀川組の試合は、相手のペースで進んでいった。要所でポイントを取ることができず、ストレート負けを喫した。

△高橋(右)・堀川組

銘形剛希(情1)・天野響(社1)組は、強敵・近大のペアと対戦した。第1セットは1-6で奪われてしまう。第2セットでは勢いのあるプレーで巻き返しを図ったが、一歩及ばず、黒星を喫した。

△銘形(左)・天野組

中村天音(文3)の試合は、第1セット0-3とリードを許す展開に。しかし、「スコア的に苦しい状況でも、落ち着いていて冷静な判断ができ、風や相手のプレーに対しての戦い方を変えられることができた」と振り返るよう、徐々に主導権を握った。2-5から5ゲーム連取しセットを奪うと、第2セットも中村のペースで進め、白星を挙げた。

△中村天

坂本陽菜(法3)は、普段通りの実力を発揮。持ち前のフォアハンドを軸にプレーし、相手のミスを誘った。「第2セットは少しペースダウンしてしまった」と述べるも、要所でゲームを奪わせることなく、ストレート勝利を収めた。

△坂本

齋藤ななみ(人3)は、緩急織り交ぜたショットで粘り強くラリーを続ける。要所で気持ちを切らすことなく、ポイントを重ねた。均衡した試合を制しベスト8進出を決め、「すごくうれしく、驚いている」と胸中を明かした。

△齋藤な

桐山陽菜女子主将(社4)は、強打が多いし相手と対戦。鋭いショットにも食らい付き、ポイントを奪う場面もあったが、一歩及ばず、3回戦敗退となった。

△桐山

福嶋優美香(法2)の試合は、ファイナルセットにもつれ込んだ。拮抗(きっこう)した展開となるが、先にミスが出てしまい、惜しくも勝利を収めることはできなかった。

△福嶋

喜多美結(化生4)・齋藤な組は、第1セットを先取し、第2セットを迎えた。相手も粘りを見せてきたが、「お互いの良さをどう引き出せばいいかわかってきたので、ダブルスらしいプレーができていると思う」と喜多が語るように、ミスの少なく息のあったプレーで試合を制した。

△喜多(左)・齋藤な組

鈴木理子(文4)・坂本組は、アグレッシブなプレーが多いペアと対戦した。セットを先取するも、奪い返され、試合はファイナルセットへ突入。デュースの末に勝利を収め、準決勝に駒を進めた。

中村・川本茉穂(人2)組は、関学大のペアとの一戦に臨んだ。第1セットはタイブレークにも連れ込む接戦となるも、相手に奪われてしまう。第2セットでは9ゲームでブレークに成功し5-4とするも、果敢に攻めてくる相手の勢いに飲まれ、2回戦敗退となった。

全日本インカレ選考に臨んだ山中瑠樹亜(経4)。常に冷静にプレーし、1ゲームも渡すことなく勝利を収めた。

同じく全日本インカレ選考に臨んだ桐山・中西夢乃(経1)組。ファイナルセットにもつれ込むも、相手のネットプレーに苦戦を強いられ、敗北を喫した。

次戦は準々決勝が行われる。さらに厳しい戦いが予想されるが、各々が頂点に向け、全力で戦い抜く。【文/写真:遠藤菜美香】

▼松田

「(シングルスについて)自分のプレーをすれば勝てる自信はあったので、自分のプレーをする事だけを考えていた。今後は、もう少しアグレッシブに攻めていく展開を増やしていきたい。(ダブルスについて)自分たちの形を作り、それをミスなくプレーする事だけ意識していた。大植とペアを組んで3年目になるので、ある程度試合中の中でお互いに考えている事を理解出来ているくらいにはなっていると思う」

▼大植

「(シングルスの相手の印象は?)速さはあったが、とりやすいサーブでした。風があり、相手のパワーサーブがばらついていたのでダブルフォルトも多かった。相手にキープされなかったのも、リターンの精度を高く返球できて、その後のラリーを優位にすることができたからだと思う。(意識していたことは?)何度も戦ったことのある選手で、相手のプレーを理解できていたので、そこまで考え込んではなかった。片手バックの珍しいタイプなので、そこをうまくつけたらいいなと思ったのと、ラリー力は絶対に勝っている自信があったので、ラリー戦にしようと思っていた。(快勝できた要因は?)リードしても緩めず、最後まで油断せずに戦えたことだと思う。ラリーでポイントが取れたので集中力さえ切らさなければ負けることがないと思っていた。ただ、乗せてしまうと怖いタイプなので「リードしたらそのままいこう」って哲さん(山本哲弘コーチ)にも言われていた。(ダブルスでは笑顔が印象的でしたがどのようなお話を?)他の部員勝ってるかなーとか今の俺上手くなかった?いや俺のサーブが良かったからや!とかそんなレベルの会話です。普通にポイント入る直前まではコート外でするような会話もする。もちろん作戦とかも立てていますけど!(3年目になりますが、ダブルらしさやプレーの安定感っていうのはどうですか?)だいぶ良くなっている。松田は朝型で朝に練習していて、僕は夜なんであんまり合わせる機会もなくて最初は不安やったんですけど、試合入ったら一番信用できる。お互いの心理や考え方もわかるようになってきたので!(今大会の目標、今後の目標を教えてください)優勝です!」

