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最終節引き分けで、1部昇格の望みは入れ替え戦へ

最終節引き分けで、1部昇格の望みは入れ替え戦へ

◇2023年度関西学生女子秋季リーグ第6節◇対親和大◇10月29日◇関西大学中央グラウンド◇

【前半】関大2-1親和大
【後半】関大1-2親和大
【試合終了】関大3-3親和大

GK 勢古
DF 中尾、南中、田中光、井口
MF 瀧沢美、𠮷尾、青木、森重、吉田遙
FW 瀧沢雪

ホーム・千里山で迎えた最終節。1部昇格には勝利しか許されない。先制するも、すぐに取り返される。しかしMF森重亜衣子(政策4)のゴールで勝ち越し、1点リードで試合を折り返す。後半は関大の追加点からスタート。このまま勝利へ突き進みたいところだったが、直後に失点。そして試合終了間際に追加点を許し、3−3と引き分けに終わった。1部昇格は入れ替え戦へと託される。

△円陣を組む関大サッカー部

応援の声がグラウンドに鳴り響く中、戦いの火ぶたが切られた。開始早々、FW瀧沢雪乃(人4)、MF森重の連携で相手ゴール前まで突破。そのままシュートを試みるが、相手DFに阻まれる。しかし、そのこぼれ球を拾ったDF南中優衣(人4)。FW瀧沢雪へクロスをあげるが、惜しくも相手GKに弾かれた。その後もチャンスが多く到来。DF南中が柔らかくあげたボールにFW瀧沢雪がオーバーヘッドキック。ゴールの枠は捉えきれなかったものの、応援を大きく沸かせた。そして前半7分。MF𠮷尾香音(社3)がMF青木陽和(政策1)へクロスを供給。MF青木が振り切った右足から放たれたボールは、見事に相手ゴールへと突き刺さった。MF青木はこれで4戦連続ゴールを記録。前半の早い時間帯での得点に、応援も大きな盛り上がりを見せる。

△先制点を決めたMF青木(=左)とDF中尾

得点直後、相手のロングスローから競り合う場面も。こぼれ球を拾えず相手に初シュートを打たせてしまうが、枠外。負けが許されない相手も、果敢に攻めてくる。カウンターにはMF井口結愛(情1)が冷静な守備を見せた。しかし前半21分。自陣でボールを回していたところにプレッシャーをかけられる。ボールを奪われ、放たれたシュートは流れるように関大ゴールへと吸い込まれてしまった。

試合は振り出しに戻されたが、変わらず鳴り響く大きな声援が選手たちの背中を押す。そして前半31分。MF瀧沢美冬(人2)のパスを受けたMF森重がワンタッチで相手をかわし、右足を振り切った。際どい角度からのシュートは、見事に相手ゴールへと突き刺さる。けがという試練を乗り越えた10番が、チームを勢いづける逆転弾を決めた。その後この試合初のCK(コーナーキック)を与えるが、MF𠮷尾が体を張った守備を見せしっかりと対応する。そして前半が終了。ゲームスコア2−1と、1点リードで試合を折り返した。

△MF森重

メンバー交代なしで迎えた後半。立ち上がり早々、CKを与える。鋭いシュートを打たせてしまうが、GK勢古亜実(人2)がスーパーセーブで同点弾を許さない。追加点を加え安心して試合を進めたいところだが、その後も自陣へボールを運ばれ、守備に徹底する時間が続く。

しかし後半16分、試合が動いた。相手のクリアミスに反応したMF𠮷尾がダイレクトでミドルシュートを放ち、3点目。3−1と相手を突き放す貴重な追加点を決めた。しかしその直後の後半17分に相手のカウンター。1度はGK勢古がナイスセーブで弾くがこぼれ球を押し込まれ、またもや1点差とされてしまう。

△𠮷尾
△田中光紀(安全4)

その後、徐々に相手に主導権を握られる形へ。守備に徹し、なんとか前線へとボールを運ぶ。後半35分に、MF瀧沢美に変えてDF山田志穂(人2)を投入。そのまま時間は進み、もうすぐ後半の45分が経過する。その時だった。連携ミスから相手にボールを奪われカウンターを食らう。そのままディフェンスを崩され、追加点を許した。そして直後に試合終了を告げるホイッスルが鳴り響き、膝から崩れ落ちる選手の姿。3−3で引き分けに終わり、1部昇格は入れ替え戦の勝敗に託された。

1部昇格が目前に迫っていただけに、悔しい結果となった。しかし、まだ可能性は十分にある。チャレンジャーとして迎える入れ替え戦で1部昇格へ。次こそは、関大なでしこのうれし涙が見たい。【文:合田七虹/写真:岩口奎心】

▼中尾
「(試合を振り返って)先制することができてすぐに追いつかれて、取っては追いつかれての繰り返しだった。リードする時間があったんですけど、相手のやりやすいように取られてしまうので失点してしまって、結局引き分けという形で終わってしまったので、自分たちの良くないところが出てしまった結果だと思う。悔しいですけど、改善しないといけないなと感じた試合だった。(課題と収穫)得点の形とか攻撃の部分、やり方的に自分たちのやろうとしたことが形として出せた場面がすごく多かったので、そこは良かったと思う。ただ決定力というところはずっと秋も課題であって、チャンスが結構あったと思うんですけど、決めきれずに結局3点という形だったので、そこはもっと改善していかなくてはいけないなと思う。守備のところは失い方が良くないとカウンターであったり失点してしまう。パワーやスピードがある相手にはやられてしまうということがすごくわかったので、失い方とその失った後の守備のところは、もっともっと改善しないといけないと思う。(入れ替え戦に向けて)しっかり勝って、2部から1部に昇格するというところは大前提の目標にはなるので、1部の相手にはなるんですけどしっかりチャレンジャーとして勝てるようにやっていきたいと思う」

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