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途中経過

途中経過

『師走』。かつて僧侶たちが忙しく各地を駆け巡ることから、そう称された。317号の編集に追われているうちに、気づけば2023年も終わりに差しかかり、2024年がすぐそばで顔を覗かせている。昨年、思い切り、悔いのないように関大スポーツ編集局(カンスポ)で活動したいと誓ったコラムを書いた時から、早くも1年が経った。『未完成』から『完成』した自分になれるよう、『途中経過』を記そうと思う。

△カメラを構える

2023年は”挑戦”と”刺激”の年だった。ずっと憧れていたアルバイトを始めたり、班長競技を持ち始めたり、多くの遠征に行ったり。1年の頃とは違い、編集や取材では自らが主体となって動く場面も増えた。取材ではカメラで撮影するのではなく、主に記事の執筆を担当するように。連日試合がある場合は1日で仕上げなければならず、大変だなと感じることもあった。また、遠征前日に体調を崩したことも。編集では締切直前の大幅変更に泣いたこともあった。辞めたいと思う瞬間を乗り越える、そんな自分の原動力となったのは、カンスポの局員たちとKAISERSだ。

△遠征に行く

就活で忙しい中、企画や試合告知を作成する先輩方、楽しい時やつらい時に、同じ気持ちを共有してくれる同期、積極的にカンスポの活動を心から楽しんでいる後輩たち。全員の勇姿が私を奮い立たせてくれた。KAISERSは伝えたいと思わせてくれるような、大きな魅力と力を持っている。試合だけで輝くのではなく、日々の練習や応援するチームの存在も本当に美しく尊いと感じる。この1年は4つの班長競技を担当した。剣道は相手との駆け引き、鮮やかな竹刀さばきが面白い。卓球は春に降格したものの、デュースの末の全勝優勝で1部復帰を果たした。あたるかあたらないかの2択ではあるが、動作の1つ1つまで美しい弓道。バレーボールはアタッカー陣の攻撃だけでなく、リベロやセッターとのチームワークがあってこそ輝く。そんなKAISERSたちのありのままの姿を届け続けたい。

△Xを更新する

完成した自分にはまだなれていない。一歩ずつ近づいているだけだ。引退コラムでは、完成した自分になれたと胸を張って『完成』で終われるように。P.S.私へ。来年の引退コラムは事前に書き始めましょう。【貴道ふみ】

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