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This is my choices

This is my choices

iPhoneのストレージが安定に重く、写真整理を余儀なくされた。そんな、とある日。1本の懐かしい動画がでてきた。「ああ、答えがある問いばかりを教わってきたよ。そのせいだろうか。僕たちが知りたかったのは……」と歌っている。高校2年生時、クラス対抗合唱コンテストの動画だった。

「【空欄】」RADWHIMPSの曲になぞらえて私たちのクラスは高校生ながらも、将来の不安もあるが、私たちらしい正解を求めて生きていく。そんなメッセージを込めた舞台だ。偏差値で人間を決められる世界だった中高時代。なんて悪魔な数字だ。だが、明確な答えがあるから、努力した分だけ伸びる不思議な世界だったと思う。年齢を重ねるにつれ、選択肢は無限に広がる。そして、多様な生き方を知る。実際、大学でも入試方法は様々だ。関わる人間の幅は中高時代とは大幅に変化。スポーツ推薦の学生や、留学生、帰国子女など様々なバックボーンを持った仲間と出会えた。

決められているのは時間だけ。コンセプト、選曲、編曲、振り付け、衣装、大道具など全て自分達で準備する舞台。5か月ほどかけて完成させる。

関大スポーツ編集局(カンスポ)の活動に正解はない。軸として取材活動、年6回の新聞発行がある。だが、企画や告知の作成は、各部員に裁量が任されているのだ。よく、「大変やなあ」と言われることが多いカンスポ。確かに大変だった。深夜3時まで担当競技の試合告知を作成したことも。選手をより身近に知ってもらおうと企画をしたことも。あくまで私の場合だが、企画は長いもので1年前から考えるものもあった。短くても数か月前から。そんなこんなで、たくさん時間を割いたけれど、とても幸せな時間だった。「あのポスターめっちゃかっこいい」。とある選手から言われたひとこと。直接、反響を頂くことは少ないので、涙が出るほどうれしかったなあ。最上級生となった今年。本当に人に恵まれ、そして人とのつながりの温かさを実感できた1年だった。今年、担当をした野球部。「♪立ち上がれ。We are kaiser 切り拓き。突き進め。新たな時代を~」球場で響きわたる関大の大応援。「圧巻やなあ。さすが関大やわ」「楽しそうやな」「私らもやってみたいわ」と他大学編集部の仲間やプロの報道記者の方々が毎試合、褒めてくださる。球場では、野球部の方だけでなくリーダー部、HELIOSの方とも知り合うように。試合前に遭遇すると、「今日もがんばろう!!絶対、勝つで~!」と毎回声をかけてもらえることが、私の中でモチベーションになっていた。その時、KAISERSのつながりの強さを感じた瞬間だった。そしてもうひとつ。取材に行く途中の阪急電車の中での話。アメリカンフットボール部の選手と電車で出会った。「お疲れ様です」と挨拶された。なぜか、うれしかった。互いに名前も学年も学部も知らない。初めて見る顔なのに。だが、共通点がひとつだけ、「KAISERS」であるということだ。正直、偶然だろうと思った。だが、帰り道の阪急電車。今度は、アメリカンフットボール部のスタッフに出会った。そのスタッフの方とも互いにぎこちなく挨拶を交わす。行きしなに起こったことはたまたまじゃない。なぜだろう、KAISERSマークを見ると仲間に思えるのは…。いや、それがKAISERSの素晴らしさなのだ。全国に誇るべき、関大体育会の良さなのだと。

△1番のお気に入りの試合告知。優勝への大一番で勝利を願って少し強気に作ろうと考えたのが思い出である。

好きなことに必死になれる。それは学生の特権だと思う。振り返れば、好きなことに、好きな人たちに夢中になった3年間だったなと。他キャンパス部員が私だけで、しんどいこともたくさんあった。千里山キャンパスにいる時は、いつも「人健の友人に会わないかな」とワクワクしながら歩いていたり。また、記事で(人〇)を探すことが密かな楽しみだったのも懐かしい。今となれば、良い思い出だ。現在、就職活動をしており、自分の進路選択に迷うことがたくさんある。置かれた環境で自信をなくすこともいっぱいあるけれど、全部自分が決めたこと。浪人を選択せず、関大に入学したことも。他キャンパスだけど千里山が本拠地のカンスポを選んだことも。カンスポに入部したから、自分が行動したから、見えた景色があった。それも、これも、全て私が出した答え。他者(ひと)は色々言うけれど、私が選択した道は正解にしたい。
THE SKY IS THE LIMIT.

△羽田空港の青空が一番好きです

可能性は無限大!これからの人生で素敵な結末は、自分で描く。最後にひとこと。「関大に入学して、KAISERSに出会えて幸せでした!!関大最高!」良いお年をお迎えください。ありがとうございました【永松愛】

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