▼清原

「(意識していたことは?)できるだけ自分達が有利に試合を運べるよう、序盤から積極的に動きを入れて勢いをつけること、また、姿勢を低くするなど基本的なことを意識した。(勝因は?)自分達に勢いがあり、それが試合終了時まで続いており、終始自分達のペースで試合ができたことだと思う。(今日の試合は、中村さんのネットプレーがよく決まっていた印象なのですが、どうでしょうか)自分達のパターンである、僕がストロークで作って、中村がネットで決める形が多くとれていた。(2人のプレーの特徴は?)戦術的なプレーや、お互いの役割をしっかり把握し、2人でポイントを作る形が多い為、常に冷静にプレーすること。(今大会の目標は?)ダブルス優勝です。(今後の目標は?)関西大学を王座日本一に導く事です。

▼ 中村秋

「(意識していたことは?)今日の試合は姿勢を低く、構えを早くしっかりネットに詰めるなど基本的な事だけ意識した。(勝因は?)勝因は最後まで気持ちを強く持ち攻め続けて行けたことだと思う。(今日の試合は、中村さんのネットプレーがよく決まっていた印象なのですが、どうでしょうか)清原が後ろで出やすいボールを打ち分けて、僕がボレーで決め切るのが得意な攻撃パターンなので、今日はその形を多くできたと思う。(2人のプレーの特徴を教えてください)

僕達は2人でポイントを組み立てる所が特徴です。お互いに足りないところを補い合い、良いところをさらに2人で武器とし、ポイントを取る所が特徴です。(今大会の目標は?)ダブルス優勝を目標にしています。(今後の目標は?)王座日本一に貢献することと、個人戦は全国優勝が目標です」

▼中村天

「(シングルスについて)スコア的に苦しい状況でも、落ち着いていて冷静な判断ができていたので風や相手のプレーに対しての戦い方を変えられることができた。でも、風や相手に対応するまでに時間がかかってしまったので、序盤で対応ができるように改善していきたい。(ダブルスについて)ダブルスで個人的に必要だと思う事は、相手に合わせるのではなく自分たちのプレーをどのような相手でもできるようにすることだと思う。また、チーム的に必要なことは、チームの誰とペアを組んでも強いペアになる事が必要だと思います。(目標は?)今大会の目標は優勝です。

そして、インカレでも単複優勝ができるよう頑張ります」

▼坂本

「(シングルスについて)良かったところは、自分のテニスが出来たところと、相手にミスをさせるプレーができたところ。改善点は、セカンドセットで少しペースダウンしてしまったので、最後まで気を抜かずにプレーするところです。(意識していたことは?)

シングルスは、1、2回戦で緊張して自分のテニスが出来てなかったので、自分のテニスをすることを意識した。ダブルスは、自分たちのプレーをすることを意識していました。

(今大会の目標と今後の目標を教えてください)今大会の目標は単複優勝することで、今後の目標はインカレ王座優勝することです」

▼齋藤な

「(シングルスを振り返って)ベスト8まで行けたことはすごく嬉しく驚いています。大事な場面でラリーでポイントを取れたことがよかった。(ダブルスではどのようなことを意識していますか?)ペアと必ずコミュニケーションを取り楽しく試合することと、連続でミスをしないことです。今日は、速いボールに対してのボレーのミスがほとんどなかったのでよかった。(今大会の目標と今後の目標を教えてください)その日の最大パフォーマンスを出し、後悔のない満足な試合をすることです」

▼喜多

「(試合を振り返って)ファーストセットをしっかり取り切って、セカンドセットでサービスゲームをしっかりキープできたことで優位に試合を運べたと思う。相手もセカンドセットで粘ってくる中で、2人で辛抱強くプレーできたので、最後勝ち切ることができたかなと思う。(齋藤さんとのペアは慣れてきましたか?)慣れました。お互いの良さをどう引き出せばいいか分かってきたので、ダブルスらしいプレーができていると思う。コミュニケーションも良く取れているので、2人で一緒に戦っているなと思えています。(2人のプレーの特徴は?)斎藤の緩急あるストロークから、私のボレーで仕留めるのが特徴かなと思います。(今大会の目標、今後の目標を教えてください)今大会は決勝で関大対決を実現することです。今後は、リーグで優勝するチームの戦力となることが目標です」

▼鈴木

「(どのような相手でしたか?)相手両選手ともアグレッシブなプレーが多く、特にストレートの精度が高かった。(プレー中に意識したことは?)相手の情報がなかったので特に何かするわけではなく、いつも通りのプレーを固く徹底することを意識した。中盤からはストレートアタックが多いのに対してフェイントを多めに使ってカバーしました。(お2人のプレーの特徴を教えてください)坂本がいいストロークを持っているので私が前で動いて最終的に前衛が決めるといったプレースタイルです。(今大会の目標、今後の目標を教えてください)今大会はダブルス優勝を目指しています。今後は最後の夏に日本一を取ってテニス人生を終えたいと思っています」

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