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[なでしこ]春季リーグ開幕戦、大量得点で白星発進!

[なでしこ]春季リーグ開幕戦、大量得点で白星発進!

◇2024年度関西学生女子春季リーグ第1節◇対京教大◇5月6日◇神戸LFC◇

【前半】関大1-0京教大
【後半】関大7-0京教大
【試合終了】関大8-0京教大

GK 勢古
DF 徳弘、岩川、瀧沢、馬場
MF 吉田遙、𠮷尾、前田、藤田
FW 木田、冨田

昨年惜しくも入れ替え戦で敗北し、2部残留という結果に終わった関大なでしこ。今年こそ1部昇格、それも全勝優勝という目標を掲げ、春季リーグ第1節に挑んだ。前半から相手ゴールへと何度も詰め寄るが、奪えたゴールは1つのみ。しかし後半に入ると、1年生の活躍も見られ一気に連続得点。8―0と快勝し、良い形で春季リーグのスタートを切った。

△先制点を喜び合う

相手ボールから始まった試合。開始のホイッスルが鳴り響いた直後、その瞬間は訪れた。右サイドを駆け上がったFW冨田歩花(政策4)がMF藤田祐穂(法1)にスルーパス。MF藤田がそのままシュートし放たれたボールは、相手ゴールへ。期待の1年生が、いきなりスタメン起用に応える活躍。試合が始まってたった1分の出来事だった。

△MF藤田

先制点後も攻撃の手を緩めない関大なでしこ。前半10分には、FW木田陽花(経1)からMF藤田へつなぎ、パスを受けたDF馬場悠月(人2)がシュートを放つ。これが相手DFにあたり、今試合初のコーナーキック(CK)を獲得した。キッカーのMF𠮷尾香音主将(社4)が放ったボールは、緩やかな放物線を描き相手ゴール前で落ちる。しかしうまく合わせることができず、追加点とはならなった。

直後には、MF前田柊(政策1)が相手GKと1対1になる場面も。完全にゴールの枠を捉えたシュートだったが、これは相手GKのスーパーセーブに阻まれた。さらにMF前田柊はその後、インターセプトからロングシュートを放つ。またもや相手GKにキャッチされるものの、連続でシュートを放つ良い積極性を見せた。

常にボールを保持し相手ゴールに接近しているだけに、追加点が欲しい。昨年のけがから復帰したDF徳弘海羽(人3)、さらにMF前田柊とDF瀧沢美冬(人3)の連携で左サイドを突破。相手ゴールへと詰めるが、ゴールネットを揺らすことができない。惜しい場面が何度も続き、時間が経過する。前半終了間際には相手のカウンターがあったものの、DF徳弘が体を張った守備で対応。前線へとボールを運ばせない。そしてまもなく前半が終了。ボールの保持率は圧倒していたものの、決定機を決めきれない場面が目立つ内容だった。

△DF徳弘

しかし後半は、前半と打って変わってゴールラッシュとなる。後半9分、FW木田が放ったシュートが相手ゴールのネットを揺らし、貴重な追加点。さらに同21分には、相手ゴール前で混戦の中こぼれ球をFW木田が押し込み3点目を獲得する。FW冨田とツートップで起用された期待のルーキーが、2連続得点の大活躍。会場を大きく沸かせた。

関大なでしこの勢いは止まらない。同30分、途中出場のMF植田真央(情1)が放ったクロスにMF𠮷尾が頭で合わせ追加点。さらにその5分後には、MF𠮷尾が左サイドを崩し、角度のないところから右足を大きく振り切る。放たれたボールは大きくゴールネットを揺らし、5得点目。キャプテンマークを身にまとうエースの連続ゴールに、会場からも大歓声が湧いた。

△MF𠮷尾

後半の終盤に入っても、攻撃の手を緩めない。FW山口紗弥(人3)、MF吉田遙(情2)のゴールでスコアを7−0とし、さらに相手を突き放す。さらに同42分にはCKをFW山口が合わせ、ダメ押しの8点目を獲得した。そして試合終了のホイッスル。相手にシュートを1本も打たせない強固な守り、そして攻撃が爆発した後半で、見事開幕戦を白星で飾った。

