４連勝でいざ１部復帰へ！

◇第56回春季関西学生リーグ戦◇対近大◇５月５日◇大阪公立大学

近　大　０００　００＝０
関　大　２１３　０１x＝７

１（遊）栗山
２（中）長尾
３（二）榎
４（捕）山口
５（右）末廣
６（ＤＰ）倉田
７（左）丸山
８（一）荒木
９（三）中谷
ＦＰ（投）三浦

春リーグ４戦目は近大と対戦した。関大は３連勝のため、明日の決勝次第で１部昇格が決まるという状況での今試合。１番・栗山涼（文４）の本塁打で流れを引き寄せ、さらに榎上総（かずさ＝経２）も本塁打を放つ。最後は、代打・新宅遥斗（法２）のサヨナラ打で４連勝目を飾った。

１回表、マウンドに立ったのは、エース・三浦航生（人３）。春季リーグ初登板の三浦は、２者連続で三振を奪い取る好投を見せる。そして、関大の攻撃が始まった。先頭打者は栗山。打球はフェンス外へと吸い込まれ、栗山にとって大学初の本塁打となった。続く長尾翔太（商３）は四球で出塁し、盗塁を重ねて三塁に。４番・山口葵育主将（あおい＝社４）の二ゴロの間に、長尾が本塁へ生還。初回は２点差を先制した。

△栗山

２回先頭の倉田雄太（情２）が四球で塁に出ると、相手の隙をつき三塁まで進む。８番・荒木誠人（情３）の中犠飛で３点目を獲得。３回表も三浦の気迫の投球は止まらず、三者凡退に抑える。攻撃では、長尾が四球で出塁すると、続く榎が左中間２点本塁打を放った。さらに、４番・山口主将の三塁打、末廣亮（あきら＝商３）の右犠飛で１点を追加する。

△榎

左翼手が神藤光男（化生３）に変わり迎えた４回表。神藤が好守備を見せる。三浦は、エンタイトル二塁打を許すも、２奪三振で持ちこたえる。しかし、関大も攻撃が上手くいかず、塁には出たものの３人で抑えられてしまう。

△三浦

５回には、小松琉晟（法１）がマウンドに。２奪三振の好投を見せ、さらに右翼手・末廣の好守備も光り３人で抑え込んだ。その裏、３人の代打が登場。最初の代打・井上裕斗（法２）は遊ゴロで打ち取られたものの、続く小葉竹伸（安全２）が二塁打を放つ。あと１点でサヨナラ勝ちの場面で任されたのは新宅。見事な適時二塁打が飛び出し、関大にコールド勝ちをもたらした。

△新宅

明日は京大との２部決勝戦。勝てば１部最短復帰がかかる大一番である。ここまで４連勝の関大の猛進は止まらない。【文：早川莉央／写真：中吉由奈】

▼山口主将
「（４連勝できたお気持ちは）僕ら４年生にとっては最後の春リーグだったんで、１部に昇格した状態で引退できたらなという風に、後輩たちにバトンを渡せたらなと思っていました。勝ててよかったです。明日の２部決勝にいい形でつなげられたのかなと。（試合中、声掛けなどはあったか）今日は消化試合というか。僕達が２部Ａグループ１位ということは決まっていたんです。 関大の攻めの姿勢とかをいつも通り、しっかりと明日の２部決勝につながるように、 雰囲気よくやっていこうっていうのは言っていました。（投手の三浦とのコミュニケーションは）油断しているというわけではないんですけど、今年の春リーグでまだ１回も投げていなかったんで。ここのマウンドは、インカレ予選とかで使うので、感覚の確認とかはしていこうっていうか。そういうことは話していました。（明日の２部決勝への意気込みは）ちゃんと自分たちのやることやったら勝てると思うので、しっかりと自信持って。 まずは１部にはい上がれるように頑張ります」

▼新宅
「（サヨナラ打を打った時の気持ちは）やっぱり明日が決勝なんで、それにつながるようなチームに流れを持ってくるバッティングになったかなと思います。（代打で打席に立った際、意識していたこと）自分の前に打席に立っていた同期の小葉竹が打っていたので、なんとしても自分も打って勢いづけよう、決めようと思って立ちました。（明日の意気込み）関大らしく、チームの流れを作って、明日も勝って２部優勝しようと思います」

▼三浦
「（試合前の心境は）今日が（春季リーグ）初登板で、緊張とかはなかったですけど、チームにいい流れを持ってこれたらいいなと思っていました。（初回から三振を奪う好投が続いたが、ご自身の投球を振り返って）三振とかは意識していなかったんですけど、いい感じに力も抜けてキレで押せていけたかなと思います。（打撃陣の活躍は）昨年の秋に比べて打線の厚みというのも増したので、安心して見れるところがあるので、自分も０で抑えてチームを引っ張れたらいいなと思っていました。（途中で継投した小松の存在は）小松も実績がありますし、スピードとか尊敬するところもあるんですけど上回生として負けられない部分もあるので、切磋琢磨（せっさたくま）していけたらいいなと思います。（今のチームの雰囲気は）やっぱり昨年の秋に悔しい思いをして、みんなしっかり取り組んできたのが結果として伴っていているかなと思うので、このまま２部決勝で優勝して１部に上がって、西カレ、インカレといい流れでいけたらいいかなと思います」

▼栗山
「（先頭打者本塁打を放ったが、打席に入る前の心境は）これまでの３戦であまり１番としてチームを勢いづけられていなかったので、最終戦ぐらいは勢いづけられる打撃ができたらなと思っていました。それが結果的に一番いい形になったんじゃないかなと思います。（本塁打の感想）大学で本塁打を打ったのが初めてだったので、ちょっと周り方がよくわからなかったです。これからはもうちょっと打てるように頑張ります。（本塁打の要因は）やっぱりお母さんのご飯ですかね。（今のチームの雰囲気は）チームの成長も感じますし、個人個人の成長というのもすごく感じるので。そこをチームがいい感じになっている状態で自分が先頭になってもうちょっと活躍できたらなと思います。（副将としての声掛けは）僕が特別していることはないですけど、人よりしっかり周りを見て、状況判断だったり選手交代も任されているので、そこは後悔のない判断をできるようにやっていきたいなと思います。（明日への意気込み）いつも通りやれば勝てると思いますし、チーム全員で１勝を取りに行けたらなと思います」