FW百田が在学中のJデビュー達成!
◇明治安田生命J3リーグ第37節◇奈良クラブ対ガイナーレ鳥取◇11月26日◇ロートフィールド奈良◇
【前半】奈良0ー0鳥取
【後半】奈良1ー2鳥取
【試合終了】奈良1ー2鳥取
「忘れられない1日」。関大のエースストライカーが運命の日を迎えた。関西学生リーグを終え、インカレまでの中断期間中である11月26日。関西学生リーグで得点王を獲得し、勢いに乗るFW百田真登(経4)が来季加入内定先のJ3・奈良クラブでのJデビューを果たした。
試合開始2時間前の11時、メンバー表には「背番号21・FW百田」の名が刻まれた。リザーブ入りも初めてのFW百田。だが、ウォーミングアップでは笑顔を見せる場面もあり、リラックスした表情で試合に挑んだ。
前半は両チームなかなかシュートまで持ち込めず、均衡した展開が続いた。前半終盤からベンチメンバーも徐々にアップを始め、出場に備える。そのまま、0-0でハーフタイムへ。後半は奈良が攻め込む場面を増やすが、ゴールネットを揺らすことはできない。
試合が動いたのは後半32分。奈良が先制に成功する。これには、FW百田も喜びを爆発させ、サポーターの待つゴール裏へ駆け寄った。勝てばJ2昇格の可能性も残していた奈良。それだけに待望の先制点となった。
そして、奈良がリードのまま時計の針は進む。残り時間はアディショナルタイムと少しとなった場面でついにその時が訪れた。FW百田がビブスを脱ぎ、ベンチへ。フリアン監督の指示を受け、出場に備える。しかし、ここでまさかの鳥取にPKを献上。同点とされた後の91分にFW浅川隼人との交代となった。
より難しい場面での投入となったが、持ち味の裏への抜け出しからいきなりチャンスを演出。だが、これは惜しくもオフサイドで得点にはつながらない。すると、鳥取に追加点を許し、逆転を許す厳しい展開に。そのまま、1-2で敗戦となった。
わずかな出場時間ではあったが、インカレ前に貴重なJデビューの機会を得たFW百田。この経験をチームに還元し、目標の「全員サッカーで日本一」もつかみ取りたいところだ。3年連続チーム内得点王、関大の顔であるFW百田。紫紺のユニフォームを身にまとって挑む最後の挑戦がまもなく幕を開ける。【文/写真:大森一毅】
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