△試合後の集合写真

春季リーグ白星発進と、上々の立ち上がり。しかし、まだまだリーグは始まったばかりだ。彼女たちが掲げる目標は「全勝優勝で1部昇格」。昨年果たせなかった約束を、今年こそは実現させる。【文・写真:合田七虹/写真:岩口奎心】

▼MF吉田遙
「(試合を振り返って)前半なかなか点が入らず後半に入って焦りもあったんですけど、最後の方に大量得点できて良かった。(自身の7得点目を振り返って)ミドルシュートはチャンスがあったら狙っていけという指示があったので、こぼれ球をミドルシュートで決めようという思いはあったので決まって良かった。(今試合で得られた収穫や課題)引いてくる相手だったり、相手のペースでサッカーをしてしまうのが自分たちの課題かなと思ったので、決めきるところで決めていくのが課題だと思った。(次戦の意気込み)次の試合でも点を決めてチームを勝たせるように頑張りたい」

▼MF𠮷尾
「(前半を振り返って)リーグ戦というのは難しいなと思った。前半なかなか点が入らずに、1点目は早く入ったんですけど、そこからなかなか入らずに苦しい時間が続いて。自分たちのなかでも焦りが出て、それで悪循環になってどんどん自分達で苦しい状況に追い込んでしまったのがあって、もうちょっと追加点を取りたかったのが正直なところ。(自身の4、5得点目を振り返って)後半が始まるにつれて、自分自身も2列目でしっかりゴール前まで押し込んでいこうというのは意識して入っていて。サイドに流れて中が空いていたので、ゴール前に突っ込んだら良いボールがきたので、後は頭に当てるだけという感じだった。5点目は自分で仕掛けられそうなスペースがあったので、しっかり仕掛けてシュートで割ったら入ったという感じで、どっちもそんなに難しいゴールではなかったんですけど、しっかり決めきれたというのはすごく良かったと思う。(今試合でも活躍した1年生に期待すること)1年生らしさやフレッシュさであったりはどんどん出していって欲しいし、自信を持って1年生がしっかりプレーできたら関大としてもしっかり勝っていけるようになると思う。1年生の力はすごく大きいので、そこと関係を合わせながらより良いチームになっていけたらいいかなと思う。(次戦の意気込み)次節は今日と違ってもっと難しい戦いになると思うんですけど、この流れ、勢いでしっかりと次節も勝ちたい。最終的には2部優勝を目標に掲げているので、それを達成できるようにまずはしっかりと勝って次につなげれるように頑張る」

▼DF徳弘
「(前半を振り返って)なかなか点が入らない時間が多く続いたなという印象だけど、1年生が多い中で、リーグ戦というのはこういうものだと分かってもらえる意味ではいい経験にもなった。1節目なので本当にここから、やっぱり早い段階で点は取っていった方がいいと思うので、どれだけ良くしていけるかだと思う。(1年生に期待すること)本当にいいものを持っている1年生がたくさん入ってくれた。勢いのある選手とかチームを引っ張ろうとしてくれる選手もたくさんいるので、楽しみだなというのと、それに刺激を受けたり与えたりしながらチームとしてもっともっと強くなっていけたらなと思う。(今試合で得られた収穫や課題)大量得点できるような引いてくる相手というのは、2部で戦う上でこれからもあると思う。そこの難しさもあるからこそ、強いチームはそれであっても確実に勝ったり大量得点できるチームだと思う。相手チームに合わせて色んな戦い方ができたりとか、チーム力をあげていくのはもっともっとやっていきたいなと思う。(次戦の意気込み)次節は立命館で、相手がどうであろうと自分たちのやることは変わらないというのもそうだし、相手を分析するのも大事になってくると思うので、より成長していけるように、絶対勝ちたいと思う」

