◇2022年全日本学生室内選手権大会◇12月10日◇江坂テニスセンター
【男子シングルス決勝】
●中村秋0(4-6,6(5)-7)2藤原(慶大)
室内インカレ本戦5日目。前日の準決勝を突破した中村秋河主将(商3)は決勝の舞台で第1シードの藤原(慶大)と相まみえた。
第1セットは第5ゲームまでブレイクを奪い合う展開に。その後は両者引かない状態が続く。だが、ゲームカウント4-4で迎えた第9ゲーム。中村秋は再びブレイクを許してしまい、そのまま第1セットを落とす。
第2セットのゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム。中村秋は右サイドからのサーブがなかなか決まらず。ラブゲームでブレイクを許してしまう。だが直後に厳しいコースを正確に打ち込みブレイクバック。流れを大きく渡さない。試合は拮抗(きっこう)したまま進みゲームカウントは6-6となる。タイブレークも接戦が続くがスコアは5-7とわずかに及ばず。惜しくも優勝とはならなかった。
インカレでのベスト8に続き、室内インカレでも準優勝と確かな進化を見せている中村秋。だが「悔しい気持ちしかなかった」と、この結果には全く満足していない。主将としてチームを引っ張っていく存在となる。【文:荒川拓輝/写真:合田七虹】
▼中村秋
「(試合を終えて)相手か強いのは分かっていたから準備はできていたし、簡単な試合じゃないのは分かっていたけど自分の持ってる実力を全部出し切れたから悔いはないです。(最初はブレイクの奪い合いになりましたが)リターンが上手いのは分かっていたし、こういう展開になるのも分かっていました。でも想像以上にキープするチャンスが少なくてブレイクできてたから耐えてた部分はありました。でもこういう展開になると相手の方がリズムに乗ってくるので嫌なところはありました。(サーブについて)サーブは確率が良くなかったです。相手が強いプレッシャーもあってリターンを打ち込まれる怖さもあって思い切れなかったところはありました。(タイブレークについて)タイブレークは7ポイントで離されるとメンタル的にもきつい中で、相手が仕掛けてきて落としてしまったのは自分から攻めれたらなという思いです。(準優勝という結果について)優勝を目標に出場してるから当然悔しいし、もっと決勝でできることがあったと悔しい気持ちしかなかったです。今までシングルスの全国大会でベスト4入ったのが初めてだから実感が湧かないです。でも日本一を目指して大学入ってるからすぐそこに来ているのかなと思います。(目標は)もちろん優勝です。ダブルスでもなかなか戦績出てないから、チームの皆も頑張っている子多いから、チームの皆と切磋琢磨して関大単複優勝をしたいです。(今後の意気込み)キャプテンになって今年の試合が一通り終わって、来年になったら本格的にチームとして動きが出てくると思うので後輩を引っ張れる選手になれるように。来年はリーグ優勝、王座優勝をチームとしては目標としてやっているし、個人戦でも日本一目指して頑張っていきます」
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