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京産大に白星をあげ、1部残留!

京産大に白星をあげ、1部残留!

◇令和5年度関西学生リーグ入替戦◇対京産大◇10月29日◇関西大学弓道場◇

【試合結果】
関大61ー56京産大(全80射)

先週行われた順位決定戦では、三つ巴の結果4位となり、入替戦への出場が決まった関大。京産大に負ければ、2部降格が決まり、1部で戦えるのは最短でも2年後となる。王座を目指す関大にとっては、決して負けられない戦いに臨んだ。3立目までリードされていたものの、大きく崩れることなく、徐々に差を広げ、見事1部残留を決めた。

先発メンバーは、鈴木聖菜(経1)、植木鈴華(商4)、今季初出場となる中辻愛衣子(社4)、小原沙輝(法4)。1立目は、先攻の相手校がいきなり14中という好的中を見せる。しかし、焦ることなく全員が初矢をあて、安定感のある射で同中とした。

△植木

2立目は、大きな崩れはなかったものの、的中数が振るわず10中。相手が12中と健闘したため、2中差をつけられてしまった。

△鈴木

これ以上差を広げられては危ない状況。3立目からは、植木に代わって折戸千紘(環都4)がリリーフで投入された。中辻の皆中などで、12中を記録する。1中差上回り、残り1中まで迫った。

△折戸

4立目では、鈴木、小原の皆中もあり、13中。相手が10中とここにきて的中数を落とし、2中差上回る。逆転に成功した。

△小原

このままリードして終わりたい最終立。鈴木、折戸が皆中で、12中と粘る。一時はリードされる展開もあったが、最終結果5中差をつけて、見事1部残留を決めた。

△中辻

試合が終わった後、富田真央主将(文4)を始め、部員たちは安堵(あんど)の涙を浮かべた。「練習の時から全然うまくいかなかったが、やっと歯車が噛み合って、今日結果を残せた。この試合をその目で見ていたということは忘れないでほしい」。富田主将は次世代にメッセージを残した。王座の可能性を来年にもつなげた弓道部女子。来年こそは、リーグ優勝、そして王座を狙う。【文/写真:貴道ふみ】

▼富田主将
「(今日の試合を振り返って)すごくしんどかったです。目標は、焦らず普通にやったら結果はついてくるから慌てないと臨みました。初立で(先攻の)相手校がしっかり数字を出してきていたので、正直怖くて。でも、同じ数字を出すことができて、その後も大きく崩れることなく、粘り切れた。普通にっていうのをやり切れたというのが本当に良かったなと思っています。(リーグ全体を振り返って)やっぱり目指していたのは、リーグで優勝して、王座で優勝することだったので、それができなかったのが一番悔しくて、私たちのチームが優勝するほどの力を身につけられなかったということがリーグ4位と結果として出ただけだと思うので。その力をつけられなかった、強くなりきれなかったことが悔しいです。(次世代に向けて)リーグ優勝を逃してからの1ヶ月間は、とにかく今日勝つため、そのことだけを考えてやってきました。それはやっぱり来年の関大女子のチームが、王座を目指せなくなる。それだけはなんとしても避けたいという気持ちがあって、挑んできました。本当にいろいろなことがあって、練習の時から全然うまくいかなかったんですけど、やっと歯車が噛み合って、今日結果を残せたので、この試合をその目で見ていたということは忘れないでほしいなと思います。チームは強くなり切れなかったけど、優勝するための練習であったり、チーム作りはやってきたつもりなので、それをもう一度改善する部分はしっかり改善して、もう一度チーム作りをしていってほしいなと思います」

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