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全勝で16連覇達成!

全勝で16連覇達成!

◇第70回関西学生リーグ戦プレーオフ◇対関学大◇10月29日◇たかつきアイスアリーナ◇

[第1P]関大1―0関学大
[第2P]関大3―0関学大
[第3P]関大0―3関学大
[試合終了]〇関大4―3関学大

これまでのリーグを8戦全勝で戦ってきたFW嶋野瑛心主将(文4)率いる関大アイスホッケー部。いよいよ最終戦を迎え、宿敵・関学大との一戦に臨んだ。

第1ピリオド(P)は自陣でのプレーからスタート。開始15秒でファーストシュートを浴びるが、GK常川渉稀(しょうま=人2)が得点を許さない。一度FW神山太一(人3)がパックを敵陣に戻し、この状況を脱した。その後も一進一退の攻防が続く。FW山根早加(社3)が相手を華麗にかわし、パスをつないでいく。DF久田晴貴(社2)、DF三浦大和(政策1)らディフェンス陣も、ロングシュートでゴールを狙うが決まらない。11分、両チーム得点が遠い中、関大がこの日最大のピンチを迎えた。2人のペナルティが重なり、1分20秒もの間4人でのプレーに。ここぞとばかりに相手が攻めたててくる。幾度となくシュートを浴びたが、DF佐藤翼(法4)とDF熊谷天智(情3)がゴールポスト前に張り付き、GK常川をサポート。先制はさせなかった。苦しい時間を乗り切り、15分、この日初めてパワープレー(数的有利な状況)となる。FW神山と細かくパックをつないでいたDF鈴木郁也(情4)がシュート。パックは相手選手のわずかな隙間を抜け、ゴールポストを揺らした。やっと生まれた先制点にDF鈴木はガッツポーズ。チャンスをものにし、第1Pは1点リードで終了した。

△DF鈴木

リードを広げたい第2P。この試合2本目のゴールも関大から生まれた。DF小嶌翔大(情3)が、ゴールポスト前に陣取っていたFW高橋柊伍(人1)に短いパスを出す。パックは一度相手に奪われたものの、FW山根が冷静に取り戻し再びFW高橋柊のもとへ。至近距離からシュートを打ち込み、リードを広げた。次にスコアが動いたのは10分。FW嶋野主将がバックチェックで相手にプレッシャーをかけると、一気に敵陣に駆け上がる。シュートは何度か阻まれたものの、リバウンドを確実に拾い上げゴールを狙った。最後はFW神山のパスをFW黒須誠眞(情3)が押し込み、3点目を手にする。このP残り1分には、ゴール裏から回り込んだFW髙秀稜(社3)が相手ディフェンスを振り切って得点。大きくリードを広げ、試合は最終第3Pへ。

△FW高橋柊
△FW黒須のゴール後
△FW髙秀のゴール後

第3Pは終始守りの時間が続いた。5分、自陣でパスを回していたところ、相手にパックを奪われる。ディフェンスが手薄になっていたところを攻め込まれ、GK山北光稀(情1)が1対1の状態に。ここでゴールを許すと、その後もキルプレーの間に2点を失う。試合をあと4分残し、1点差に詰め寄られてしまった。残り1分30秒、相手がタイムアウトを要求。試合再開から30秒がたつと、相手はGKを置かず6人での攻撃を仕掛けてくる。徹底してパックを敵陣に移動させ、これ以上の失点は許さなかった。リードを何とか守り切り、試合終了。リーグ16連覇を達成し、今年も関西の頂点に立った。

△全勝優勝達成の瞬間

2年連続の全勝優勝を果たし、関西では敵なしの関大アイスホッケー部。見据えるのは全国の舞台だ。まずは全日本選手権への出場権を勝ち取り、全日本へ出場。集大成となる12月のインカレでは、ベスト4を目指す。リーグ優勝はまだ通過点。嶋野アイホは最後まで頂点を目指し駆け抜ける。【文/写真:島田采奈】

▽FW嶋野主将
「(きょうの試合を振り返って)点数差的にも危うい試合だった。(リーグ戦を振り返って)夏の試合でペナルティが多いことが浮き彫りになった。序盤はペナルティが少ない試合ができていたが、最後2試合は、1P分(ぶん)くらいがPK。そのPKを守り切れているという良い部分もあるが、これから関東の相手の戦っていくにあたり、PKは大きなハンデを与えることになるので気をつけていきたい。あとはフォアチェックの連携を高めて、どの相手にも確実にできるように。質の高いプレーを維持できるように練習していきたい。(今後への意気込み)昨年までとは違って、全日本に出場するためにもう一度戦わないといけない。トーナメントは何が起こるか分からない。練習で細かいとことを突き詰めていって、みんながどれだけ自覚を持てるかが大事だと思う。いい状態で全日本に出場して、インカレにつなげたい」

▽GK常川
「(きょうの試合を振り返って)昨日の同大戦は反則が多い中で自分たちのリズムが作れず、失点しまうなどして、いい内容で勝つことができなかった。それを踏まえて今日の関学大戦では、反則を減らして自分たちの流れに持ってこられるようにとミーティングをして臨んだ。(リーグを振り返って)チームの人からは気負わなくていいと言ってもらっていた。助けてもらってばかりだったので、自分が0に抑え、いい流れで勝って、次の試合につなげようという意識はしていた。(今後への意気込み)全日本予選2試合をしっかり勝ち切って、全日本に出場し、いい内容でインカレにつなげられるように。インカレベスト4が自分たちの目標なので、それを目指して全員で頑張っていきたい」

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