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籠谷、長谷川、岩木がベスト8に!

籠谷、長谷川、岩木がベスト8に!

◇第38回全日本学生個人選手権大会◇10月29日◇パロマ瑞穂アリーナ◇

[女子]
丸谷友美(経3) 2回戦敗退
土井萌々香(化3)2回戦敗退
岩木美朱(法1)  ベスト8

[男子]
籠谷郁吹(経4)    ベスト8
赤川拓音(文4)    1回戦敗退
坂本一蔵(商4)    2回戦敗退
瀧澤諒(商4)     2回戦敗退
長谷川元望(法3)   ベスト8
丸石大翔(ひろか=法3)1回戦敗退
上田一綺(シス理3)  1回戦敗退
藤井宏彰(文3)    1回戦敗退
寄川虎太郎(法2)   3回戦敗退
山田航(環都2)    2回戦敗退
内畑谷将(法1)    4回戦敗退
後藤琉碧(文1)    2回戦敗退

年に1度の全国個人戦。来月に控える全日で春秋連覇をするためにも好成績を収めたいところだ。大会の注目選手にも挙げられた長谷川、岩木に加え個人戦ラストの籠谷がベスト8に輝いた。

この日最初は女子部門、土井の試合から始まった。格上の相手であったが得意の蹴技を積極的に使い相手をけん制。中盤、横蹴りで一本を取る。終盤には相手の不意をつく面蹴りが成功し、1回戦を突破する。続く丸谷も組み技に持ち込むなど自ら攻める立ち回りで相手を圧倒し、2回戦へ。2回戦では二者ともに強豪・京産大の選手と対峙(たいじ)した。土井は攻撃は当たるものの1試合目に比べ相打ちとなる事が多くなった。相手の突きのスピードが土井を上回り突きを決められてしまい、惜敗。丸谷は序盤から組み技を仕掛けられ相手主導の試合となる。相手ペースの中、自身の攻撃繰り出す事ができず黒星となった。
2回戦シードから出場した岩木は、スピード感のある突きを武器に難なく初戦を突破する。3回戦では、前拳を使い相手との距離と間合いを見計らう。あっさりと面突きで一本を決め、先制。その後、この日のために技を磨いてきたという胴突きをきれいに決め切り、準々決勝へ駒を進めた。勝てば3位以上が確定する準々決勝、相手は越えるべき壁である立命大の選手だ。来月の団体に向けてもこの試合は勝っておきたいところ。試合開始直後から、お互いにらみ合いの時間が続いた。試合は拮抗(きっこう)したが中盤から岩木が連続の蹴り技で猛攻を仕掛ける。しかし、タイミングが外れ組み技に持ちこむ際に相手の膝蹴りが命中し、一本を取られる。その後、巻き返しを図るべく、蹴り技で攻撃するも足を取られ、抑え込み面突きで敗北。実力が近い相手だけに悔しい結果となった。

△岩木

一方の男子は、けが人が多く、12人の出場となった。猛者が集う全国大会ということもあり、多くの選手が1、2回戦で敗退する中、籠谷、長谷川、寄川、内畑谷がトーナメント上位に上り詰めた。
今大会初出場の内畑谷は、いつもの豪快な試合運びと違い1、2試合目を判定で勝ち進んだ。しかし、3回戦からは遠い距離からの胴付きを成功させ二本先取で勝利し、内畑谷らしい試合展開を見せてくれた。順調に4回戦まで勝ち上がった内畑谷、対戦した相手は自身と同じく体格の良い同大の新垣。互いに一歩も譲らず試合が終了し、判定の結果敗北となった。

△内畑谷

関大の『仕事人』こと長谷川は持ち前の組み技と防御力の高さを十二分に発揮し、順調に駒を進める。「一番の山場だった」と難戦を予想していた5試合目の明大・土屋との大一番に判定勝ち準々決勝に進んだ。しかし、5試合目で実力を発揮しすぎたこともあり、準々決勝では思うように技が決まらず最後は相手に押さえ込まれる形で敗北した。

△長谷川

今大会が個人戦最後の試合となる籠谷は、有終の美を飾るべく入賞したいところ。得意の面突きを積極的に使い実力を発揮。4回戦では相手に先制され、窮地に立たされる場面もあったが自身の得点源である面突きがヒットし同点に。相手の危険行為の反則もあり、準々決勝に進出した。準々決勝の相手は、内畑谷を破ってトーナメントをはい上がった同大・新垣だ。敗北した後輩のためにも勝ちたい試合であったが、中盤で面突きを決められ、窮地に立たされる。最後は組み技に持ち込まれ抑え込み面突きで黒星となった。

△籠谷

昨年4回戦進出の実力を持つ寄川、昨年の記録を超えるべく試合に臨んだ。初戦は序盤から組み技を使い自身主導で試合を進めた。その後もきれいに面突きを決め、難なく初戦を突破。2回戦では、相手の隙である胴を重点的に攻撃する。自身が得意とする胴突きを確実に決め、3回戦に進出した。3回戦では大会注目選手の中大・倉田と相見えた。実力者である倉田を前に一本を取りたい場面だったが、二本先取され3回戦敗退となった。

△寄川

1ヶ月後には、団体戦が控える関大。個人戦で新たに見つかった課題を稽古に生かし、全国の舞台で日本一を目指す。【文/写真:丸山由雅】

▼川内宝主将(商4)
「女子と男子ともに上位入賞はかなわなかったものの、各個人が全日本につながる課題を見つけることができたのではないかと感じる試合だった。(夏休み前に比べ)成長している部分や伸び悩んでいる部分があると思う。あと1ヶ月で伸び悩んでいる部分を修正して、成長している部分ももっと伸ばせるような練習内容にしていきたいと思う。(全日本団体に向けて)自分がこの1年間試合にしっかりと出ることができていないので、しっかり自分の拳法人生の集大成として全力でやり切りたい。部員の底上げというのもキャプテンとしてやららないといけない。部員が自分に期待しても合えるような主将で最後を終えたい。そのためにも死ぬ気で稽古に励みたい」

▼籠谷
「継続的に週6で課題を持って練習したこと、他大学や自衛隊の方との練習の成果が出たと思う。準々決勝では、格上との対戦で焦りがあって自分のスタイルで戦えてなかったと思う。来月にある全日本団体は、くじ運が良いと言われている。そこで足元をすくわれないように、1勝1勝を確実につかみ取って優勝したい」

▼長谷川
「明治の強い選手に勝てたので(来月の)団体戦に希望が見えたかなと思う。全日本では『仕事人』としての責務をしっかり果たしたい。来年度の全国個人では意地でも優勝する」

▼岩木
「一番の山場が準々決勝だと思っていたのでそこで負けたのが悔しい。もっと上までいきたかったのでまだ全部出しきれていない。大学に入るまで胴突きが得意ではなかったが、今大会では1試合目も2試合目も胴突きで一本が取れたので自信につながった。団体戦まで残り1ヶ月しかないので女子チームのみんなともう一度気合いを入れ直して頑張っていきたい。自分が勝たなければチームとしての流れが悪くなるので、まずは自分が勝ってチームを盛り上げていきたい」

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