▼FW木田
「(前半を振り返って)チームとして入りから1点取れたことは良かった。そこから相手の雰囲気にのまれる時間も多く、シュートは打てるものの決めきれない部分が多かった。自分としてもチームとしてももうひとつ工夫を入れたり、 もっと点を取れたなという印象。(後半を振り返って)追加点が大事になってくると思った。追加点を自分が取れたという部分は、評価していいと思う。でも、2点しか取れていない部分で、かのんさん(=MF𠮷尾主将)もさやさん(=FW山口)も2点取っている。そこでもう1点、自分はリーグ得点王を掲げてるいる。2点しか取れていないというのが腑に落ちない。次戦は誰よりも点を取れるように拘りたい。(自身の2ゴール)相手のゴール前の守備人数が多かったので、オフザボールの動きを意識した。特に1点目の部分は、しゅう(=MF前田柊)がボールを持ってる時に相手がそっちに寄ったのを見て、開いてフリーで受けられた。2点目は、前半、クロスに対しての入り方がずっと悪くて、それを意識してフリーで入れた。(入学してから春季リーグを迎えるまで)とにかくリーグを楽しみにしていた。もう絶対全部勝つことが最低条件になっている。先輩方もすごくいい環境を作ってくれているので、とにかくフレッシュに、点を取ることとか勝つことだけを意識して、もうただいっぱい走るという感じで楽しみに迎えました。(自身のプレースタイル、関大で求められる役割)1番は点を取ることで、仕掛けていったり、 2列目にはかのんさん(=MF𠮷尾主将)という絶対的な選手がいる。その人を活かせるように後ろ向きの時にテンポを作ったり、攻撃の起点になっていけるようにどんどん成長していきたい。(次戦の意気込み)次戦も大量得点無失点で、自分が誰よりも点を決められるように頑張っていきたい」

▼MF藤田
「(前半を振り返って)試合前に点が決められない時間帯とかあると思うけど、その時間でも落ち着いてやろというのをチームで話した。でも、リーグ戦になって、実際そういう時間が続いた時に立て直す力が、まだまだ自分たちには足りないなと思った。どこかで自分たちの流れを持っていくスイッチとかが、まだまだ自分たちには足りていないと思う。後半は結構メンバーが変わってさらに勢いがついたが、もっと強い相手になると後半からというのは遅くなってくる。前半、チャンスがあったのにもかかわらず1点というのは、まだまだ課題で、そこはこれから改善していきたい。(後半からポジションがサイドバックになった)自分自身ずっとサイドハーフをやってきて、サイドバックは数回しかしたことがない。まだ入学して1ヶ月しか経っていなくて、初めてぐらいのサイドバックだった。サイドハーフの人とコミュニケーション、サイドバックの方が見えているから、自分がもっと声を出さないといけなかった。特に相手のゴールキックの時に、どっちがファーストにいくのかという細かいところの声かけが全然できていなかった。攻撃の部分では、ポジショニングが低い位置になってしまって、自分の前にスペースがあるのに前に行けなかったから、サイドバックからもっと攻撃してチャンス作りたい。(自身の先制点)貴重なこのチームのリーグ戦先制点を飾れて良かった。(入学してから春季リーグを迎えるまで)このチームに入って、改めてサッカーがめちゃくちゃ楽しいなと思った。年長ぐらいからずっとサッカーやっていて、大学のサッカーが本当に人生で1番楽しいと思えるぐらい良いチーム。良い雰囲気でやらさせてもらってて、 このリーグ戦に向けて今まで1か月間全員で本気で取り組んできた。少し課題はあったけれど、結果も良かったし勝てたので、自分たちのやってきたことは間違いではなかったと改めて思った。(自身のプレースタイル、関大で求められる役割)サイド攻撃は自分自身がやっていきたい。得点を決めることも、サイドからの崩しも自分たちの中では増やしていこうと、ミーティングや普段の練習の時か話している。自分でもシュートを打って、点を決めつつもアシストも重ねて、攻撃にもっと厚みを増やしたいなと思う。(次戦の意気込み)まだ相手がどんなチームかはわからないし、自分自身も初めて。どのチームも大学生になってからは初めてになるから、どんな相手かわからないからこそチャレンジできるものは多くあると思う。恐るものはないし、いっぱいチャレンジして積極的にチャンスを作ったり点を取って、絶対勝てるように頑張りたい」

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