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2部残留が決定 悔しさ残る西日本となった  

2部残留が決定 悔しさ残る西日本となった  

◇第95回西日本学生選手権大会◇8月1日◇堺市大浜公園相撲場◇

【2部団体リーグ】

[1回戦]

●先鋒 李 寄り倒し

●二峰 伊藤 押し出し

●中堅 山中 押し出し

●副将 坂本 押し出し

●大将 城 寄り切り

●関大0-5金学大

[3回戦]

○先鋒 李 突き落とし

○二峰 伊藤 足取り

○中堅 山中 寄り倒し

○副将 坂本 押し出し

○大将 城 押し出し

○関大5-0龍大

【2部個人トーナメント】

城 2回戦敗退

伊藤 棄権

山中 2回戦敗退

谷口 1回戦敗退

李 2回戦敗退

坂本 2回戦敗退

例年は6月に行われている西日本学生選手権大会。昨年に引き続き、今年も延期を乗り越えての開催となった。目標である「1部昇格」を手繰り寄せるべく、 伸びた2カ月間で 、メンバーそれぞれが自分の相撲の形を崩さないよう心掛けて稽古に取り組んできた。だが、その努力は報われず。悲願は来年へと持ち越しとなった。

今季としても初戦となる金学大戦。先鋒・李仁(文2)は一回り小柄な選手と相まった。持ち前のパワーで相手を勝負俵の外に出し、チームに弾みをつけたいところだ。立ち合い後すぐ、前に出た姿勢で攻めるも身軽さを生かしたよけを見せられる。態勢を崩したところでまわしをつかまれ、寄り倒しで敗北を喫した。以降も悪い流れを断ち切ることができず、0-5で金学大戦を終える。

「0-5で負けた悔しさがみんなを切り替えたと思う」(城裕貴主将=人4)。数分前の完敗が嘘かのように、強さがむき出しとなった龍大戦となった。特に二峰・伊藤瑠吾(経4)の活躍が光る。1か月前の練習で痛めた目が完治していない中で、どうすれば勝てるかを模索してきた。相手を突いて、突くことで距離を生む。そして、できた空間に体を丸めて入り、最後は足取りで勝ち星を挙げることができた。「今までで1番考えて動いた一番だった。1番印象に残る一番にもなった」と伊藤。最後の西日本の舞台を満足がいく形で締めくくった。

△伊藤

結果も5-0と、龍大を圧倒した。しかし、勝ち星の数で決まる団体戦。惜しくも準優勝と、1部昇格を逃した。

ただ、ここで落ち込んでいる暇はない。団体戦の後には個人戦が待ち受けていた。最初に登場したのは、昨年準優勝に輝いた李だ。1回戦は両者一歩も譲らない時間が続くも外掛けを決め、2回戦に駒を進めた。続く2回戦では、素早い動きを見せ波に乗ったかと思われたが寄り倒しで苦杯をなめた。

△李

次に登場したのは谷口恵太(社3)。前回はベスト8入りと好成績だったものの、今大会は1回戦で姿を消すこととなった。部員たちの悔しさを背負って主将が一戦に挑む。終始、相手のまわしを持って城に有利な展開が予想された。だが、勝ちたい気持ちが取組にですぎたか。相手を引っ張った流れで態勢を崩し、そのまま寄り倒しを決められる。後に登場した山中新大(社3)も下手投げを食らった。

△谷口
△城
△山中

望みはルーキー・坂本明優(社1)に託された。得意の体を丸くして前に出る相撲をしながら、大きい相手にも気負いせず果敢に攻める姿は、これからの関大相撲部に「安泰」の二文字を与えたに違いない。ベスト8に入ることはできなかったが、坂本は「上の選手のレベルがわかった」と冷静に振り返った。

△坂本

今大会では課題がたくさん見つかった。 1人1人がその課題に取り組み、9月の西日本学生体重別選手権大会では好成績を収める。関大相撲部の逆襲が始まる。【文:木原綺音/写真:荒川拓輝】

▼城主将

「(大会前のコンディションについて)みんな怪我していて、全体的には良いとは言えない状況だった。(大会まで中心に取り組んできたこと)自分の相撲の形を崩さないように取り組んだが、改めて上には上にはいるとわかった試合だった。(良かった点と反省点)良かった点は自分自身はあまり無いが、全体的に見ると、伊藤くんが怪我してる中1勝したのが1番良いことやったなあと思う。悪いところは自分がボロボロだったから、体重別に向けて、まだちょっと時間あるので調整していきたい。(団体リーグ1回戦と3回戦の間について)あまり声かけはしてなかったが、0-5で負けた悔しさがみんなを切り替えることができたのかなと思う。(次の大会に向けて)次は体重別で団体がないから、個人個人今日の反省点を活かして練習に取り組んでいきたいと思う」

▼伊藤

「(大会前のコンディションについて)まず、前月の練習で眼窩底骨折して、即手術だったので今までの中で最悪のコンディションだった。 (大会まで中心に取り組んできたこと)体重はここまでに90㌔まで上げたかったが、自分の甘えと骨折というアクシデントが重なって今85、86㌔ぐらい。今日のためにやったことは、秘策。部員全員で昨日、どうすれば頭を使わずに勝てるかを考えた。実際、今日も頭を使わずに取り組むことができた。龍大戦のときは変化して、落とそうとしたが、相手も変化してきたから、突いて突いて脚を取りにいった。(良かった点と反省点)良かった点は龍大のあの1勝。今まで団体戦出ていたが全然勝てていなかった中で、今までで1番考えてやった1番かなと。ほぼ負けていたから、今日が1番印象に残っている。(では取組は100点だった?)正直、金学戦のときも足取りしようと思っていたが、ちゃんと離されたから、そこが反省点。だから100点とは言えない。(次の大会に向けて)まず体重別は出場するか、出るとしてもどの階級で出るかどうするか分からないが、絶対インカレはこれまでの中で最高のコンディションで挑もうと思う」

▼坂本

「(大会前のコンディションについて)良かった。怪我もなく、万全の状態で挑めた。(大会まで中心に取り組んできたこと) 自分の形を崩さないように、足の運びを意識してやっていた。(得意な取組について)体を丸くして前に出ること。 (良かった点と反省点)動きが固かったのが反省点。良かったのは、あまり緊張したなかったこと。(大学初めての大会、どんな気持ちで挑んだか)4年生の先輩が西日本最後なので、そのために勝ちたかったけど、勝ちきれなかったので悔しい。でも、 上の人とのレベルがわかったのでよかった。(次の大会に向けて)体を大きくしたい。力差がまずあったので、そこを埋めれるようになりたい」


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